2004/06/26自閉症児者との園芸交流をめざして

岡山県立高松農業高等学校・園芸セラピーグループ


2回目の自閉症児との交流に際して
(1)兄弟姉妹の参加
 ご家族で参加しやすくするために、兄弟姉妹の参加も可能にした。

(2)プログラムの工夫「トマトのプランターづくり」

 初めて参加する自閉症児もいるが、2回目の自閉症児もいることから、芝人形作りだけではなく、より園芸的な作業を加えることにした。しかも、半完成品を提供することにした。
 <プランターの「半完成品」提供の手法>
 @前日 防虫網や培養土を入れて置く。
 A当日の準備 トマト苗(わい性トマト:レジナ)を置いておく。
 B当日の作業 トマトの苗の周りに培養土を加えるだけにする。

(3)新メンバーの掘り起こし

 @3年課題研究の園芸セラピーメンバー5名のうち、2名がやむを得ない事情で欠席。指導できる生徒の確保が課題となる。
 A新メンバーの掘り起こし
 生徒達の中には、何かに燃えてみたい者が一杯いるものだ。しかも、芝人形を作りたい特定の生徒もいることが分かった。
 5月から直前までに、2年生3名が新たに加わった。しかも、そのうち2名は農業経済科の生徒であった。(平成16年度までのくくり募集を活かすことができた。)
 やりたい気持ちの強さは、何にも勝る動機であり、活動の活性化のキーポイントである。

(4)その他の工夫

 @用具の準備
 ・ホワイトボードに貼り付ける磁石付き写真カードの作成
 ・芝人形作製キットを入れるトレイの準備
   早めの準備ができた。
 A自閉症児に理解しやすい視覚的な説明
 前回の、作業前の“芝人形の見本”を使った説明を、写真カードとの事前説明の重複をさけるため、省略した。自閉症児とともに生徒が同じように芝人形を作ることから、不必要とも考えられた。
 B前回は会場準備を前日に行ったが、前々日に行うことにより、臨場感のある会場でシミュレーションする事ができた。