創立120周年式典 安井 盛 校長式辞
 黄金色の稲穂が、秋風にたなびく美しい季節となりました。本日ここに岡山県立高松農業高等学校、創立120周年記念式の御案内を申し上げたましたところ、岡山県知事、伊原木 隆太様、岡山県議会副議長、波多 洋治様、岡山県教育委員会教育委員 梶谷 俊介様をはじめ、多くの御来賓の皆様の御臨席を賜り、盛大に開催できますことを心より厚く御礼申し上げます。        
 本校は、明治30年4月に岡山県農事講習所として開所し、明治32年に農業科・獣医科を有する岡山県で最初の甲種農学校「岡山県農学校」として創立されました。そして、岡山県の農業教育の中心校としての重い責任を果たしながら、幾多の変遷を経て、120年にわたる長い歴史を重ねて、今日の日を迎えることができました。
 さて、創立110周年からの10年間を振り返ってみると、特に大きな出来事として、岡山県では47年ぶりとなる第68回日本学校農業クラブ全国大会岡山大会の開催がありました。6年前から計画を練り、3年前から本格的に動き出し、昨年10月、2日間にわたり、県内外から331校、約5,000名が参加のもと、各種発表会・競技会等を県内の7つの会場で実施をいたしました。台風21、22号襲来の合間、まさに、晴れの国おかやまらしいさわやかな秋晴れのもと、本校は、大会事務局の他、平板測量競技会、クラブ員代表者会議、そして大会式典を担当し、生徒と教職員が一体となって岡山大会を運営し、農業教育の明るい未来を確信して、成功裏に幕を閉じることができました。まさに、平成29年度は、本校が全国の農業高校381校から一番注目を集め、そして輝いた年でもありました。他にも、昨年度11月、全校生徒が見守る中で韓国の金(キム)堤(ジェ)農生命マイスター高校との間で、相互協力書を交わしました。そして、農業のグローバル化、AI時代への対応を視野に、国際交流を目的とした活動がスタートしました。
 本年度は、8月に11名の生徒と教員を韓国に派遣し、韓国からは11月に24名の生徒と教員が本校を訪れることになっており、年に2回の相互交流が本格化いたしました。そして、農業教育においては、岡山の白桃が中東ドバイへ初めて輸出されるなど、グローバル化の進展に対応した農業及び関連産業を担う経営感覚を備えた人材の育成を目指して、農業生産工程管理であるGAPやHACCPの教育を本格的にスタートいたしました。
 最後に、今後は今まで以上に少子化の波にさらされる中、犬養毅元首相が、 100年前、本校創立20周年に寄せて贈られた言葉である「国本之学」、「農業は国の本(もと)なり」を農業教育の中心に据え、今日まで脈々と続いてきた良き伝統を守り、未来永劫、岡山県農業教育のトップランナーとして走り続ける覚悟です。今後とも本校の教育活動に対して、尚一層の御指導・御支援を賜りますことをお願い申し上げまして、御挨拶といたします。