令和3年度一学期始業式が行われました。

4月8日(木)

本日、新2年生と3年生が感染症対策を取りながら体育館に集合し、新任式に続いて始業式が行われました。新任の先生方、これからチーム高農でよろしくお願いします。始業式では、校長式辞・校歌清聴に続いて諸連絡が行われ、担任団の発表・教務課・生徒課からの話がありました。明日は入学式、新1年生が入学してきます。

<校長式辞>

今日から始まる令和3年度、本校は「創立123年目」を迎えます。私はこの一年を、高農の「ホップ・ステップ・ジャンプ」の年にしたいと考えています。そこで、新年度の始まりにあたり、2つお話しします。

まず1つ目は「with コロナ」について。昨年来、新型コロナウイルス感染症拡大の心配が世界中で続いており、私たちは今なお、様々な制約の中での「新しい生活」が続いています。今年も、全員で「手洗いや消毒、マスクの着用や三密を避けた学校生活」を続ける必要があります。そして感染拡大防止のため「with コロナ」を念頭に、できることを工夫していかなければなりません。今年も皆さんに「我慢」をお願いすることも多いと思います。「約束事」もたくさんお願いするでしょう。しかし、私たちも何とか、皆さんの学校生活がより充実したものになるよう工夫していきたい、知恵を絞って努力していきたいと考えています。どうか、皆さんも、諦めず、投げ出さず、これからの一年を、自分自身の健康とともに、仲間同士を思いやり、皆で協力していただきたい。私たち全員で「コロナに負けない学校生活」を作り出そうではありませんか。もちろん、不安に思うことは、遠慮なく担任の先生に申し出てください。大丈夫、皆、不安なんです。皆で一緒に考えて乗り越えていきましょう。そして、どうか、周囲の困っている人たちや、不安にかられている人たちへの配慮にも心がけて欲しいと思います。一つ、私が悩んだり苦しんだりした時に心の中で繰り返す、ある言葉を紹介します『何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。』どうか、高農の全員で、今のこの難局を乗り越えていきましょう!

2つ目のお話は、今年も「凡事徹底」です。年度当初の職員会議で、今年一年を本校の教職員と生徒たち全員でこの「凡事徹底」を心がけよう、と話しました。これは、「イエローハット」という会社の創業者である「鍵山秀三郎(ひでさぶろう)」さんが提唱されている『平凡を、非凡に努める』ということ。つまり、「当たり前のことを、ただ当たり前に実践するだけではなく、もう一歩踏み込んで、他の誰にも真似できないほど徹底的に実践する」ということです。これを徹底してやり続けることで、必ず大きく成長することができるのです。今年は特に、具体的に「挨拶」「ベル着」「掃除」。この3つのことに「凡事徹底」で取り組んでほしいと思います。まず「挨拶」は、「人を笑顔にする挨拶」、「人を元気にする挨拶」。それは「①自分から、②相手の顔を見て、③笑顔で、④そして気持ちを込めて」です。挨拶をして、相手が笑顔になったら、貴方の勝ちです。次の「ベル着」は、「時間を守る」、「自ら時間を気にしながら行動する」です。「高農のベル着は、チャイムがなったら席に着く、ではない。」と言いました。「チャイムが鳴る前に、道具を準備して、心の準備もした上で待つ」でしたね。時間を守る行動ができる人は、社会で一番、信頼のおける人です。そして最後は「掃除」です。掃除の時間は一日の中でわずか10分間、「周囲の人のために、気持ちを込めて働く時間」です。それは紛れもなく、皆さんが将来、社会で「働く」ためのトレーニングになります。人のために一生懸命、何かに取り組む。毎日10分間続ければ、必ず、仕事のやり方が身につくはずです。「継続は力なり」です。 どうかこの「凡事徹底」を、一年間意識して取り組み、皆が成長する一年にしてほしいと思います。

さあ、明日は新入生も入学してきます。これからの一年、生徒の皆さんと先生方、全員が元気で、そして笑顔の一年となることをお祈りして「式辞」とします。