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新型コロナウイルス感染拡大により、おかやまホルスタイン改良同志会の主軸である共進 … 続きを読む
コロナ禍で、今年度の共進会はことごとく中止、乳牛の改良意識の高揚を図るため、おかやまホルスタイン改良同志会が企画した写真によるコンテストを行いました。
本校の牛も西大寺地区の代表としてジュニアクラス(育成牛の部)に出品しました。本校の牛は、9月20日行われた校内模擬共進会で代表となった牛で、写真撮影に臨みました。
8:30からの撮影ということもあり、早い生徒は、始発で登校して準備に当たります。牛のお腹を整えるために、えさの給与、体の洗浄、乾燥、仕上げの毛刈り、磨きに磨き上げて撮影に臨みました。
撮影は、全国の牛の写真を撮影しておられるプロカメラマンが務めます。
おからくの職員の方と3人がかりでカメラマンの細かい指示に、牛の足の位置、頭の高さをセッティングします。最後に頸をひと伸びさせるために鼻先にエサを持っていって、録音した牛の鳴き声で、耳の向きをそろえて、いざ撮影です。
最後に、牛と記念撮影。
【校長室便りR2-20】9月20日(日)大家畜専攻生が「模擬共進会」に挑みました。
コロナの影響で県の共進会や全国大会が中止となり、平素の学びの先にあった目標を失った生徒たち。それでも、何とか本物の共進会をと、3年生の生徒たちと先生方がが工夫して企画し、関係者の協力により実現しました。
審査長には、卒業生で (株)Farm Luckyhon を経営されている吉本氏、そして来賓としておかやま酪農業協同組合の本城部長様がお力を貸してくださいました。
「共進会」では、10月末に宮崎県で予定されていた「全国ホルスタイン共進会」への出品を目指していた8頭を審査。チャンピオンに輝いた牛には、生徒たち自家製の「ブルーリボン」を授与しました。
続いて行われた「リードマンコンテスト」には、2・3年生が出場し、吉本氏から、牛の扱い方やその牛の良さを引き立てるリードの仕方を伝授していただきました。
秋晴れの元、生徒たちにとって忘れられない学びの場になったことでしょう。また、保護者の方々もたくさん来てくださっており、生徒たちが真剣に牛に向き合う逞しい姿を見ていただくことができ、これまた有意義な一日になりました!
牛鼻環の装着を実習で取り組みました。
牛鼻環は、和牛の調教をしていくうえでなくてはならないアイテムの一つです。
装着することで、牛自体の取り扱いが容易になり、和牛として角を残し、角での威嚇や角突きの防止につながることで装着します。しかし、1番の装着の理由は、牛鼻環にロープを結び、ロープ1本で牛を操作するために装着します。
装着の仕方は、ギャラリーにて説明します。
育成牛にパーネット投与しました。
パーネットとは、強力永久磁石のことで、牛の4つある胃の下部の第2胃内にパーネットがおさまり誤って飲み込んだクギやハリガネがくっき、胃の壁面に傷をつけないように収まったままになる強力永久磁石です。
牛は基本鉄類を好んでなめてりするので予防のために育成期に本校では飲ませています。今回はパドックに移動した牛たちに飲ませました。飲ませ方は、ギャラリーの通りです。パーネットが胃に収まっているか確認のために、方位磁石を用い確認します。
2年生になって専攻に分かれて最初の実習で、牛の『除角』をしました。総合実習とはいえ、少しハードな実習になりました。
乳牛は、人を守るため、牛を守るため、そして牛を温順にするために『除角』をします。
まず、角の原型がしっかる見えるように角の周りをきれいにバリカンで刈ります。除角器で角の成長点のもとを見極めて切るためです。
角の成長点に除角器の刃を当て切ります。止血と成長点を焼烙(しょうらく)するために真っ赤に焼いた鉄棒を押し当てます。
除角はここがポイント!しっかり押し当てないと、形が崩れて角が生えてしまいます。
「かわいそう」そんな気持ちになっていてはいけません。乳牛の育成期の大事な管理実習ですから。しかし、初めてにしては、いい手つきといい度胸でした。これからの実習もがんばれ新米専攻生!!
分娩して1晩立ちました。後産(あとざん)は昨日の夜には出ていました。双子なのでやっぱり後産は2つなんです。初めての経験でした。
分娩後2回目の搾乳ですが、左前の乳房から前搾りでストリップカップに「ブツ」が出ました。
PLテスターで検査したところ「乳房炎」が確認されたので、生理食塩水で乳房を洗浄しました。分娩後の免疫力低下によるものかと思われますが、慢性化するのが怖いのと、食欲もないので獣医さんに診療をお願いしました。
仔牛達は、元気に母牛の乳を飲んでくれています。E科の先生が様子を見にくれたので哺乳をしてもらいました。2頭いるのでありがたかったです。
仔牛は、すぐにウンチをしました。体内に貯めていたウンチ(胎便)です。
「初乳」には、母牛の「免疫(めんえき)」を仔牛に取得させることと、「胎便(たいべん)」を出させるための下剤の役目があります。
01号が5月20日昼過ぎから分娩しました。
分娩には多くの先生方が見学に来られました。
通常時間では5、6限目です。生徒たちにはとても残念でしたが、先生方にはすごくいい体験になったのではないかと思います。
分娩については、ギャラリーの写真で説明します。
分娩の瞬間は、学校公式 You Tube にアップしていますので確認ください。
さて、どんな分娩だったかというと?・・・実はビックリなことが続出した分娩でした。
01号牛は、ホルスタイン種の精液を何回か種付けしましたがつかなかったので、黒毛和種を種付けして妊娠しました。
卵巣の状態もありますが、分娩して産まれてきたのは、な、なんと2頭!。双子でした。しかも、オス、メスの異性双子でした。
この異性双子のメスのことをフリーマーチンといいます。フリーマーチンについては、勉強してみてください。
01号牛の分娩が近づいてきました。
その理由は、分娩予定日1週間前になったこと。乳器の腫れと尾根(びこん)部の落ち込み状態、寝起きの緩慢な動作、など分娩兆候が現れてきたことです。(プラス長年の「経験」)
それによってパドックのほかの牛たちも、管理がしやすい牛舎内に移動しました。
5月18日に88号牛を出荷しました。
ベッドから降りることがままならなくなり、出荷することとなりました。
学校の牛舎は、通路とベッドの段差がかなりあるので降りにくいのは確かですが・・・。
学校の牛舎はフリーストール牛舎といい、餌を食べるところ、寝るところ、水を飲むところ、搾乳するところに自分で移動しなければならない牛舎スタイルです。
削蹄後ではありますが、ここが生産寿命と考え決断することにしました。
牛の体型が一般的な牛と違うことも一因かもしれません。ギャラリーの写真で確認してみてください。
ということで本日の出荷となりました。88号牛お疲れ様でした。