2004/10/31自閉症児者との園芸交流part3

岡山県立高松農業高等学校・園芸セラピーグループ

参加された保護者の方々にアンケートをお願いしました。
  保護者5名
(補足 : 1名は軽度知的障害であった。)
1 「トールペイント」は、お子様にとっていかがでしたか。(難易度)
@複雑すぎた。 0
A簡単であった。 5
B他の企画の方がよかった。 0
・簡単というより丁度いい感じでした。
・時間をかけて丁寧に取り組んでいるのを見て驚きました。

2 「芋掘り」は、お子様にとっていかがでしたか。(難易度)
@複雑すぎた。 2
A簡単であった。 3
B他の企画の方がよかった。 0
・1と同じく、いい感じでした。
・雨の後の芋掘りで、土が思ったよりも粘土みたいで掘りにくかったです。最初は喜んで掘っていましたが、途中であきらめたみたいです。

3 今回の園芸交流は、お子様にとって好ましい体験だったでしょうか。(お役に立ったでしょうか。)
@よかった。 5
Aよくなかった。 0
Bもう少し工夫が欲しい。 0
・二つの内容が適切な時間で設定されていて飽きることなくできたと思います。屋外で土にふれることもとてもよい経験だったと思います。
・初めてのトールペイントでしたが、楽しかったです。何度かやってみた方がトールペイントの楽しさがより分かるような気がします。

4 高松農高生の『トールペイント』についての指導法は、お子様にとっていかがでしたか。
@よく分かった。 5
A分かりにくかった。 0
Bもう少し工夫が必要 0
・筒型のものに絵を描くのは初めてだったので難しそうでした。
・説明するために用意された図や写真の内容や数が適当でした。何よりも、説明してくださった生徒さんの表情が明るく非常に分かりやすく説明して下さり、有り難かったです。

5 高松農高生の『芋掘り』についての指導法は、お子様にとっていかがでしたか。
@よく分かった。 3
A分かりにくかった。 0
Bもう少し工夫が必要 2
・収穫する喜びはあるのですが、土を掘るのが長く続かない。でも、掘る区間を決められていたので、分かりやすかった。前日、雨で掘りにくかったのもあると思います。
・トールペイントの説明と同様に、何か図などを示しながら説明して下さったら子供たちに分かりやすかったと思います。また、隣との境界をはっきり明示して下さった方が掘る目安ができてよいと思いました。(補足:区分けはなされていたが、ライン引き等でより分かりやすくする)


6 高松農高生の態度・印象は、いかがでしたか。
@よかった。 5
Aよくなかった。 0
Bもう少し工夫が必要 0
・自閉症の子で、スイッチ類に特に興味が強く、初めての場所では気になりますが、上手に相手をして下さいました。
・声かけ等が少なかったのですが、生徒さんたちの優しい気持ちがよく伝わってきたように感じています。みなさん、笑顔が素敵でした。

7 高松農高生は、お子様とコミュニケーションがうまくとれていましたか。
@よくとれていた。 3
Aとれていなかった。 2
・どちらかというと、“とれていなかった”と思いますが、高校生のやさしい態度は、本人は感じていると思います。
・言葉によるコミュニケーションはよくとれていたとは言い難い状態でしたが、子供には心は通じ合っていたように感じました。言葉をたくさんかけられるよりかえってよかったのかも知れません。先生方や生徒さんたちの優しい気持ちが通じていたので、子供たちが落ち着いていたし、いい表情をしていたと思います。

8 今後、交流の企画をしたら、参加を希望したいと思われましたか。
@参加したいと思った。 5
A参加したいと思わない。 0


9 (仮に)今後、高松農高生との園芸交流を続けるとすれば、お子様にとってどのような園芸交流等が好ましいとお考えでしょうか。・・・希望される交流内容等をお書きください。
・天気の心配もありますが、農作業(田植え、稲刈り、花卉栽培、果樹)にも挑戦できると面白いですが。(子供によって好き嫌いがありそう) 温室内の作業だと天気の心配がないかも。
・食べることに興味があります。本人が後でとかその場で食べたり、飲んだりできること、野菜の苗を植えたり、生きた動物を見たり、印象に残りやすいこと。
・今回のトールペイント、芋掘りはよかったと思います。花の寄せ植えなど。
・水遊びが好きな子供が多いので、水やりなどは好んでするかも知れません。
・一緒に花を植える(子供が花が好きなので)


10 今回、何を期待され参加されましたか。(3つまでの複数回答)
@学校が会場であったから(高校生が指導者であったから) 2
A交流内容が園芸活動であったから 4
B自閉症協会岡山県支部からの呼びかけがあったから 2
C会場が近かったから 3
D時間が空いていたから 2
Eその他 1
  イモ掘りもできるので・・・


11 その他、自由にご意見・ご感想をお書きください。
自閉症児にとって土にふれ、さらに高校生とも交流できてよい経験になっている。
・約2時間ぐらいの間に、トールペイントと芋掘りという時間配分がよかったと思います。自閉症児の一番嫌いな“どうしていいのか分からない時間”がなかったからです。
・今まではほとんどが子供が参加して、親の私がサポートという形でした。今回は親子でトールペイント、芋掘りに参加しました。
・高校生が指導して下さり、年齢も近く、一方向に押しつける感じもなく、一生懸命さが伝わってきました。
・セラピーによる効果を期待するというよりも、生徒さんが子供たちとの関わりを通じて自閉症という障害を理解するきっかけになってくれたらという気持ちの方が大きかったかも知れません。この日のために、ずいぶんと前から準備をして下さり、また当日は休日にもかかわらず、多くの生徒さんが参加して指導して下さったことが親としては何より嬉しかったです。

お子様について
1 高松農高に来られる前、当日の朝や前日等は、いかがでしたか。
@特に、いつもと変わりない。 3
A高松農高に行くことを楽しみにしていた。
B少し落ち着きがなかった。 0

2 当日の園芸交流中について(全般的にお答えください。)
@特に、いつもと変わりない。
Aいつもより、楽しそうであった。(他の行事よりも楽しそうであった。) 3
B少し落ち着きがなかった。(楽しそうでなかった。) 0
Cその他 1
   天井のカーテンのスイッチが気になって仕方なかった。

3 お帰りになってからのお子様の様子について(複数回答可能)
@特に、いつもと変わりない。 2
A芋を食べたいと言っている。 4
Bパンジーの成長を楽しみにしているようだ。 2
C水やり等をしようとする。 0
・その他
   ・美味しい芋を食べました。親子とも満足でした。
  ・芋掘りはほぼ参加していないのですが、満足そうでした。

4 その他、お子様のことについて、自由にお書きください
・今回は期待していた芋掘りができて喜んでいました。もし雨でできなかったらと思うとぞっとします。自閉症児は予定が狂うと対応が難しくなるのでお天気まかせの行事をいかに行うかは工夫を要すると思います。(もちろん子供によっても違いますが)でもできたときの喜びは大きいので何とかまた企画してほしいなと思います。
・トールペイントをどう説明していいのか分からなかったので、“絵を描く”と言ったら、当日の朝自分の絵の具セットを出してきました。Bさんにいただいた案内の写真を見せて、こんなのを作るよと言ってやると、納得したようでした。会場に着いて、鉢に絵を描き始めると、早く進むことができました。