農業科学科(作物専攻)苗代の実習

作物専攻では、170a(1町7反)の面積で「にこまる」「ヒノヒカリ」「きぬむすめ」「ヒメノモチ」「黒もち」の5品種を栽培から販売まで一貫して行っています。

お米の苗を育てる場所を苗代(なわしろ・なえしろ)と言います。米作りにおいて苗をいかに上手に育てるかが今後の生育に大きく影響するため大切な実習です。

苗を上手に作ると稲作の半分は終了したと言えます。このことを【苗半作】(なえはんさく)といいます。

①表面を浅く耕うん

②溝を切りる

③品種別に管理するため、畦波シートを打ち込む

④水を利用して、苗代全体を水平にする

2,3年生の作物専攻がメインで実習を行っています。

水平を出す重要性を考えながらやっていきました。

農業科学科(作物専攻)サトイモの栽培

作物専攻では4年前からサトイモの栽培を始めました。

水芋・田芋と言われるように、水を好む植物です。主に水田をメインに栽培をしていますが、畑でも同様に栽培ができます。

今年も「石川早生」という品種を栽培します。種となる種芋は昨年から貯蔵している芋を使います。

①種芋を掘り出し、芋を分解する

②かまぼこ型の畝を作る

③株間30cmの1条植え

④雑草抑制、地温上昇、保湿のために黒マルチをかける

⑤出てきた芽をマルチから出す

昨年の課題研究では、サトイモの頂芽を下向きに植えることで芋にストレスが加わり収量が増えるという結果が出ています。それを参考に今年はすべての畝を「逆さ植え」で定植をしました。

農業科学科(作物専攻)タマネギの調整

今年は、梅雨入りが早く湿度が高かったため、タマネギに「べと病」が発生しました。大きく肥大する予定が例年より一回り小さいまま収穫になります。

品種は中晩生(なかおくて)の「泉州中高黄」を栽培しています。

①収穫したタマネギを保存用と販売用に選別

②販売用は葉と根っこを取り除き規格ごとに選別する

③保存用は葉と根っこを落とさず吊るして保存する

小ぶりではありますが味は変わりません。中晩生は煮物などに向いています。

調整したタマネギは校内を中心に販売中です。

農業科学科(作物専攻)ジャガイモの実習風景

ジャガイモは作物専攻の人気の商品です。今年も「メークイン」「キタアカリ」の2品種を栽培しました。

今年は、課題研究でもジャガイモを扱った研究をしており生徒の目も輝いています。

①ジャガイモの生育状況

②中耕・除草

③ジャガイモの花と収穫直前の様子

④収穫の様子

⑤選別・計量・袋詰め

今年は病気の被害も比較的少ない年でした。7月中には販売が終わるといいですね。