klein garten(市民農園) |
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(1)クラインガルテンとは
ドイツで始まったもので、訳すると『小さな庭』という意味であるが、日本では一般的には「市民農園」と訳されている。元々、園芸セラピーと同じ起源を持っているもので、都市生活者の心を癒しす手段として決まりを設けて利用する施設である。
(2)施設概要 ア 日本初のクラインガルテン
フラワービレッジの近藤龍良氏の提唱により倉渕村が設置し、相間川温泉株式会社が村から委託を
![]() イ 利用者の条件
@自ら耕作ができる者(家族など)ただし、一部を管理委託することができる。
A共同作業、共催行事などに参加できる者
ウ 農園の区画と作業委託契約
@一区画40u、年8000円、2区画まで契約可能、最長4年
A利用者は、管理者に1時間1500円で委託することができる。
エ 利用者への推奨事項
@農薬は使わないように努めていただきたい。
A有機栽培に努めていただきたい。
B花のある農園としていただきたい。
オ 利用者の地域分布
多くは、東京・埼玉などの県外や高崎方面の方々である。その事は車のナンバープレートでも確認できた。
(3)現状 ア 管理状況
設立後、10年が経ち、管理もやや不十分となっているように感じた。利用者も減少傾向という。
イ 農業指導者
従前からの指導者が不在となり、管理が不十分となっている。
ウ ふれあい館等の問題点
平日にも関わらず、温泉であるふれあい会館(平成4年度建設、農林漁業体験実習館)は繁盛しているようにも見えるが、樹木・芝等の管理、プランター等の植栽・管理は十分とは言えず、残念であった。
いわゆるハードの整備がされたが、維持充実がなされていないと感じた。
(4)参考になった点 指導者不足(質と量ともに)は致命的であると感じたし、また、郊外型である点が農園の維持管理の難しさに追い打ちをかけていた。
農園の利用者がその園芸作業の一部を管理者に有料で委託することができるようになっている点は、特に参考になった。一歩進めて、利用者が手不足で維持管理ができない場合、有料で作業委託することを前提とした契約とすべきであると感じた。
したがって、年間の契約料をより低額にして、農園相談員の労賃を確保するためにも、作業委託料収入をあてにした考え方に転換するのも良いのではないか。
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ラウベ付き農園 | 高設花壇(レイズドベッド) |
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