園芸科学科・研究発表会「発表要旨」


1.
Flower Girls ―ホームページ―             板野 さやか

私は草花専攻の実習と行事、イベントの様子をもっとたくさんの人に知って欲しいと思い、Flower Girlsというホームページを制作した。授業の関係で毎月は作ることができなかったが、専攻生たちがそれぞれの場で一生懸命頑張っている様子を伝えようと、できる限り工夫をした。何人が見てくれたかはわからないが、高農の園芸科学科草花専攻のことを多くの人に知ってもらえたことが嬉しい。

2.LEDを使用したブドウの肥大調査
畦ア 奈南、栗崎 彩香、小西 美由紀、高尾 朱莉、水川 愛

私たちはLEDを使用したブドウの肥大調査について発表します。晴れの日も雨の日も少しずつ作業をし、先輩方の研究を引き継いぎ、自分たちの研究を進めました。ブドウの肥大とともに私たちの心も肥大していきました。笑いあり笑いありの私たちの個性を生かした発表をしたいと思いますので、皆さん温かい目で見守ってください。

LET’S GO まちはな 〜岡山駅に花壇を造ろう〜          白髪 成美

私は、テレビ局からの依頼を受け、岡山駅に花壇を造った。テーマの「()Zoo()菜の花(なのはな)」は、動物のトピアリーを使い草花と動物の絆(共存)を表し、また、菜の花はアブラナ科のアリッサムを使用し、春をイメージさせて考えた。春先でなかなか草花の開花が見られない時期に植え付けを行ったが、4月中旬頃から見頃を迎え、多くの方に「きれいだね」と言って頂くことができた。地域の方との交流も深めることができ、高校時代の良き思い出となった。

4.フラワー装飾検定3級                        中嶋 果菜

私は、去年の夏にフラワー装飾検定3級を受けた。花に関する基本的な技術や知識をさらに磨き、切り花班6人全員の検定合格を最終的な目標として取り組んだ。検定の課題や取り組み方、注意事項、感想などもまとめた。今後、検定を受検しようと考えている人には必見。

5.芝人形商品化〜いろいろな人との出会い〜           淺野 仁実、尾上 鮎美、中村 しおり

園芸セラピーを高農で始めて10年目。芝人形が誕生してから10周年。そんな記念すべき年に私たちは何か形に残るものをということで、「芝人形のキット化」をすることに決めた。初めての試みだったので、とても大変だった。が、お客様の気持ちになって考えるなど、学ぶことがとても多くあった。いろいろな方々のおかげで成功させることができた。最終的には、最初の目標だったキット200箱の製作・販売をすることができた。今後は後輩に引き継いでもらい、より良いものにしてもらいたい。

6.植物工場」に一歩前進                                   湯浅 祥

私は、普段バイオ研究班に所属している。先生と「植物工場」をしようということになり、一緒に施設を建てたり、装置を工夫して作ったり、水耕栽培でサラダ菜を生産したりした。高農の「植物工場」の第一歩となればと思いながら作業をしていたので、とてもやりがいがあった。まだまだ「植物工場」とはいえないが、新たな分野へ挑戦した栽培に取り組めて良かったと思う。来年度は、環境が制御できる場所で実際に挑戦してみてください。

7.サイネリア                              松山 美咲

私は、サイネリアのことについて調べた。サイネリアを調べるのは初めてだったので、みんなに協力してもらいつつ、商品としての品質の向上を目指した。今回はマグアンプ、IB化成、化成肥料、プロミックの4種類の肥料が、生育にどのように影響を与えるかを検討した。高農のサイネリアが人気商品となり、多くの幼稚園や小学校などの卒業式や入学式で装飾してもらいたい。

8.キウイの生育調査                                犬飼 啓吾、西本 恭輔八代 翔樹

キウイ班はキウイフルーツの生育調査を中心に活動しました。最初は何していいか分からなかったけど、少し経てば摘果が始まり、摘果が終わったと思えば徒長枝を切る夏季剪定をしました。気温が高くなってくると、キウイの木の下はとても暑く蒸していて、蚊もたくさん居て大変でした。収穫期になると、とても大きく充実した実になっていてうれしかったです。

9.京山中との園芸的交流!                       大西 翔、横原 治加子(3年園芸セラピー専攻生代表)

  私たちは、農園芸活動を通じ、地域で役立つ活動として、1年間のわたり京山中学校との園芸交流に取り組んできた。今年は1年間だけだったけれど交流をしていく上で特別支援学級の中学生たちとも顔見知りになり、交流することにつれ中学生や先生方と仲良く交流することができた。また、今年は花のケーキやバルーンアートも行い工夫改善にも取り組んだ。実習後、お茶会をしたときは、中学生たちも話しかけてきてくれて実施して良かったと感じた。

10.シクラメンの栽培 −ホルモン剤が花茎の生育に及ぼす効果−        吉井 早苗

高農シクラメンの課題である花茎が軟弱、花揃いなどを克服するために、先輩の研究を引き継いだ。BA(ベンジルアデニン)・GA(ジベレリン)のホルモンが、花茎に及ぼす影響を調査した。土作りから鉢替え、葉組み、ホルモン処理をして生産するシクラメンは、大変でしたがなんとか無事に育ってくれた。高農シクラメンの品質の向上に少しでも役立つことができたことがうれしい。

11Flowers World                    北畠 美佳

私は、春・秋に高松農高が生産している苗物の作型カードを作った。いつ播種して、いつ鉢上げをしたら、いつ開花するかを一覧表にした。1年草のデージーと多年草のアリッサムの特徴なども調べ、覚えやすいようにまとめラミネートした。今後、この作型カードに基づいて播種をしたり、作業をしたりして欲しい。絶対に役に立つと思うよ。

12. ゼロエミッション大作戦 〜「えひめAI」 命〜         村上 信太郎

ゼロ・エミッションとは、廃棄物を再利用してゼロにする活動だ。私は先輩の研究を引き継ぎ、高農ゼロエミッション堆肥の研究をした。一昨年は堆肥を作り、昨年は堆肥の分析を行い、アルカリ度が非常に高い堆肥であることが判明している。そこで、その課題を克服するために、今回「えひめAI」という微生物を用いて研究に取り組んだ。高農ゼロ・エミッション堆肥が、すぐれた堆肥として扱われるのももう遠くはない。

13.
全国産業教育フェア  さんフェア岡山第11回フラワーアレンジメントコンテスト 
藤井 佑利恵

去年の11月、岡山県で産業教育フェアが開催された。その競技種目の一つ「フラワーアレンジメントコンテスト」を園芸科学科の果樹と草花専攻生で担当した。約2年がかりの準備を経た大会であり、先生と生徒が協力して一生懸命頑張った。全国各県から参加した60名の選手が、決められた花器・花材を用いて競い合い、制限時間50分の中でオリジナルの作品を制作した。大会は2日間行われ、1日目に商科大学附属高等学校で競技をし、2日目に桃太郎アリーナに展示した。

14.多肉植物の増殖                                     鳥越 大樹

多肉植物は茎や葉が肥厚して多量の水分を蓄える植物で、乾燥地や塩分の多い土地に生息する。私は今回、多肉植物の増殖を試みた。用土の違いによる発根や生育の違いを観察し、増殖に適した土を確認した。増殖させた多肉植物は、ミニサボテンの寄せ植えやこけ玉、ハイドロカルチャーなどの園芸デザインに用いてもらいたい。

15.清水白桃と夢白桃との比較                     平松 美沙

私は、清水白桃と夢白桃が約4カ月の間にどれだけ成長するか知りたかったので、生育調査をすることにしました。約4ヶ月は長いようで短かったけど、雨が降った時は調査が大変でした。途中桃の大きさが変わらなかったりしたけど収穫した桃を見たときは、達成感が得られたのでよかったです。後輩達にも続けてほしいです。

16.3Sハートプロジェクト 〜地域連携を深めよう〜            綾華

私は、先輩方の「3Sハートフルプロジェクト」を引き継ぎ、備中高松駅から学校までの装飾活動を行った。今年度は「地域の方と一緒に装飾活動をする」を目標にして、寄せ植えやハンギングバスケット・花壇を造った。学校に地域の方を招き入れ、私が教える立場になって交流をしながらいろいろな物を制作した。交流・装飾活動を通じて、多くの方と親しくなれ、とても貴重な体験ができたと思う。

17.高農花小道                             小椋 成果、小林 綾子、山本 真由

 私たちは、他校にもご協力いただき低コストの木製フェンスを作り、花壇作りに挑戦した。これは平成19年度の先輩たちが作った花壇のリニューアルである。思うような土作りができない状態であったが、培養土を追加し深さを確保し、植物を植えられるようにすることができた。自分たちのアイディアを活かしてデザインし、みんなに楽しんでもらえる花壇となった。

18.カーネーションのお嫁入り                     黒住 英美

高農の花「カーネーション」の栽培方法の確立と付加価値を高める方法を検討した。茎が折れてしまったり、花上がりがバラバラで見た目が悪かったりする鉢は、売り物にならないのか。そんな問題点を克服し、みんなきれいになって買ってもらえる方法を考えた。きれいに咲いた鉢にはラッピングをし、売り物にならない鉢の花はアレンジメントに使用した。ふれあい市や母の日バザーでは、多くの人に喜んで買って頂きとても嬉しかった。

19.芝人形で支援プロジェクト YouTube         伊賀 優里香、田中 友理(2H)(園芸セラピー専攻生代表)

私たち3H6名、2H2名の計8名で、避難所として唯一残っている福島県双葉町避難所(埼玉県加須市)に支援活動に行き、“笑顔”を届けてきた。実施内容は花壇づくりと芝人形づくりで、避難所の方の歓迎を受けた。支援活動の準備は2月からの種まきから始まり、5下旬避難所への苗発送も行った。その苗物は6月1日私たちが避難所で受け取り、私たちが植栽計画を立て、次の日6月2日、避難所自治会や中学生に指導しながら植えていただいた。午後からは芝人形づくりで交流を深め支援活動を終え、夜行バスで岡山に戻った。

0.桃と梅の加工                             桐井 華奈子、植田 由茄

 私たちは、桃と梅の加工について研究しました。いつもはスーパーなどで買うジャムや梅干しを自分達の手で一つ一つ作りあげました。初めて作ったので分量など分からない事がたくさんありすごく戸惑ったけど、最終的には美味しい桃ジャムと梅干しができて良かったです。後輩たちにも色々な果物を加工してもらいたいと思います。

21.ペチュニアのわい化処理                            杉原 由香

私は、関わった花の中で一番好きな「ぺチュニア」について研究した。ペチュニアは、6月頃になると節と節の間が伸びて(徒長)、見た目が非常に悪くなる。そこで「わい化剤」を使用して、節間を縮めることを試みた。この研究で高農のペチュニアは品質が向上し、人気はさらに高まると思う。今後、わい化剤の濃度の比較や散布適期などを検討しなければならないと考えている。

22.三色団子の奇跡 〜ティーバッグ化に挑戦〜        甲野 陽夏・平田 真美・光畑 青空

 ハーブ苗を約30種類ほど栽培しているが、苗の販売だけではなく、“ハーブを生活の中で活用しよう”という思いがきっかけで、ハーブの6次産業化、加工・商品化に取り組んでいる。今年度は昨年度のハーブティーの課題、つまり一般の方がハーブティーを利用しやすいようにティーバッグ化(ブレンドティー)に挑戦した。園芸福祉で関係のある広島県呉市の田頭茶店でティーバッグに加工して頂いたのを始め、たくさんの方々の協力で完成することができた。うれしいことにブレンドティーは大変好評であった。

23.花を食べよう 〜 エディブルフラワー 〜                   中井 純佳

私は草花専攻の苗物班に所属している。通常処分される多くの花びら(出荷調整時に摘む花)を何かに利用できないかを考えていたところ、「園芸装飾」の授業で「エディブルフラワー」のことを知った。エディブルフラワーとは食べられる花を意味する。私は料理が好きだったが、花を料理に使ったことはなかった。今回実際にペチュニアとパンジーの2種類の花びらを用いてチャーハンを作ってみた。作り方や感想をまとめている。

24.フラワーアレンジメント競技岡山県大会―さんフェア岡山2012 ― 鳥取 真衣

私は、6月8日に井原高校で行われた “フラワーアレンジメント競技岡山県大会” に出場した。岡山県内にある農業高校8校から2名ずつ、計16名が参加した。競技の内容は、実技と筆記があった。限られた時間の中で頑張り、最優秀賞と優秀賞を受賞することができ、2人そろって全国大会出場の切符をもらった。そして、1110日に行われた“さんフェア岡山2012”に出場した。その大会の様子や感想などをまとめた。