岡山県立高松農業高等学校 園芸科学科
「園芸セラピー・園芸福祉活動対応型温室」
『3号温室』の改築・完成


概要
 
本校では、かねてより昭和41年建築の3号温室(旧称4号温室)を、老朽化による危険な温室であることから改築を希望していた。お陰様で、平成21年度に入り、改築が決定し、9月末に解体工事、11月下旬棟上げ、12月上旬には被覆ガラスが入った。12月下旬には外部遮光、1月上中旬には電気工事や栽培ベッド工事があり、ほぼ完成(感謝!!)。1月27日の仮検査までに機器の動作確認。1月27日から専攻生によって培養土を搬入します。2月8日本検査。
 以下、温室工事の様子を報告する。


『3号温室改築工事』
 主な仕様
   ・隔離床3通(耕深30cm、幅100cm)  ・温風機  ・換気扇
   ・循環扇   ・2層内部カーテン  ・ステンレスネット(防虫網)
   ・外部遮光  ・交流活動を考慮した「広めの通路」の確保
 主な栽培品目
   ・ミニトマト・調理用トマト等の果菜類 ・コマツナ ・ミズナ等の葉菜類   
西門にある表示 培養土、搬入開始
(1月27日・1H専攻生)
培養土の一つ・バークたい肥2t購入(1月27日)、マサ土2tダンプ3台分購入(1月26日)
岡山県・仮検査
(1月27日)
舗装工事(1月22日)
囲い撤去工事
同日、制御盤の工事が行われた。
(1月19日)
幅1m・耕深0.3mの
栽培ベッド(隔離床)
(1月12〜16日頃)
温度センサー
温室中央に取り付けられた。
(1月中旬)
電気工事
温度センサーは温室中央に、
感雨センサーは外部遮光の
支柱に取付
(1月上中旬)
温風機(写真)、樋の工事
(12月25日)
外部遮光カーテン工事終了(12月22日)
今後、照明・温風機など電気
関係の工事が入る予定
(南妻面からの写真)
外部遮光カーテン工事中
(12月22日、北妻面方向からの写真)
2層内部カーテン工事
(12月19日)
外部遮光工事
(12月15日)
外部遮光の足、南出入り口・扉、
被覆ガラスが取り付けられている。
(12月12日)
すでに、循環扇が
取り付けられている。
(12月12日)
天窓にガラスが入る
(12月7日)
棟上げ
(11月27日)
基礎工事の完成(11月4日) 基礎・鉄筋工事(10月21日)
杭打ち(10月10日) 解体工事(9月29日)
解体工事・ガラスの撤去
(9月29日)
温室の仮囲い(9月18日)
解体前の温室表示
(平成21年9月14日)
最後の、培養土の搬出
(平成21年8月31日)
補足: 温室周囲のバラスの撤去、培養土の撤去作業を
真夏に行い解体工事に備えた。
 

温室の改築に至る経過(概要)
平成17年度 雨漏りの激しさを特に感じる。
平成18年度 マスクメロンの隔離床(土耕)栽培の中止
           (雨漏りによるメロン玉の激しい裂果で危機感)
         水耕温室でマスクメロン栽培の試作(夏秋作)
           (水耕によるメロン栽培のスタート)
平成19年度まで 3号温室改築の希望
平成20年度 園芸福祉活動に対応する温室の計画(決定)
平成21年度 改築工事
@ 平成17年度のマスクメロン・土耕栽培
雨に濡れたマスクメロン
(平成17年6月11日)
3号温室内の雨漏りの状況
(通路にも雨)
(平成17年6月11日)
A 最後のマスクメロンの土耕栽培(春夏作)
現3号温室の雨漏り
雨が降ると、保温カーテンに雨が溜まる。
(最後のメロン栽培中)
(平成18年6月9日)
マスクメロンが激しく裂果
温室の雨漏りによって裂果が激しくなる環境となったと判断。このような果実が多くなりすぎた。
(平成18年6月27日)
これ以上、メロン栽培は出来ないと判断

B 最初のマスクメロンの水耕栽培(夏秋作)
誘引・わき芽取り作業
(平成18年9月4日)
初の水耕メロンの収穫
きれいなネットのメロンが収穫でき、平成19年度は全面的に水耕でメロンを栽培することにした。
(平成18年11月24日)
水耕1号温室で、大玉トマトを止め、水耕メロン栽培を試作する。

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