高松農業高校 農業土木科

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環境専攻班
『環境専攻班とは』
 農業土木技術者が仕事で担当する地域は、水田や里山、水路(河川)やため池といった多くの生き物にとって大切な「二次自然」が沢山あるところです。
 そのため、人間の都合(機能性)だけを重視するのではなく、「自然や生き物に配慮する」調査、計画、設計、工事、維持管理が必要となりました。
 貴重な「環境」を守るために、フィールドワークを通して地域環境を調査するのが、環境専攻班の専門実習です。
『H25年度の調査テーマ』
 気候変動による「防災」の重要性を考慮し、2級河川足守川の流況把握をメインテーマに設定
 次の写真に見られるような大がかりな流量・水位観測を実施しました。
  ※流況(りゅうきょう):水域の流れの状況全般(流量、流速、流向、水深など)をまとめた呼び方
『フィールドワークの活動風景&結果』


デジタル流速計による
精密(せいみつ)流速計測


足守川での調査風景
(水位・流速の観測)


川幅50m以上の調査は、大変です。
(足守川)
☆年4回の調査によって、

足守川の水位・流量曲線
(H−Q Curve)


も成果として
求めることが出来ました。


このようなデータは、
水文データ整理,
流出解析,
危機管理など
の資料として活用される。


水位を測り、通水断面積を求める。
『過去の調査テーマ』
年度 内容
平成26年度

測定項目を拡大し、気象関連項目や騒音レベル量の他
放射線量の測定を各実施希望チームが実施。
特に周辺環境の「快適さ」を各種項目から評価する
ことを主要テーマとし、いろいろなアプローチを試行する。
また、ストックマネジメントに代表されるコンクリート構造物の
補修や更新に関連して、土木材料に関する基礎を調べようとする
チームも出現した。
・気温や湿度・風速と心拍数増減との関係
・騒音レベル量(「音」)と心拍数変化との調査
・熱中症指数の継続観測
・骨材種類や単位水量を変化させてコンクリート強度
の増減への影響を調べた。
平成25年度

2級河川足守川と前川との合流点付近の流況調査に取組み、
各種観測を分担し専攻班員全員での共同プロジェクトを実施。
・合流前2地点(上流側)の流量・水位・流速観測
・合流後地点の流量・水位・流速観測
・年間4回測定し、水位ー流量曲線を上記の固定
 3観測地点ごとに作成
H24年度

小人数のチームに分かれて、各チームが自主的に選択・設定
した研究テーマに取り組みました。

「みず(水)」に加えて調査対象を「つち(土質)」に拡大
初めて用水路に生息する魚類調査に取り組んだチームも。
・高松農高 果樹園《学校より約2.5kmの位置》
 の土試料の分析
・高松農高 実習田、実習畑の土試料の分析
・近隣用水路での魚類調査(同定・捕獲数とその
                  生息環境の特徴把握)
              《底質状況・流速・水温 等》
岡山市高松地域の「水環境調査」
H16〜H23 8年間の継続調査

※高松地域は指定湖沼「児島湖」の流域内にあり、
用水路を流下する「みず」の評価を試みる。
※全国第6位のため池数を誇る岡山県のため池
についても3地点で継続フィールドワークを実施。
・農業用水路の水質調査
・農業用水路の水生生物調査
・農業用水路の流速、流量、水位観測
・高松地区からの汚濁負荷量調査
・ため池の水質調査
・ため池の水位観測
『その他』
@ 環境班では、騒音レベル量・振動レベル量、熱中症指数や風向・風速、放射線量、降水量、流域面積求積なども調査できる学習環境を整備しています。
A 岡山県環境管理課よりの依頼研究
  清流保全研究(児島湖流域)・・・平成17年から事業終了の平成20年まで4年間実施
『Sustainable Development!
  Think Globally,Act Locally!』


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