2013福祉的ガーデニング力育成講座
『生徒とともに学ぶ場』
キーワード: 異年齢・異業種  共育  ガーデニング
福祉  言語能力

はじめに
 本校生徒は講座の受講生として参加しただけでなく、この講座用で使用する植物の栽培、事前準備、当日の運営にも関わり活躍しましたので、報告します。

 今年も実習用の植物も栽培しにくく苦戦。猛暑の中、湿度の高い日が続いたためでしょう。準備作業等、1・3年生にも協力してもらい、部門全体でこの講座を支えてきました。
 支えていただきました役員の皆様等々に感謝申し上げます。 by 指導教師 三宅道治
 
1.座学  写真省略  
     生徒たちは、副教材の園芸福祉入門を活用
2.グループ協議
 担当する花壇について協議
2班 1班
実習地で協議
現地で協議 植物を持ってきて
3.実習に取り組む  雨天決行
1班 完成作品
2班 完成作品
3班 完成作品
3班 完成作品
4.記録
 実習から戻り、各班、まとめに入る。
5.発表 雨天のため室内で実施。
 A班
 @班
 B班
 C班
※17時前に終了

前日までの
実習用「植物栽培」

    猛暑の時期に、如何に苗物を生産するか!!
(1)主な育苗栽培作業計画
5月 植物選定基準に基づき実習用植物の決定
種子等の発注や準備
6〜8月 種まき、挿し芽等の栽培活動
7〜8月 ガーデンの撤去、培養土搬入
8月直前 植物の仕分け
8月24日 植え付け当日
9月〜 花壇の栽培管理
冬花壇苗の種まき、育苗
11月23日 冬花壇への植え替え当日
  
(2)実習用植物の生産活動(一部の紹介)
  施設野菜実習室東犬走り活用による育苗
   ハーブ研修会栽培編による育苗
7月1日ハーブ・花苗の
第1回種まき
種まき後に覆土
7月6日
ヒメツルソバのさし芽
(ハーブ研修会栽培編にて)
7月8日
古株の再生術
7月19日
栽培ベンチに移動
7月25日
リーフレタス種まき
7月29日
マリーゴールド開花始め
8月21日ハーブ・花苗
各班ごとに仕分け

(一般受講者)
・女子生徒さんが“私が絵を描きます。発表は私たち生徒が行います”と、積極的に発言してくれました。
・自分の知らない分野でとても勉強になりました。自分は園芸と言われ、ただ花を並べるだけでいいと思っていた自分が恥ずかしいです。家でも花壇を作りぜひ昨日のような花壇を必ず作りたいと思います。ぜひ、先生のおすすめキャットミントを植えたいと思います!!
えらそうになるんですが、みんなもうちょっと元気があれば・・・と思います。
次回はもっと学生とコミニュケーションをとりたいと思っています。
・とても真剣にゾ-ンニング図やまとめをやってくれました。自分の意見をもって、ちゃんと発言をされていました。 ただ声が小さいですね。しっかりしたカラーをもっているのだから大きな声を出して欲しいです。植え付け実習はもう少し草花のこと考えて欲しい。三宅先生が最初に注意していたように。
・小さくても良いから楽しめるガーデンが欲しいと思っていたので、とても参考になりました。生徒さん達と考え、協力しての作業はとても楽しかったです。「おばさんお花が好きなんよ。」と言うと「私も好きなんです。」とニコッと笑って答えくれたやさしい生徒さんの顔が印象的でした。本当にありがとうございました。また機会がありましたら勉強させてください。
・天候の心配までお疲れ様でした。生徒さんは皆挨拶も態度も生地のままという感じで気持ちよかったです。また、わが2班の3名は体を動かすことにも考えることにも積極的で、特にMさんのリーダーぶりには感心しました。固い表情の人や思春期からか素直に自分を出せていないように見える人もいましたが、先生の目配りのもと、植物を育てたり、福祉的活動の中で変わっていかれるのだろうなあ、先生も楽しみだろうなあと思いました。また、次の行事にもお声を掛けていただければ有難いです。
・レンガをどのように使うかによって、花壇の雰囲気が違ってくるということなど、難しさもありましたが、完成した時の喜び・達成感を味わうことができました。
ただ少し残念に思ったのは、各班の発表の際、声が聞き取りにくかったことです。
今年の生徒さんは、発表もしっかりされていて、すごいなと思いました。私のいた班の生徒さんも、わりと積極的に動いてくれたりして、よかったと思います。
・今回使用する草花の色や大きさなどのイメージが非常にしやすくなりました。また、高校生の方達はとても明るくて前向きな意見や取り組み方のおかげでしっかりとグループ内での交流もできたように思います。今回の講座を終えてみて、私は草花やハーブの事などの忘れていた知識を完全ではありませんが、思い出す事ができました。また、今回の活動で必要だった「グループで話し合い、一つの事を皆で協力して完成させる」ということは、これから仕事をこなしていく上で、生きていく上で非常に大事なことだとおもいます。
・高校生の皆さんンも、分からないながらも積極的に参加されていて、いい雰囲気でしたね。生徒さん同士も声をかけ合っていたのが、私たち大人から見てホットする光景でした。モデルガーデンへ植えた植物が、無事に成育してくれることを楽しみにしています。シルバーセンターへ行く時には、立ち寄って様子を見たいと思っています。お世話になりました。

生徒の感想
・一般の方とアイディアを出し合いながら作業をするのは経験したことがなかったので、とてもいい経験ができました。庭が完成したときは、喜びと達成感を味わいました。ハーブのことも分かり、いい実習でした。
・一般の方と一緒だったので不安でした。みんながんばってとてもいいものができました。班ごとにテーマや植物が違い、工夫した点も違ったので参考になりました。今回の体験でガーデニングについて、いろいろと考えたので、どんな人でも楽しめる花壇について考えてみたいです。
・花のバランスを考えるのが難しかったけれど、きれいにできたので、良かったです。
・高齢者の方も楽しめる花壇を作りました。昔を思い出しながら和んでもらいたいです。
・何をしたらよいのか、よく分からず、とにかく何かしないといけないと思い、ゾーンニング図を描く係になりました。あまりお役に立たず後悔しています。ただ、何より一般の方と一緒に花を植えたりコミュニケーションを取ったりと、とてもいい経験ができました。
・その場での迅速な対応と、積極的に動くことができました。また、自分には何ができるか、その場をしっかり見て行動することができました。

2013福祉的ガーデニング力育成講座の概要

1.高農としての実施目的
(1)2年園芸セラピー専攻生
 ・コミュニケーション能力の育成
  (多様な年齢層、多様な職歴等の方の中で)
  (発表する力の育成)
 ・ガーデニングの実践力の育成
(2) 園芸福祉分野のセンター的役割
 ・教育機能の地域への開放
 ・地域貢献活動
 ・園芸福祉の普及啓発

(3)栽培困難な「夏季」における苗物の栽培技術の向上
 
2.実施日
 平成25年8月24日(土) 天気:雨天

3.実施場所
 岡山県立高松農業高等学校「創立百周年記念館」
 並びにシンボルゾーン

4.受講者
 ・本校生徒12名(2年園芸セラピー専攻生)
 ・一般参加者14名


指導者より
 生徒の皆さんには、笑顔であいさつができること、大きな声が出せること、意見を言うこと、協議すること、率先して行動に移ることなど求めています。
 今回、参加者が少ないこともあり、マイクを使用しませんでしたが、生徒の声が小さい、声が届かないというご意見をいただいています。声出しの練習が必要です。

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