第26回全国都市緑化おかやまフェア
 『園芸福祉花壇』 への指導・協力
会期:平成21年3月20日〜5月24日
 ・設 置 者: 岡山市
 ・企   画: NPO法人岡山園芸福祉普及協会
 ・指導協力: 岡山県立高松農業高等学校・園芸福祉部
・写真等の無断使用、無断転載を禁止します。(C)Copyright
1.制作以前の高設花壇
高設花壇「レイズドベッド」
(岡山市設置)
植え付ける場所
花壇の周囲を、6つに区分け
奥行き約70cmの細長い花壇
制作以前の思い
・奥行きがあまり無く、見応えのある花壇ができるか不安であった。

2.高設花壇「6つのテーマ花壇」への植え付け3月14日(土)
植え付け前 高農で栽培した植物
(当日運搬)
植え付ける生徒@ 植え付ける生徒A
植栽について協議中
(協議後、再度植栽を継続)
2つの看板を設置
(人の流れを考え場所決め)
制作後のひととき 記念写真

3.園芸福祉花壇の完成各テーマ花壇のコンセプト
キッチンガーデン

育ててみよう、食べてみよう。
育てる楽しさ、食べる幸せを感じてください。食物のこと、みんなで考えてみませんか。
視覚障害者も楽しめる花壇

花とおしゃべりしてみませんか
手触りの良い植物や香りのある植物に触れたり、香りを嗅ぐことのできる花壇です。
好きな色・好きな花は何ですか。
高齢者も楽しめる花壇

『あれは見たことあるョ』と言える庭です。
日本に馴染みのある植物で会話を弾ませながら想いをめぐらす花壇です。よき昔の思い出に話が咲くでしょう。
タッチガーデン

「さわって、探して、投げて遊ぼう!!」
様々な植物の葉や花に触れることで『色々なびっくり』を発見してください。きっと、植物の奥深さも感じることでしょう。
キッズガーデン

植物と遊んでみよう!
子ども達の好きな花、食べられる実って、こんな花の形、葉っぱの形をしているんだ、と気付いて楽しんでもらえる花壇です。
癒やしの庭

「ほっと ひと息」
見て・触れて・嗅いで・使って楽しむ庭です。植物を育てながら、ストレスを解消して、みんなで元気になりましょう。

4.花壇制作上の工夫
6つのテーマ花壇の区切り
・後方・中央部に、岡山市の植栽があることから、6つのテーマ花壇が目立つように、芝(緑)で区切りを行った。
・この芝は、定植後の管理通路としても重要な役割を果たした。
・当初は、竹とかレンガ等で区切りをつける予定であったが、緑で区切るアイディアを頂戴し、胸をなで下ろす。
手作りの植物ラベル
・植物名が分かると、好評であった。ラベルがあるのは、農業高校が指導しているからであろうと、言われる見学者も多かった。
・ラベルが目立ち過ぎとの意見もあろうが、比較的、花壇の環境にマッチしていた。
赤玉土でマルチング
・背景色を統一し、寒さ対策、乾燥対策としても効果を発揮した。
・茶色に見えるのが赤玉土です。
・会期途中での植え替えでも、赤玉土ならば除去することなく植え替えられる。
霜対策
・植え付けのその夜は霜が激しく、ジャガイモ、シソ、バジル等霜に弱いものが傷んでしまった。
・そのため、ペットボトルに換気口を設けて霜対策に活用した。


5.園芸福祉花壇用植物の、高農での生産・確保
 前年9月には種子の準備を行い、通常よりも1・2ヵ月早く苗を開花させる必要があることから、11月〜1月にかけて播種し対応した。
 寒さのため、温室に置けばアブラムシが発生したりと、なかなか難しいものであった。
 うまくいったもの、生長が早すぎ、蒔き直したものもあった。

 園芸福祉花壇の植物は、4つの団体・個人によって確保した。@緑化フェア実行委員会からいただくもの、A高農で栽培するもの、BNPOで購入するもの、Cテーマ花壇担当者が栽培・持ち込むもの に分かれて確保したため、相当複雑なものであった。
6.緑化フェアの総括  
 
(1)総括(まとめ)
 お時間のある方はお読みください。 
「PDFで保存」
 また、お世話になった諸団体・個人についても、この総括に記載しお礼とします。

(2)如何に綺麗に花壇を維持するか
 花壇の管理は各担当者や園芸福祉ボランティアの方々のご努力により、数多くある花壇の中でも管理の行き渡った花壇であった。
 植物ラベルがある点、栽培管理中に解説等を聴ける点、点字がある点、高設花壇のため腰を屈めることなく説明でき、聴く人も説明を視線を下げることなく聴くことができた。
 この花壇は、小学生や中学生の勉強の場にもなった。



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