園芸セラピー
大学先生から『園芸福祉』
芝人形が取り持つ“縁”


 秋田県立大学 アグリビジネス学科 准教授 神田啓臣先生(花き園芸学、社会園芸学)が、芝人形の取り持つ縁で来校されました。
 学校訪問の企画の一部として、有志が先生の学校訪問に参加し、大学が取り組む園芸福祉活動の説明を聴いたり、芝人形の取り組みについて先生に説明し指導を受けました。


マスコットキャラクター・芝人形を通じて
平成23年9月23日(金) 施設野菜実習室
神田先生から説明・質疑
神田先生、説明中 スライド
大潟村・ひだまり苑での芝人形
芝人形プロジェクトの説明
芝人形プロジェクト
平成23年1月23日園芸福祉実践事例発表会
での発表をもとに、説明中。

神田先生から学んだこと。
文責・三宅道治
芝人形の優れている点(特徴)の再確認
・冬季の園芸活動として、優れている。
   秋田では冬は雪があり寒く、外での園芸活動はできない。
・参加者の食い付きがとても良い。
   こんなことはしたくないという参加者がいない。
・芝の成長を見ながら会話の機会が増える。
   会話のきっかけになりやすい。

2つの秋田県立大学の園芸福祉活動
 神田先生からDVD、パワーポイントを使って説明を受けました。また、園芸福祉活動の資料もいただきました。バケツ稲(餅米)ジャガイモの栽培・収穫、花苗づくりから花壇づくり、ドライフラワー、芝人形づくりなどに、1・2月を除く月1回行われています。
・特別養護老人ホームでの園芸福祉活動
・高齢者、小学生、大学生が関わった園芸福祉活動

芝人形との縁
 芝人形は、平成16年から学生さんが高農のホームページを見て始めたとのことでした。本校の芝人形のホームページは良くできており、芝人形を作りやすいと言われていました。

感想
@ 参加生徒
 秋田なりの園芸福祉活動があることが分かりました。高農も高農独自の園芸福祉があっても良いと思いました。
 
季節の感じ方やお年寄り向けのクラフト、いろいろ考えていて「なるほど」と思う事ばかりでした。バケツで稲を育てるのは収穫まで出来て楽しそうだなと思いました。
 「より深く園芸福祉を実感したな。」そう思える時間でした。良い経験になり、より園芸交流を深く感じる時間で今まで以上に園芸福祉に興味と好感が持てました。ありがとうございました。

A 神田先生
 秋田県立大学では、秋田県大潟村の老人ホームで園芸福祉活動を行っており、その中で芝人形を取り入れています。芝人形は、冬場の東北地方でも実施可能な活動メニューであり、大変重宝しております。
 さて、今回は芝人形の故郷である高松農高にお邪魔する機会を得ました。私は秋田県立大学の研究を、生徒さん方は高松農高の取り組みを、それぞれ紹介しあって、質疑しあうという形式でしたが、まずは生徒さん達の熱心な姿勢に大変感心しました。芝人形の「パッケージ化」や「年中行事向け化」という将来目標を是非達成してほしいと思いました。
 最後に、連休中のしかも夕方の時間帯の訪問であったにもかかわらず、暖かく迎えてくださった生徒さんと三宅道治先生に、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。