農業科学科(作物専攻)畑作編 スイカの空中栽培に向けて

夏季休業中のミネラル補給として、スイカを栽培します。台風や大雨、鳥獣害の影響の被害を受け、なかなか収量が上がらないスイカですが今年は『空中栽培』にチャレンジしてみます!

本来スイカは、地を這うようにつるを伸ばし成長していくため畝幅を大きく取らなければなりません。また、肥大期には着色をよくするためにスイカをコロコロ反転させます。

今回挑戦する『空中栽培』では、つるを上に伸ばすことができるため畝幅を取らず、全体的に光を吸収させることができるため、夏場の管理が楽になります。

管理しやすくするために、支柱の高さを170㎝に設定して打ち込みました。支柱が倒れないよう、横に緑色の園芸支柱を固定して強度を保ちます。

空中栽培にはさまざまの方法があります。日照条件や畑の管理のやりやすさを考え、つるが斜めに上るよう支柱を打ち込みました。最後に園芸ネットを這わせて完成です。今年はたくさん収穫できるよう期待したいです。

空中栽培の準備と並行して、前回植え付けたサトイモの畝間にもみ殻を引き、もみ殻マルチをしました。こうすることで、畝間の水分蒸発を防ぎながら雑草の発生も抑制していきます。

 

農業科学科(作物専攻)稲作編 苗代準備

6月の田植えに向け、消毒した種もみが1週間近く経過し、順調に乾燥しています。種の準備も終盤を迎えたところで、次は苗代(なわしろ;播種した苗箱を並べて管理する場所のこと)を準備していきます。

3月上旬に代掻き(しろかき;水田に水を引き入れ土を砕き均(なら)すこと)を行い、土を均平(きんぺい;均一に平らにすること)にしています。トラクターで約1㎝耕うん。ひび割れや凹凸を取り除いていきます。

トラクターで細かくなった土をコンパクター(上から抑え、圧をかける機械)で仕上げていきました。これで、苗箱を並べたとき均等に水を吸収してくれます。

米作りには『苗半作』(なえはんさく)という言葉があり、苗の出来で作柄(さくがら;稲のでき具合)の半分が決まるという意味です。

今年も良い苗が作れるよう頑張っていきます!