3年生が身に付けた「学ぶ力」~各学科の研究発表会から~

【校長室便りR3-31】1月も今日で終わり。3年生も最後の定期考査である卒業考査が終わりました。3年生の皆さんの『高農での1058日』も残り1月足らずとなりました。皆さんが入学した時、私は「高農は社会で通用する大人になる、人間力を高める場所である」とお話しました。さて皆さん、卒業を前に振り返ってみて、どうですか?成長を実感できているでしょうか?

卒業考査を前に、各学科毎に「研究発表会」が開催され、私も全部ではありませんでしたがそれぞれ拝見させていただきました。どの学科の発表会もコロナ禍の中でそれぞれに工夫され、下級生が進行役となってサポートし、3年生は緊張しながらも自分たちが取り組んできた研究成果について、限られた時間内で手際よく発表してくれていました。

3年生の皆さんの発表を聞いて感じたのは、この一年間、本当に「自分で考える」ということによく取り組んでくれている、そしてそれはとても大切なことだと感じました。

課題の設定時には仮説を立てて考え、研究の実践の中では実験や調査の方法について工夫し、またその結果を自分で分析して考え、さらには周囲へのアンケートや専門家等の意見を聞いて自分の考えをまとめる、最後にはその結果から次なる課題や新たな仮説を見出してくれていました。これこそが「社会での学び」であり、「課題研究」の成果、皆さんが身に付けた「学ぶ力」だと思います。

1・2年生の皆さんからも多くの質問が出され、またノートを取りながら真剣に学ぶ姿からは、「次は私たちだ!」という意気込みも感じられました。

皆さんは、高農で学んだ国語や数学や英語や理科や社会や体育や芸術など、その全ての学びが元になり、その応用力としてこの「課題研究」で「学ぶ力」を身に付けました。皆さんが社会に出て、働いたり、何かの役割を担ったりすると、そこには何かを解決したり、改善したり、新しい方法を考え出したり、何かを創造していかなければならない場面が必ずあります。そんな時に、皆さんがこの「課題研究」で身に付けた「学ぶ力」が発揮されるのです。

大丈夫です! 皆さんは確かに成長してくれています!

これからも自分で、前向きに学び続けてほしいと願っています。

 

畜産科学科 研究発表会(2日目)1月21日

令和4年1月21日(金)

畜産科学科研究発表会の2日目が昨日に引き続き行われました。

2日目午前中は『大家畜」専攻生の発表で、講師に岡山県農林水産部畜産課から森分哲彦先生・石川晶子先生にお越しいただいて行いました。専攻生10名が、乳牛の飼育や仔牛の飼育・搾乳や乳房炎・環境問題についての研究などについて発表しました。

発表後には、森分哲彦先生からの指導講評を頂きました。

2日目午後には、岡山家畜保健衛生所から田中成枝先生をお招きして、『小家畜』専攻生の発表が行われました。6名の専攻生が、ニワトリの飼育管理や高品質の卵を生産する方法・ストレス軽減についての研究等について発表しました。

最後に、岡山家畜保健衛生所の田中成枝先生から指導講評と講演をいただきました。

畜産科学科3年生38名が、各専攻毎に1人1題の研究テーマで計38題の発表が2日間にわたって行われました。1年生や2年生からも熱心な質問が会場だけでなくオンラインでも行われ、有意義な発表会となりました。発表会終了後には、2年生は、自分自身がこれから取り組む「課題研究」の題材について検討をはじめ、1年生は、決まったばかりの自分自身の専攻学習について意欲を高めていました。

講師の先生方からは、「非常に面白い研究だ」、「高校生がこんな取り組みをしているとは驚いた」といった講評もいただきました。参加した皆さん、お疲れさまでした。これからも頑張りましょう。

 

 

畜産科学科 研究発表会(1日目)1月20日

令和4年1月20日

『畜産科学科研究発表会』を行いました。これは、3年生が3年間の専門学習の総仕上げとして「課題研究」で取り組んだ内容を発表するものです。7分間の発表の後に4分間の質疑応答を行います。また、指導助言者として、各分野の専門の先生にお越しいただいて助言をいただきます。

今年度も感染症予防の観点から、会場での人数を制限して、オンライン視聴も併用して実施しました。

初日となる1月20日午前中に「実験動物」専攻生が発表を行いました。指導助言者には、川崎医科大学から三上崇徳先生・枝廣有希先生にお越しいただきました。ウサギ・ヤギ・マウス・ハムスター・二ホンミツバチ・デグー・ヒツジなど、各種動物での実験結果を14名の専攻生が発表しました。 すべての発表後には、講師の先生からの講評と講演をいただきました。

午後からは、「中家畜」専攻生による発表を行いました。指導助言者として、岡山県農林水産総合センター畜産研究所から佐々木真也先生にお越しいただき8名の専攻生が発表しました。肥育豚や子豚の飼育に関する研究から豚舎の修繕や豚肉加工品や豚の魅力を広く知ってもらうためのポスター作製に取り組んだ研究もありました。

発表後には佐々木先生からの指導講評を頂きました。

活発な質疑応答も行われ、とても有意義な1日目となりました。