直線上に配置

平成20年度『園芸科学科』学習発表会

2008/1/30(金) 5・6校時 「百周年記念館」
園芸科学科3年(一部、2年生) 各研究グループ


 恒例となっている発表会を「百周年記念館」で行い、1・2・3年生の園芸科学科生徒だけでなく、一部、 1・2・3年生の保護者7名、校長、教頭、普通科の先生方も参加していただきました。
 ご参加いただいた皆様、これまで様々な面でご支援・ご協力いただきました方々に厚くお礼申し上げます。
 
ご参加いただきました保護者の皆様から、感想文をお寄せいただきましたので、掲載しております。お時間が許す限り、お読みいただければ幸いです。


全国都市緑化フェアまでの道のり

 3月20日から開催される「全国都市緑化おかやまフェア」に向けての試作花壇として、高農祭で5m×5mのモニュメントを製作した。テーマを「吉備の国」に決め、デザインを描き、備中国分寺や造山古墳、鳥居、備中高松城跡、国道180号、れんげ畑、吉備線を作った。準備段階から完成に至るまでの取り組みをまとめた。後輩達よ!都市緑化フェアですごい花壇を造ってくれ。頑張れ。


清水白桃・岡山自然流弱せん定〜3年目の挑戦〜
 先輩方が2年間挑戦してきた弱せん定でモモを栽培するプロジェクトに、今年度も秋山氏に指導を受けながら本校の果樹園で取り組んだ。処理区と対照区を比較したところ果実径は、差はあまりなかったが、弱せん定の方が若干糖度は高くなった。今年度は梅雨時期から夏場にかけて天候不順があり、弱せん定区では特に生育時期の遅れが目立ち調査は困難を極めた。しかし魅力的な研究であるので、来年からも後輩達はこのプロジェクトを続けてほしい。

高齢者との園芸交流 inケアハウス(2年生

 7年目を迎えた『ケアハウスゆうステイ岡山』での園芸交流を担当し、今年は工夫いっぱいの園芸交流になった。第1回目は昨年の干支であるネズミにちなんでヒマワリの種を使ったハリネズミ作りをした。2回目は、涼しさを演出するグリーンインテリアを作った。3回目の園芸交流では、サンタの芝人形作りを行い、季節感を感じる園芸交流ができた。その他、お茶会を初めて行ったり、高齢者の方を部屋までお迎えや、お見送りをするという新しい工夫のあった1年であった。

「園芸装飾技能士」資格取得に向けて
 草花専攻生となり、最初に与えられた試練が園芸装飾技能士の資格取得だった。その検定に合格するために行った練習内容や試験内容、受験結果をまとめた。これから先、園芸装飾技能士の資格を取得したい人の参考になればと思いまとめた。ぜひ挑戦してもらいたい。

シクラメンの品質劣化を軽減するための栽培技術
 シクラメンのしおれ現象を軽減し、品質を向上させる研究を行った。内容はシクラメンを3種の用土と3通りの灌水法により、全部で45鉢の生育過程を観察した。用土は学校の土と生産者の土、生産者の土+もみがらを入れたものを用いた。灌水は上から・下から・両方から行った。そしてシクラメンの葉数、花茎数を調査しグラフに表した。この研究が、高農シクラメンの品質の向上につながればとてもうれしい。

山中学校との園芸交流      
 私たちは、農園芸活動を通じて地域で役立つ活動として、3年生になって京山中学校との園芸交流に取り組んできた。初めの頃は、なかなか中学生たちと接する事が難しかったけれど、交流するにつれ中学生や先生方と仲良く交流することができた。お茶会をしたときは、中学生から話をかけてきてくれて盛り上がる事ができた。後輩の皆さん、ぜひ受け継いでより良い交流にしてください。 

あまぁ〜いピオーネをめざして
 ブドウの管理作業の中でもっとも重要であるのが植物ホルモン剤処理である。通常1回目の処理では「種なし処理」2回目の処理は「肥大促進」と2回の処理を行うが、今回は処理濃度を調節し処理回数を1回として労働時間の軽減化を目指した処理法を検討することにした。そして、果房の重さ・糖度にどのような違いがあるか調査した。その結果、処理濃度を高くすると1回の処理であっても立派な房ができることを確認した。今後はより効果のある濃度、処理タイミングの調査研究を続けてほしい。

植物ホルモン剤による影響とランの新商品化
 ある論文をもとに、2種類の植物ホルモン剤を使って、花の開花促進や花経を拡大させる効果を実証するために、この研究に取り組んだ。使用した植物は、シラン・ポーチュラカ・デンドロビウムを使った。シランには植物ホルモン剤のジベレリン(GAと略す)を用い、ポーチュラカ・デンドロビウムにはベンジルアデニン(BAと略す)を用いた。また、ランの永久保存と新商品化を目指し、硬化剤を用いたレジンフラワーにも挑戦した。

そのとき、園芸福祉の歴史は動いた!!(2年生)

 農園芸を通じて地域社会で役立つ活動として、6年目を迎えた「自閉症児との園芸交流」に取り組んだ。自閉症児との園芸交流では、サツマイモの苗植えから収穫まで行ったり、トマトとマリーゴールドのプランター作り、野菜の収穫、そして、昨年の干支にちなんでハリネズミ作りに挑戦した。
 このように、日頃、実習等で学んでいることを、他の人に「伝える」取り組みを行った。
 


夢のカラフル太陽電池
 
〜花の色素で灯りをともすpart3〜

 先輩方の研究を引き継いで、花びらの色素から環境に優しい太陽電池を制作する研究に取り組んだ。昨年までは、ガラスへの色素の付着が薄くカラフル太陽電池とはいえなかった。今年は今まで文献等で成功した例があるブルーベリーを用いて挑戦した。どんな結果になったかこうご期待。


先輩から受け継いだ
  高農メロンをもっとおいしく作る。
 マスクメロンの水耕栽培を始めて、今年で3年目になった。私たちは、EC濃度の測定を中心とし、栽培してきた。ハウスの中は暑く、メロンの葉はトゲトゲしていて管理が大変であった。また、病気などの発生で苦労したこともたくさんあったが、メロンを収穫出来た時は、すごく嬉しく達成感があった。今年の失敗や経験を生かし、来年もおいしい高農メロンを作って欲しい。

桃のBTO溶液処理 〜清水白桃〜

 私達は、今までより美味しい桃を作るために、乳酸菌と有用微生物群を組み合わせて作られた農業用微生物資材「BTO」を土壌に注入して栽培する方法に挑戦した。そして、BTOを与えない樹と果実の品質を比較した。一般的に老木では、成木と比べて果実の生育と品質は低下したが、BTO溶液を処理することにより成木と変わらない生育と品質にまで向上した。夏の暑い時期の調査で大変であったが、とてもやりがいのある研究であった。


切り花班の1年間 ー私たちが頑張った奇跡ー
@  6月 5日
 農業クラブのフラワーアレンジメント競技に出場

A  7月20日(実技)27日(学科)
 フラワー装飾技能士3級への挑戦

B  9月 4日
 壁掛け(リース)の制作

C 10月 4日・5日
 フラワーフェスティバル・おかやま2008に出展

D 11月 2日・3日
 全国産業教育フェア大阪大会に出場したことなど、私達が頑張った1年間をまとめた。

ハーブの利用

 平成18年度からハーブの栽培を始めた。今、約25種類のハーブを栽培しているが、今までできていなかった。その活用面を私たちは研究対象にした。ハーブの活用方法を調べ、実際にハーブを加工した。活用方法を調べることによって、ハーブにはいろいろな活用方法があることを知った。今回はハーブクッキーを作り交流会や文化祭で販売したりした。後輩には私達の研究を受け継いでほしい。


苗物の品質向上とスモールフラワー作り
 花壇苗として人気のあるパンジー・ペチュニアは、温度の上昇と共に徒長し、品質が著しく低下する。そこで徒長を抑え、品質を高めるための栽培技術を確立することと、最近は小さな花が人気があるので、わい化剤によりスモールフラワーを作り、それを用いたミニ寄せ植え作りを目的に研究に取り組んだ。

園芸科学科『メモリアル2008』
 各専攻の取り組み、活躍ぶりを写真で振り返りました。生徒たちが生き生きとしている姿がとても印象的でした。


今年度の工夫
  1・2年生の保護者にも案内状を発送。



直線上に配置