2004/06/26自閉症児者との園芸交流を実施

岡山県立高松農業高等学校・園芸セラピーグループ


私たちメンバー11名が感じたこと、学んだこと、反省させられたこと。
<良かったこと>
・トマトのプランターづくりを誘ったら初めはいやがっていたが、私がするのを見ているうちに一緒にしてくれた。
・自閉症の子と触れ合うのは初めてで、うまく指導できるか不安であったが、とても呑み込みが早く教えやすかった。完成した時は、一人で作る時よりも達成感があった。また、とても楽しかった。
・土入れは、私がするのをじっと見てまねをしてくれて、嬉しかった。
・緊張したけれど、とてもいい経験ができてよかったし、セラピーグループに入れてとても嬉しい。
・自閉症の子供たちと楽しくできたこと。
・B君が私のことを覚えてくれていたこと。
・よく喋ってくれたこと。よく笑ってくれたこと。楽しかったこと。何とかうまくできたこと。
・とても楽しかった。
・2年生のメンバーとの交流ができてよかった。
・来られていた方々がとても楽しく参加されていたのでとてもよい会だったと思った。
・本当によかったと思うし、子供が苦手な自分でもすごく楽しめた。
・準備片づけはとても早くでき、気持ちがよかった。
・「ありがとう」と言われたこと。

<反省すべきこと>
・メンバーが休むとは思わなかった。休む時は連絡して欲しい。
・うまく教えることができなかったメンバーがいる。
・あいさつの練習は繰り返すこと。言葉はよく考えた方がよい。
・今後は、もっとしっかり計画を綿密に立てる必要がある。
・園芸セラピー初参加、鼻をつけ忘れたり青い紙を取り忘れたりした。
・指導はよかったが、おしゃべりが少なかった。次回からは話を盛り上げていきたい。
・お茶会の時、一部を除き高校生だけでかたまってしまったこと。(打ち合わせ不足)

<改善するべきこと>
・ストッキングに霧吹きするのは、作業直前にした方がよい。作業する時には乾き気味であった。
・トマトのプランター用の培養土が少し足りなかったので、増やした方がよい。
・指導者と自閉症の子供用の毛糸(色)は同じ取り合わせにした。しかし、毛糸の色まで統一しなくても、自閉症の子供たちは以外と気にしていないかもしれない。

<その他>
・隣の子が自閉症で、何かの役に立つと思って参加した。園芸セラピーに参画してよかった。
・植物を使った交流は他ではできないと思った。植物を一緒に植えたりすることはとてもいいことだと思った。
・また自閉症児と交流したいと思ったし、自閉症について勉強したいと思った。
・自閉症といっても私たちと何も変わらないと思った。来年もできたらやりたいと思った。

<指導者・三宅道治の思い>

成果

・企画・運営力の育成
 生徒たちの自主的な動きが見られた。
 チームリーダーを中心にして、自分たちで考え、自分たちで行動することができていた。指導者は、アシスト役で足りた。準備不十分な点も自分たちで反省できていた。

・自閉症児を通じて得たもの
 生徒たちの当日の活動レポートを読むと、この企画を実施して良かったと思える内容であった。

・新メンバーの確保
 当日、3年生が2名公欠で欠席することが分かり、指導者確保が課題であった。呼びかけに応じて新たに3名の2年生がメンバーに加わった。

改善すべきこと

・ストッキングを霧吹きで濡らしたが乾いてしまった。
 昨年10月には、朝霧吹きして問題なかったため、同じように朝の準備で霧吹きをさせた。当日は大雨であったがエアコンを効かせていたので、乾いてしまった。部屋の環境を考慮していなかったのが大きな反省点。また、生徒達に乾いていたら、どう対応するか指示しておくべきだった。
・ストッキングの上に貼った紙(種をまかない部分)を両面テープで止めていたためはがしにくかった。
 両面テープは強力すぎた。セロテープで止めるべきだった。
・トマトのプランターづくりが自閉症児に事前に周知徹底できていなかった件
 案内状にプログラムとして入れておくべきだった。
 しかし、急に作業をお願いしてどの程度対応できるか見てみたいという思いもあった。生徒たちがリードしながら一緒に土入れをする事によって問題点をカバーすることができた。
・お茶会で生徒だけでかたまってしまった件
 打ち合わせで、お茶会の運営方法まで気を遣うことができていなかった。担当したペアで座る配慮があっても良かった。
・参加者にとって担当する生徒が分かりにくかった。
 受付で担当者がすぐ声かけを行い、机に案内すべきだった。
・携帯電話等、配慮すべき点を周知徹底できなかった。