「中学生の皆さんへ」
園芸科学科で学んで    
 園芸科学科に入学して二年が過ぎようとしています。私は花や野菜、果物が大好きです。農業高校ではそれらを好きだけではなく、実際に自分の手で育てられるような勉強、実習をします。そんな感じでやっていく中で学ぶ事は沢山あります。
 私は園芸セラピー専攻に入っています。セラピーでは日々の管理はもちろんですが、いろんな世代の方との「交流」が多くあります。私は入学した当時、農業高校という場所は農産物を育て、それを売るだけかと思っていました。けれど、
高農に入ってそのイメージは変わりました。
・農業を通じての人との交流があること
・農産物を売る中でお客さんの笑顔が見られること。
・ただ単に生産するだけではなく先生や友達と協力しながら生産すること。

 
今になっては当たり前の事のように思いますが、私は今この環境にいられる事がとても幸せだと思いますそれは園芸セラピー専攻生になってからより強く感じました。
・園芸交流をしていく中でのお客さんからもらう「ありがとう」の言葉や笑顔

自分と関わった方が「あんたで良かった」と言われる喜び
まだまだありますが、このような事が普段の実習や園芸交流から感じられます。
 

 2年生になっていろいろなことを教わりました。まず、人にやさしくすることです
 
実習(授業)で老人ホームに訪問させていただいたときに素直にやさしくできたからです。それも全然無理してなくてもいつも話してるのと違って、何か落ち着いているような感じがしました。おばあちゃんたちに少しでも楽しいなって思ってもらえるように精一杯頑張ることができました。
 一番頑張れたのは、花壇です。3人ほどで花を自分たちのアイディアを活かして植えていきました。とても上出来で嬉しかったです。まだ完成はしていないけれど、今実習等でデザインを考えています。
可愛くて先生やみんなを驚かせれるような花壇を造りたいです。この一年間成長出来たと思います。
 
 専攻以外の活動を優先してしまうので、自分が考えていたより放課後実習に参加できなかったのが悔しいです。行事ではどうしてももうひとつの活動の方に行ってしまうので、自分の出られる行事には積極的に取り組んでいきたいと思います。自分は実習をこなしているだけなんじゃないかと思うことが多々あります。最高学年になるということもあり、責任感を持ち、後輩から頼られるような落ち着きのある先輩になりたいですセラピーで学べることを最後の1年でしっかりと吸収していきたいです。

 私は、園芸科学科に入学して、2年生から草花専攻に入りました。草花専攻生は、土づくりやポリポットに土入れ、自分で花を選んで鉢に植える寄せ植えなど、多分他の専攻よりも土を触っていると思います。最初の頃は、朝早く行って当番で灌水(水やり)もあって、それのやり方一つにも、花をいたわりながら、でも確実に水が届くように先輩から教わったことが今でも印象に残っています
 私は、播種(種まき)の作業が苦手でした。200もの穴のあるセルトレイというものにピンセットで穴の中心に種を一つずつ入れていく作業です。一粒が大きかったり、色がついていたりする種はまだやりやすかったりするのですが、黒色で小さな種については本当にやりづらく、集中力もいるので大変でした。でも、その一生懸命自分がしたセルトレイから一つ一つちゃんと芽が出ているのを見た時は頑張ったかいがあったと本当に嬉しかったです。
 植物は生きています。その命に私たちは触れているので、その植物についてももちろんだし、その植物を支える土についても、どの作業に対しても、だらけず、
丁寧に行うことが本当に重要なことだと学びました。


 1年生の時よりも、たくさんの事を学んだと思います。果樹は、大変な事もありましたが、1つ1つの作業がとても楽しかったです。2年生になってから、アレキの調査を初めてして、ノギスの使い方とかたくさん学んで大変でした。
 夏の暑い中、桃の袋かけをしたり、桃の収穫をして楽しかったです。
 秋には、ブドウやマスカットの収穫をして、収穫した桃やブドウなどを販売して、
地域の人たちに喜んでもらえて嬉しく思いました。
 でも、私は人とのコミュニケーションをとるのが苦手で、あまり出来てないので、少しずつ慣れていこうと思います。
 秋のふれあい市で、柿やマスカットなどを売るので、先輩達のように地域の人たちとコミュニケーションとか出来たらいいなと思います。
 自分には、まだまだ課題がたくさんあると思うので、2年生で出来なかった所を、3年生で頑張りたいと思います。
3年生になるので、1・2年生を引っ張っていけるように、頑張りたいと思います。


 私はこの一年、草花専攻生として苦手なこと、好きなことや得意なことを経験しました。それは私にとってとても良い経験になり、社会に出てから役に立つ物だと思いました。社会に出ると自分の好きなことだけをやることは出来ないし、苦手でも嫌いでもやらなくてはいけない時もあって、それを草花の実習を通して学びました。
 まだ知らない花のことや地域への美化活動にも学校全体で取り組み、コミュケーション力や花に対しての接し方、
人に指示したり指導することの難しさなども実習で学んだ一つですまた土作りや寄せ植え、鉢上げ、播種、花がらつみなど一年生からやっていたことを二年生でもやり前よりは上手くなったし、作業が早くなったと思います。自分に自信を持つことも大切だと学び経験しました。これから一年、また新しいことの挑戦して新しい経験を積んでいきたいです。