国産ドライハーブティー
『かおるん葉』kaorunba 販売開始
極少生産品


 商標登録願を発送したドライハーブティーの袋詰めや包装作業を行い、10月29日の秋のふれあい市で販売を開始しました。
 生産量確保のため、細心の注意を払い農作業に取り組んで参りました。しかし残念なことに、今年は病害虫の発生もあり、葉を捨てたため生産量が少なく、計約260袋の販売にとどまる予定です。
購入を希望される方全員に行き渡らないと思いますので、お詫びするとともに、販売のごあいさつとします。
 
岡山県立高松農業高等学校 園芸セラピー専攻     
3年 ハーブ班 


《10月のプロジェクト活動》
 高農ハーブティー 「秋のふれあい市」で販売開始 
 
レモンバーベナ31袋、レモングラス47袋 販売

※試験販売の実施
   登録商標特許印紙代等の経費を捻出する予定
 

 
 番外編 「ハーブティーでおもてなし」
     
      生徒の笑顔がいのちのおもてなし
        笑顔は、日頃の園芸セラピー活動の賜物
          素敵な笑顔でお見送り
 緊張気味の生徒  記念写真後、お見送り
徳島県教員委員会来校 
 平成23年10月26日(水)15:15〜16:30頃

1.内容
 高農スイーツ:食品科学科のカステラと、園芸セラピーのハーブティーでおもてなし。

  レモンバーベナ 1.6g レモングラス2.0gのブレンド
  (熱湯約700ml、3分蒸らす)

2.対応者
 3年生ハーブ班3名
 2年生有志4名

3.事前練習等「実習で」

この日のため
 2年生 : 
  10月 4日、ハーブティーのおいしい入れ方を学ぶ。
 3年生 : 
  10月24日、おいしい入れ方とそのためのハーブの
          分量の検討
 
 主な活動:取材対応、袋詰め、包装作業、販売対応
包装紙に包む シールで留めて仕上げ
包装紙兼栞の紙折り 袋詰め
10月11日テレビせとうち
『せとうちパレット』ニューフェイスで登場
山陽新聞・テレビせとうち取材
 10月5日
読売新聞取材
10月14日
《問題発生(10月)》
 ・オンシツコナジラミ、さらにアオムシの発生
 ・密封作業のやり直し
   シーラーによる密封作業の不十分
     乾燥し直し
     シーラーの温度設定を3.0 → 3.8に変更
       さらに、見ためよりも密封度を重視し、2度押し
 ・レモングラス、レモンバーベナともに、外気温の低下、
  日照の不足で成長鈍化・・・収穫終了近し

《仕上げ作業に至るまで》
 ※生徒の学習活動とはいえ、消費者に安全安心をお届け
  するため、細やかな配慮と作業の質的レベルアップが
  求められる。そのため、生徒のみでの作業はせず、教師
  立ち会いの下で、確認しながら進める。
 ・乾燥作業と袋への収納
     袋への収納作業は、乾燥機停止後数時間経ち
    湿り戻りしているので、超低温の風乾が必要。
    (乾燥剤入りのジップロックの袋に入れて保存。)
     記録簿(記録表)に乾燥重等を記入する。
 ・包装紙兼栞の準備作業@
     正確に「折る」ことは至難の業
 ・包装紙兼栞の準備作業A
     「台紙入れと修正確認」
     疲れてくるとなおさら歪む。後日、包装紙の
    歪みを修整・確認作業が必要。
     製品の下に台紙を入れるが、包装紙の折り方に
    よって台紙を1mm程度短く切る。
 ・包装紙兼栞の準備作業B
     商品名シールを下中央に正確に貼る。
 ・ドライハーブの袋詰め
     レモンバーベナは薄い葉で、乾燥するとカール
    した形になり、6gを入れるのも、袋がふくれてしまう
    ので、初めから詰め気味で入れること。
     乾燥剤は、袋の中央に入れるが“文字が読める”
    ように入れる。
     シーラーでの密封作業は、乾燥剤の入れる方向、
    文字が読めるかなどを再確認のうえ、温度3.8で
    少し重なるように2回押し。位置と水平作業の統一
    感のある作業を求めた。シーラー作業は、リーダーの
    専属作業とし、確実な正確な作業と、責任を持たせる。
     (o.1gが計量できる計量器、計量用皿、シーラー
      乾燥剤可能なOP袋、乾燥剤、電源、白衣、
      ビニール手袋、マスク、帽子など)
 ・製品の包装作業(商品へ)
     ハーブの入った袋は、文字が外から読めるよう
    に包む。
     包装紙を留める際は、折り曲げが右下、左上の
    状態で、シールで留める。
     特に、レモンバーベナは袋がよりふくれあがって
    いるので、今回の包装紙兼栞に包むと、裏側で
    閉じる作業になると、包装紙が斜めに閉じること
    になる。
     このため、留めるためのシールは、上と下の2枚
    にする必要があった。
    (@商品表示、A商標登録出願中・支援機関表示)
     シール貼りは、包装紙に対して、ほぼ中央で、
    水平に貼ることが至難の業。しかも2枚目のシール
    とのバランスも重要。シールが歪むと張り直し。
     シールは思った以上に剥がれやすく、軽く指2本
    指の腹で入念にシール全体を押さえるのがコツ
    である。
     ハーブの入った袋は、特にレモンバーベナは袋が
    歪んでいるので、それを直す必要がある。
     包装紙に包むとき、ハーブの袋を一緒に挟んで
    折り曲げないようにする。
     (調整・確認済の済んだ包装紙、台紙、正誤表、
      乾燥剤入りのドライハーブ、商品表示シール、
      商標登録出願中・支援機関表示シール)
 ・出荷前の再確認
     賞味期限の確認
     ドライハーブ入りの袋の歪みや、包装紙の歪み確認
     シールが一部剥がれているので、再度シールを
    押さえる。
     何がいくらあるか、数量を確認・記入する。
 ・加工品製造・販売・保管記録表への記帳
     乾燥終了時、販売時(在庫量)
 ・賞味期限の考え方
     通常1年〜2年か。3年の乾燥したハーブもあるが、
    本校では念のため、短めの1年数か月にしている。
     乾燥剤入りで商品になったものを保管して、次年度
    食味官能検査をしてみると良い。

《9月のプロジェクト活動》
  主な活動:商標登録出願、台紙調整、袋詰め

商標登録願の一部
商品名
かおるん葉
問題発生(9月)
・オンシツコナジナミ・すす病の多発による
 レモンバーベナの葉の処分・・・収量減につながる

およそ半年以内に登録される見込みです。

指導・支援機関:
  株式会社ベーシックプロダクト
  森特許事務所
  食工房ぶどうの木舎


来年度に向けての10月現在の課題
1.ドライハーブの生産量確保
 @栽培面積を増やせるか。
 A栽培本数を増やせるか。
  (苗から成木へ)
 B病害虫対応

2.葉の生産量が少なくても販売数量を
 確保する対策としても・・・・
 @ティーバッグ化
  商品500としても、葉の生産量は
 そうおおくひつようとしないであろう。
   (消費スタイルの簡便化に対応する)
   (より買いやすい商品化)
 Aティーバックに伴う新ドライハーブとして
  アップルミントなどをブレンドする。
   (ミントの乾燥条件の検討)
 Bブレンド割合の検討
  レモンバーベナ、レモングラス、ミントの割合
 Cティーバッグ作業の委託先の確保

3.将来を見据えた新ドライハーブ
  レモンマートルなど、他のレモンという名のついた
 ハーブの検討。
  バジルやタイムなど、料理やお菓子作りへの対応。