ティーバッグ【1包】のこだわり
日本ハッカ復活プロジェクトWeb


 ティーバッグ1包のグラム(質量)の差にこだわる消費者はそういないと考えられる。
 しかし、生産者の立場で、
製品の質の統一もスクールプロジェクト活動のテーマと考えている。

 紅茶
茶葉・枝長いもの短くする。
ティーバッグTeaBagに入れるためには、1cm以内(粉にはしない)が理想とか。また、機械で裁断された茶葉といえども、2・3cmのものもある。これを、高農ではさらに1包あたりの質量の差を、より小さくするように努めている。(香り・味の差も少なく)
 やり方は簡単で、長いものを選び出し、指で折る。特に必要なものは、辛抱・根気!
用具等
 
茶葉、プラ寿司桶、アルミパーティー皿、フリーザーバッグ(L)、乾燥剤5g
 マスク、食品用手袋、帽子

安全衛生管理
 (後述のブレンドハーブティーの項目を参照)

裁断」と「粉のふるい落とし
 レモンバーベナ、日本ハッカ(すっきりするっ茶用含む)
シュレッダーハサミで裁断
@プラ寿司桶に一握りのレモンバーベナ、又は日本ハッカを入れる。
Aシュッレダーバサミを水平にして乾燥葉を切る。寿司桶の皿部位等にハサミを当てず、塗料の異物混入を防ぐ。
B寿司桶をふるい、切れていない大きな茶葉を浮かび上がらさせる。
C大きな茶葉のみ水平にハサミで切る。
※何度も何度もABCのサイクルで裁断。
※小さくなった茶葉にハサミを入れず、粉になる量を少なくする。
※プラ寿司桶の使用
 女子生徒さんでも軽くて作業性が良いから使用している。
「茶こし」で、粉落とし作業
D軽く二つ折りしたアルミ製パーティー皿に移して、茶こしに入れる。
Eプラ寿司桶にふるい落とす。
Fフリーザーバッグ(Lサイズ)に入れる。
Gその裁断され、粉を落とした茶葉を入れたフリーザーバッグの一番上に、シリカゲル(乾燥剤5g)2つ入れる。
H湿り戻りしないように保管。
I場合によっては、裁断された茶葉を再乾燥させる。(雨天時に裁断した場合など)
※フリーザーバッグには、
 品名、年月日、粉落とし済みと記載。
※粉は、ティーバッグから出てきて見た目が悪いだけでなく、質量もわずかに変化する。
 用具等
  
茶葉、プラ寿司桶、アルミパーティー皿、3連シュレッダーバサミ、フリーザーバッグ(L)
  茶こし(最大のもの)、乾燥剤5g、マスク、食品用手袋、帽子

 安全衛生管理
  ・熱中症予防のためにも、冷房付き室内での作業が望ましい。
  ・ハサミによるケガに注意する。

  ・異物混入に注意する。汗や頭髪等が茶葉に落ちないようにする。

レモングラスの裁断 目標5mm程度
 通常は、ダイソーでかつて平成25年度に販売されていた3連のシュレッダーハサミを使用。
   このハサミが切れなくなったら、使えなくなったらどうするか。  
     案1:園芸ハサミで、5mm程度に切る訓練が必要となる。
     案2:3連シュレッダーの代用品を探す。
生の葉を裁断 ドライになったレモングラス
生産者による裁断の違い
@本校では
 生の葉を裁断。メリットは生なのでハサミ仕事で力・パワーがあまりいらない。女子生徒向きである。デメリットは裁断を急ぐ必要がある。
A佐賀県武雄市の有機レモングラスのある生産者では
 長いレモングラスをまず乾燥させ、それを裁断する。メリットは収穫後、時間を見つけて裁断できる。デメリットは乾燥葉のため、切るのにパワーが必要。裁断には、押し切りを使用しているという。
用具等
 
選別・水洗されたレモングラス、乾燥用トレー、3連シュレッダーバサミ
安全衛生管理
 (前述を参照)

 本校のハーブ茶葉のうち、乾燥が一番難しいのは「日本ハッカ」で、茶色に変色しやすい。大きく変色しているものは除去している。このため、乾燥条件の再検討が必要である。
レモングラス 日本ハッカ(和種薄荷)
間違いやすいのは
 レモングラスの葉しょう(下部)をハーブティーに使用すると、その色はグリーンの色が抜けているのが通常で全く問題なく香りも良い。
変色しているからと言っても
 清涼感を出す原材料なので、大きな問題はない。ただ、緑の茶葉にこだわっているだけである。