2010初級園芸福祉士養成講座in 高農
『活躍する2年園芸セラピー専攻生達』

はじめに
 平成16年度から始めたこの講座、今年はもっとも実習用の植物も栽培しにくく苦戦。もちろん猛暑のためです。モデルガーデンの培養土の搬出に搬入、周囲の清掃など悪戦苦闘。
 本校生徒は講座の受講生として参加しただけでなく、この講座用で使用する植物の栽培、事前準備、当日の運営にも貢献しましたので、報告します。今年受講した生徒も講師の先生やNPOの役員の皆様からの評価は高く充実した講座でした。
 準備作業等、1・3年生にも協力してもらい、部門全体でこの講座を支えてきました。
 なお、下記は高農の立場で書いておりますので、申し添えます。そして、支えていただきました役員の皆様等々にも感謝申し上げます。 by 指導教師 三宅道治

写真の使用
 ・講座当日に、2回に亘り了解を得ています。
 ・写真等の無断使用、無断転載を禁止します。(C)Copyright
 
準備・運営面で活躍する生徒達
会場準備
設計図をもとに、机・イスの配置
会場準備
トイレや廊下等の掃除
配布資料の準備 机に配布された資料
受付風景
出欠確認・受講票受取(生徒)
弁当代の徴収(NPO役員)
お一人おひとり、生徒が
指定席へのご案内

(写真では分かりにくいですが・・・)
受講する生徒達
(1)8月7日(土) 受付、自己紹介
  第1講座「園芸福祉の活動とは」
自己紹介にて 自己紹介を聞く生徒(手前)
第1講座
グループミーティングに参加
第1講座
班を代表して発表する

(2)8月8日(日) 第2講座「活動を地域の中で普及する」
            第3講座「モデルプラン立案」
第2講座の講師 
東京農業大学の伊東豊先生
第3講座
班を代表して発表する生徒
第3講座の講師
田村先生
グループミーティングに参加
第3講座
班を代表して発表する男子生徒
発表用のゾーニング図
発表用のゾーニング図 発表用のゾーニング図

(3)8月21日(土) 第4講座「モデルガーデン実習」
テレビせとうちの取材(右) 実習用植物の配置
第4講座の講師
高松雅子先生
グループミーティングに参加
実習風景 植栽時、
リーダー的な存在の生徒
2班 記念写真 3班 記念写真

(4)8月22日(日) 第5講座「ペットボトル実習」、修了証授与、その他
仕分けされた第5講座の植物 植物を確認する受講者(1班)
第5講座の講師
高松先生と受講者
グループミーティングに参加(右)
ペットボトルの加工
(プランターづくり)
班を代表して発表する@
班を代表して発表するA 他の班の作品について
意見を述べる
4班 記念写真 5班 記念写真
受講後の感想・決意表明 修了証授与
日本園芸福祉普及協会事務局長より

前日までの、実習用「植物栽培」、実習準備
(1)主な作業日程(概要)
  4・5月 植物選定基準に基づき実習用植物の決定
       種子等の発注や準備
  6月から8月 種まき、挿し芽等の栽培活動
  8月 モデルガーデンの植物の撤去
  8月 培養土・マルチング用赤玉土(中粒)の購入
      モデルガーデン各区画への搬入
      植物の仕分け作業
      前日会場準備等
(2)実習用植物の生産活動(一部の紹介)
7月11日
ラムズイヤーの株分け
7月11日
ダークオパール・バジルの
切り戻しと根鉢の作り直し(左)
7月14日
ヒメツルソバ、グレコマの挿し芽
7月16日
養成講座用植物(発芽状況)
7月7日播種のマリーゴールド
8月13日
挿し芽後約30日の
ヒメツルソバ、グレコマ
8月13日
播種後40日弱の
マリーゴールド

今年度の工夫として
 8月21日・22日実習当日を目指して、種まきするもの、株分け、挿し芽して殖やす垂れ下がる植物、古株を再生などして、当日に備えました。猛暑の中、何とかジャーマンカモマイル・わい性ヒマワリ・青じそ等発芽もうまくいきました。なお、ハーブ・花苗の生育に不向きな真夏に栽培する力が身につきました。

多様な植物の栽培 
 約900鉢あまりの植物を栽培し、この養成講座に540鉢販売しました。残りは、花壇への定植等々に活用します。
(3)園芸福祉モデルガーデンの事前整備
8月4日
植物、培養土の撤去
8月6日
培養土の搬出
8月9日
樹木の搬出と仮植え
8月9日
3号温室に仮植えした樹木
8月18・20日
培養土の搬入(126袋)
8月19日
植物の仕分け(NPO役員:
明石様・只野様の協力)
テーマごとに指定された植物を集める
8月20日前日準備
モデルガーデン周囲の大掃除
(落ち葉の多さにビックリ)
8月21日前日準備
整った各モデルガーデン

(培養土が適度な水分量に
なるようにかん水の実施)

2010初級園芸福祉士養成講座の概要

1.高農としての実施目的
(1)2年園芸セラピー専攻生
 ・園芸福祉の座学としての特別授業
  (園芸福祉の基礎・基本的学習)
 ・コミュニケーション能力の育成
  (多様な年齢層、多様な職歴等の方の中で)
  (発表する力の育成)
 ・ガーデニングの実践力の育成
 ・準備・運営力の育成
  (受付、資料準備その他の担当)
(2) 園芸福祉分野のセンター的機能
 ・教育機能の地域への開放
 ・地域貢献活動
 ・園芸福祉の普及啓発
 
2.実施日
 前期:平成22年8月7・8日(土日)
 後期:平成22年8月21・22日(土日)

3.実施場所
 岡山県立高松農業高等学校「創立百周年記念館」
 並びにシンボルゾーン

4.カリキュラム、講師
 日本園芸福祉普及協会の規程と、認定講師による

5.受講者
 ・本校生徒7名(2年園芸セラピー専攻生)
 ・本校職員1名
 ・一般参加者25名(県外:愛媛1名、島根3名、三重1名)
   JA関係職員2名を始め、福祉施設職員など多彩な人材が集結。

 ・受講経験者の参加(20名)
・・・今年度の工夫
   受講者が32名と少なく、それでも5班編制としました。その結果、
  モデルガーデン1基が残るのをきっかけとして、受講経験者に
  参加していただきました。(フォローアップとして、喜ばれました。)

6.実習用植物リスト
 植物一覧表
(3つのシートに分かれている)
    
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.今後の関連行事
 ・園芸福祉研修会(認定試験対策、冬花壇への植栽:11月23日)
 ・実践事例発表会(1月23日)
 ・認定試験(2月19日)


.受講者の満足度を高める工夫・・・班編制の委託先(斉藤哲也氏)
 ・班分け(各班、ほぼ同じ条件にする)
    平均年齢、男女比、職歴、市町村など
 ・当日に向けての植物、その他諸準備の徹底

.当日の準備用品
 ・準備用品一覧
    
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10.高農会場の主な特徴
 ・
高校生が参加する全国でも数少ない会場。年齢層の幅が
  広く多様な人材。 
 ・講座当日に植栽する植物のほぼ95%は、高農の生徒が
  関わっている。
 ・準備から当日の運営にも生徒が関わっている。
 ・11ヶ月モデルガーデンの栽培管理を行っている。