2004 初級園芸福祉士養成基礎講座 in takano


『初級園芸福祉士養成基礎講座 in takanoに参加して』(10月の前期講座終了後の感想)
 近年、開かれた学校作りや地域、小中学校との連携が盛んに行われるようになり、本校にもたくさんの小中学生や養護学校の生徒さん、一般の方々が学校に来て体験学習を行っています。生徒の進路希望も多様化しており、福祉関係の仕事や学校を希望する生徒も増えており、園芸福祉士としての資格は幅広く生かせると思います。この園芸福祉士養成講座で学んだことを、広く生かせるように、まずは自分が知識を身につけたいと思います。また、来月行われる講座でも多くのことを学べるよう努力していきたいです。

 「花を植えるのは好きだけれど、肥料の事や手入れの仕方が良く分からない・・・」この講座に参加させていただこうと思ったきっかけです。仕事も、デイサービスの介護職ということもあり、『日々のプログラムにいかせればいいな』とも考えていました。 前半の講座を受けて、自分の『了見の狭さ』に気づかされました。園芸を通して、より多くの人達と気楽に楽しくコミュニケーションが持てるような活動ができるようになりたいと思います。 もう一つは、履歴書の資格欄に、新たな資格が書くことができるよう、努力したいと思います。


 今回の講座では受講者の年齢層が10代〜60代と幅が広いことに少しびっくりしました。まさに教室となった場所こそ「世代間交流?」といった感じで和気あいあいとした中で 2日間勉強をさせていただきました。 園芸と言えば、私の父が今の夏に大病のため手術をいたしましたが、以前に比べ元気がな い様子。そこで、父を外出させようと思い毎週土日を利用して半ば強制的に「外出大作戦」 を強行突破です。 買い物などに連れ出すと園芸店に行きたがります。園芸店で白菜やキャベツの苗、玉ねぎ のタネや肥料を選びながら「八百屋で買った方がよっぽど良い白菜が買えるんだけどな。育って行くのを観るのが楽しみなんだ!」と言いながら、苗を選んでいる時の父の顔は活 き活きしています。 そんな父を見ていると園芸には不思議な力があるんだなと思い、私も嬉しくなる今日この 頃です。今後の園芸福祉・園芸療法のあり方としては園芸療法士のもとで園芸福祉士や地域のボラ ンティアが協力し、癒しを必要とする方々への園芸療法を施していくようになるとのこと。 癒しが必要な方々は高齢者施設や障害者施設、病院など様々ですが、私は、まずは身近な 所から園芸療法によって癒される人が一人でも多くなることを願い園芸福祉・園芸療法に 携わって行きたいと思っています。

 この園芸福祉士養成講座に参加しようと思ったときは、今後の仕事や活動に、役立つからと、自分自身のことで考えていましたが、いや、それは違うぞ、だんだん進むにつれて、これは奥が深いことなのだと感じました。考えれば考えるほど、今生きている人々の立場、この先どうあるべきなのかと、考えてしまいます。花や野菜を育てて、みんなで幸せになろう。この短い言葉のなかにとてもすばらしさを感じます。今している仕事のなかで知らないうちに、園芸福祉の活動をしていたような気がします。園芸教室やオープンガーデンなど、地域のみなさんと交流し、植物と接する楽しみや喜びを体験して、自然の大切さ、心の癒しや安らぎなど、お金では買えないものを得ることができるなら、園芸というものの、社会に与える影響はすごいことではないでしようか。この先、100年、200年、それ以上、地球があるためにも、小さいことではありますが、園芸福祉活動を通じて、地域、社会に、役立てる何かができるのではないでしようか。

 山陽新聞に掲載された小さな記事、見過ごしてしまいそうだったが、目に留まりました。ちょっと考えて、『週末2回位なら、何とかなるか。』仕事に関連して伺う高齢者福祉施設で、『時間を持て余している方々に対して、何か私にできることはないかしら?』と思い続けていたところだったので、受講申し込みをさせて頂きました。日頃現場で感じることですが、自分をアピールするために、国家ライセンスや認定資格を持っていることは、相手に説明しやすいし、ボランティア活動においても同様なことを感じます。講座の初日は、大学の先生による優しい事を難しくお話くださる導入部分に、仕事を済ませてからの受講で、疲れもあり、ついイネムリが。しかし、牛の元気な声に後押しされて何とか終了。最後の班ごとの自己紹介で、様々な職種の方々がおられ、また定年後のことを考えて(私もそうかも)受講されていることがわかり、とても刺激になりました。 2日目は、『園芸福祉をはじめる』を買い求めていたので、吉長先生の講義もさらに理解しやすくなり、これなら付いて行けそうかなと思ったのも束の間、午後のグループワークでは、いきなり難易度が高くなり、荒っぽいスケジュールに課題を何とか仕上げ、発表、評価。園芸福祉士養成のためのスタッフの意気込みを感じた午後でした。

 一番感心したのは、女性が積極的だということです。県外から参加されたのは、すべて女性で、しかも女性は、県外・県内を問わず問題意識を持って参加されたと感じました。自己紹介の中で、医療・福祉関係の方が多かったように思いましたが、農業関係の方が参加されなかったのは、残念です。現在、国やJAなどが農地や農業の多面的価値を唱えていますが、本講座に参加する人がいないのは、本気ではないのでしょう。さて、講座の感想ですが、吉長先生のお話はよく理解できたのですが、戸澤先生の持ち時間が少ないように感じました。モデルプラン立案にあたっても、最初は皆さん遠慮がちで中々議論が進まないようでした。次回からは、もう一寸時間を取ってほしいと思います。ただ、いい勉強になりました。講座にスタッフとして参加された諸先生や生徒さん達によろしくお伝えください。次に、私からの相談です。今回44名の方々が参加され、皆さん園芸福祉の勉強をされており、園芸福祉士になられる方も多いと思います。せっかくの機会なので、次回の講座の中で、「これからも一緒に園芸福祉を勉強する会を作ったらどうか」と提案したいのですが、三宅先生のお考えはどうでしょうか。
 
<後期講座,感想等 “受講者の一口メッセージ” >
・この機会を作ってくれたみんなに感謝。 ・人見知りがあったが、緊張がほぐれ中に入れた。 ・(この班では)若い方も同じ同級生だ。 ・心の中に、何かの花が咲いた気がする。 ・お弁当が美味しかった。 ・小さなことでも地域に還元していきたい。 ・母を見て何が楽しいのかと思っていたが、4日間で園芸は楽しいものだということが分かった。 ・花の名前や効果を覚えるのは難しい。 ・7人揃えば、何でもできる!!と思った。 ・限られた時間の中でやるべきことをやるということを大切にしたい。 ・ボランティアに活かしたい。 ・前期は話ばかりで面白くなかった。 ・前期に比べ後期が充実していたと感じた。 ・今後同じメンバーで何かしたい。 ・メンバーに恵まれた。 ・やめようと思ったが、来てよかった。 ・時間にいつも追われたので時間がもっと欲しかった。 ・習ったガーデンのツアーがあったらいいな!! ・みんなノンビリで、最後は急ぎラストスパートは凄かった。 ・この講座は世代間交流のようだった。 ・親しみが生まれた。 ・チームワークがよかった。 
この一口メッセージは、修了証授与前に班毎に前に出て各受講者が話した内容である。