2010園芸セラピーワークショップ in 高農
『活躍する園芸セラピー専攻生、1年有志』

はじめに
 本校生徒に園芸セラピー園芸福祉分野の最先端の情報を提供するため、全国的に活躍しておられる方に講師としてお越しいただき実施しています。あわせて、校外の方にも、ご案内し参加していただいています。
 今回は、テレビせとうちの取材があり、夕方、地元ニュースで放映されました。

写真の使用
写真等の無断使用、無断転載を禁止します。(C)Copyright
・当日、会場で写真の使用について、了解いただきました。
 
 受付、書籍販売
受付(生徒による) 高齢者のリハビリ園芸クラフト
(毛利先生、監修)

開会行事
生徒による司会進行
(3年専攻生)
生徒・実行委員長、開会あいさつ
(3年専攻生)

園芸クラフト「スイーツデコ・ストラップ制作」
    百周年記念館から「園芸実験室」に移動して実施
完成した作品
(一人2個制作)
毛利ユカ先生による指導
生徒は自分で制作しながら
一般参加者に制作指導
会場の風景
・作品は、とても可愛らしく、人気の作品となりました。
・生徒は、開会前の午前中に事前に、毛利先生に事前指導を受けました。
・また、作品はシリコンが固まらないと持ち帰りができにくいので、いくらかでも硬化する時間を確保するため、記念講演を後回しにしました。

3年専攻生7名による「プロジェクト発表」
    
演題:農の新しい学び・・・9年間の園芸福祉活動プロジェクト
 一般の方々にスライドを使った発表をお聞きいただきました。今年は、6月にプロジェクト発表県大会に出場するため、その予行演習を兼ねて発表しました。
 参加された一般の方にも大変好評でした。園芸セラピー専攻の取り組みへの理解が深まりました。

記念講演
   
いばらき園芸療法研究会 会長
    毛 利  ユ カ 氏 (園芸療法士)
講演
 「高齢者のリハビリ 園芸クラフト」
      〜 高齢者施設での園芸療法の実践事例 〜

講師のプロフィール
 茨城県内では、特老ラポールしもつま、老健ルーエしもつま(下妻市)、老健なでしこ(つくば市)県外では、神奈川県川崎市立井田病院、東京農業大学生涯学習センターなどで講師を務める。
 ホームページ:「いばらき園芸療法研究会」で検索
。 (旧姓:登坂)

写真パネル展示「園芸福祉活動の紹介」
 前年の全国都市緑化おかやまフェアで展示していた写真パネルや、芝人形などの写真を展示し、園芸セラピー専攻の取り組みを、写真で紹介しました。

農場生産物の販売「ハーブ苗・花苗、玉子」
 園芸セラピー部で栽培しているハーブ苗を中心に販売実習を行いました。また、百周年記念館では玉子の販売を行いました。

当日の準備・運営面で活躍する生徒達
資料綴じ作業 机への資料配布
プロジェクト発表練習
(あいさつの練習風景)
開会前の、クラフト会場準備
(スイーツデコ・ストラップ)
開会前の、毛利先生から制作指導 事前に、制作練習を行う生徒
【生徒には、事前に知らせなかったこと】
 午後からの本番の実習では、生徒が指導するということは、知らせませんでした。事前練習で、生徒がどこまで学んだかが試される形にしました。

前日までの会場準備(清掃)
「5月6日の準備作業」
会場の創立百周年記念館 不足する机の移動
会場で机の配置
(生徒に机・イスの配置図を
渡し、生徒のみで行った。)
会場のトイレ掃除
会場周囲の拭き掃除 トイレ用の花鉢の準備
(生徒の発案による)
「前日5月7日の準備作業」
トイレに花鉢を置く 会場周囲の拭き掃除
(仕上げの掃除)

広報活動(受講者募集)
高齢者施設に、案内状発送作業
(3月5日)
山陽新聞社を訪問
(3月8日、広報依頼)
案内ポスター依頼
(3月19日、高松公民館など)
ポスターの掲示
(3月19日、小野書店にて)

2010「園芸セラピーワークショップin高農」の概要

1.高農としての実施目的
 園芸療法の分野で長年研究や施設での活動を行い、しかも茨城県において研究会を立ち上げておられる『毛利ユカ氏』のご講演を拝聴し、岡山県内での園芸福祉活動の参考にするとともに、適応範囲の広い園芸クラフトを学び活動の幅を広げることを目的とする。また、本校の生徒や関係する教職員の園芸セラピー・園芸福祉に関わる専門性を高めるとともに、地域における園芸福祉に関わるセンター機能の一端を果たす。
 さらに、本校が生産するハーブ類等の農場生産物を県民に提供する機会とする。
 
2.実施日
 平成22年5月8(土)

3.会場
 岡山県立高松農業高等学校「創立百周年記念館」「園芸実験室」

4.受講者
 ・一般受講者  44名
 ・本校生徒
   園芸セラピー専攻生 2年生8名、3年生7名
   1年生有志 10名
 ・本校職員     4名
(永田、西原、阿部、三宅)
 
5.視察者
 
・東洋大学 1名

6.取材
 
・テレビせとうち


毛利ユカ先生からの手紙(5月16日受取)   

岡山県立高松農業高等学校 校長先生

新緑の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
 
私は茨城県で園芸療法の啓蒙普及のために、いばらき園芸療法研究会(以下IHTと記します。)を運営し園芸療法士として働く、毛利ユカと申します。
 去る
58日の「園芸セラピー・ワークショップin高農」に講師としてお招きいただき、IHTの会員も2名ほど見学させていただきました。茨城へ帰る道すがら自然と話題になりました事を校長先生にお伝えしたくお手紙差し上げるしだいです。

 
学生さんが爽やかにご挨拶して下さり、会場を案内してくれました。綺麗にラッピングしてある花が机やトイレなどにあり、学生さんたちが作って飾ったとの事。実習準備に入りますと話は真剣に良く聞いてくれるしテキパキと動いてくれることに感激いたしました。それどころか各自の仕事が終わると「他に何をすれば良いでしょう?」と伺いを立ててくれるのです。早々と来たお客様にも親切な明るい態度で接しており、今時のと言ったら失礼ですが、今時の高校生には中々見られない様子に「どのように教育すれば、ああいう学生になるのかしら?」と会員が呟いたほどです。
 
教育といえば三宅先生をはじめ、花苗やハーブ苗の販売をしている先生、会場で学生と一緒になって動いて下さる先生など先生たちの熱意に圧倒されました。ご職業とはいえ学生と信頼関係を築き、休日返上で多くの先生たちが働くのは容易なことではないでしょう。この熱意あってこそ百周年記念館いっぱいのお客様を招けるのだ、と私の身も引き締まる思いでした。イベントをされるのは校長先生はじめ先生も学生さんも気骨が折れることでしょう。しかし今回のワークショップにはテレビ局や東京の大学の先生などが取材や見学にいらしており、その宣伝効果たるや金額に直したら大変なことになりますね。関東の方まで高松農業高等学校の園芸セラピー・園芸福祉が有名な訳を垣間見ました。
 感激したことをお伝えしたく、長々と書かせていただきました。またお伺いさせていただきたく思っております。先生、学生さんにもよろしくお伝え下さい。ありがとうございました。