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自閉症児との園芸交流 part5

農業体験等の受け入れ事業  2005/07/30(土)
先輩から後輩に伝える活動

高松農業高校・園芸科学科

実施者: 園芸セラピーグループ

開会前
参加者を出迎え 打ち合わせ中
スケジュール・カード
を見て流れを確認
受付風景
開会後の動き
はじまりの会 トイレに誘導後、
畑に案内する。
サツマイモ内の除草 除草の指導中
除草後、リヤカーに草を運ぶ
ナスの収穫 モロヘイヤの収穫
『お茶会』 飲み過ぎ、食べ過ぎ防止のため、飲み物、お菓子ともに少なくした。

【参加者の一覧】

(1)高松農高
   当日: 生徒計6名、職員2名
     園芸科学科3年4名
     農業経済科3年1名
     園芸科学科2年1名(サポーター)
(2)自閉症児者、その兄弟姉妹および保護者(19名)
   小6・1名、中1・4名、中2・2名、中3・1名(計8名)
   兄弟姉妹1名
   引率保護者(7家族9名)
   サポーター(1名)
(3)その他(3名)
   おかやま自閉症・発達障害支援センター(1名)
   園芸福祉サポーター(園芸福祉士:1名、他1名)

《天候に恵まれ、畑で実施》
 昨年度は、台風の関係で警報が出たため中止したサツマイモの除草であった。今年の天候は、空梅雨、長雨、梅雨明け後の晴天が特徴的であった。
 次の日には、激しく雨が降り、一日違いならどうなっていたことかと考えさせられた。
 収穫予定のナスは、長雨の時にずいぶん傷み、状況が厳しかったが、辛うじて収穫体験ができる程度に回復した。モロヘイヤは、さすがに乾燥状態に強く問題はなかった。
 サツマイモは、途中の管理が良かったからか、約2ヶ月でずいぶん成長した。
 参加者の名札をサツマイモ畑に掲示させていただき、継続的な活動らしくなった。
 次回は、約2ヶ月後の10月1日(土)に、収穫を計画している。
《スケジュール・カードの活用》
 今回、初めてスケジュール・カードの作成指導を受け、活用してみた。
 生徒たちは、流れを覚えているため、必要ではなかったようだが、自閉症の子によっては流れの理解の助けになった。
 お子さんによっては、開会前にカードを良く確認したり、引率者がカードで説明していたのが印象的であった。
《うまくいったお茶会》
 お菓子の量、飲み物の量を制限したのは良かった。「おかわりとくれ」と言ってくる子もいたがもらえず帰る子、保護者用のお菓子を持っていく子もいたが、全体的にはうまくいった。
《反省点》

 サツマイモの除草の時、地下茎のある草が抜きにくかったので、道具(小農具)があっても良かったという声があった。小農具に慣れていない子供が使ってケガをしてはいけないという配慮ではあったが、今後の課題である。
 モロヘイヤは、ハサミを使わず折れやすいところで折っていただくことにしたが、折るというのがうまく指導できなかった例がある。一方、茎の折れやすいところを、茎の色の変化しているところとして(視覚的に)説明している生徒が多かった。
《その他》

 除草や収穫を嫌がる子がいたが、保護者、支援センターの先生の配慮で、最終的には、全員収穫まで終えることが出来た。日頃接している方々のお力が身に染みた一日であった。


詳しい情報が必要な方は
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