2005/05/29自閉症児者との園芸交流をめざして

岡山県立高松農業高等学校・園芸セラピーグループ


4回目の「自閉症児との園芸交流」に際して
1 全般的に言えること
(1)視覚的に説明する方法
 写真よりも図にした方が内容的に分かりやすいのではないかということで、本や実物を参考にして、4切の画用紙に図を書いて説明することにした。
 ・イチゴ 画用紙3枚。 ・サツマイモ 水平植えのみの1枚
 ・色を変えながら書く。
(2)言葉の統一(説明するときの)
 例えば
 ・用土入れか、スコップか、土入れか。・・・「土入れ」にした。
 ・サツマイモの苗かサツマイモ苗か・・・・「サツマイモの苗」にした。
(3)保護者に渡す物はひとまとめにした。
 袋に入れた追肥用の肥料と、保護者用のアンケートはバケツに入れ、おとなのお茶会位置の近くに置き、忘れないようにした。

2 イチゴ
(1)長く収穫が楽しめるイチゴ
 年間を通じて収穫できるように、四季なりの『いつでもイチゴ』を確保した。
(2)器(鉢)
 比較的安いが、見た目も良いものを選んだ。
 鉢のどこまで鉢底石、用土を入れるのか分かりやすくするため、3種類の色で線を書いた。
(3)用土類
 排水を良くするため、鉢底石(土)を入れ、用土は、高級のものを使用することにした。
(4)土入れ
 芝人形用に確保していたペットボトルで作成した。
(5)必要な材料を、育苗箱にまとめた。
 用土の入ったバケツ、鉢底石入りのイチゴパック、イチゴ苗、鉢、土入れ

3 サツマイモ
(1)交流実施時期
 雨天中止では自閉症児に対応しにくいため、梅雨になる前に植え付けることにし、開催期日を昨年度より約1カ月早めた。
(2)掘りやすくする工夫
バークを混入して畝づくりをした。
(3)家族単位で、区分けと位置指定
 8区画に分け、支柱を立てる。 支柱に名前を貼り、植える位置を指定した。後日1家族欠席で、1区画は予備とし、サポーターが植えることにした。
 区画に、正式なプレートを付けることで、保護者の了解を取ることができた。(除草にも、収穫にも、再度お越しいただけることを期待して)

(4)作業スペースの確保
 畝の周りは、作業スペースを充分確保した。
(5)植える位置を視覚的に示す
 苗を置く位置が分かりやすいように、溝を掘り、しかも十字に印を付けた。


4 工夫できなかった点と、その対策
・サツマイモ畑への道
 畑の周囲に排水溝があり、子供が移動するには危険であった。臨時の小さな橋を置くべきだった。
 このため、サポーター2名が畑で待機して、子供が来るのを待ち、注意することにした。