『ポスター・セッション』で発表
農業クラブ専門分会・園芸セラピー
はじめに
 本校生徒が、全国から集まられた園芸福祉関係者に、先輩から後輩に引き継いできた自分たちの活動を@スライド A模造紙(ポスター) B展示物(芝人形手づくりキット、ハーブティー)で紹介し、女子高校生パワーを存分に発揮してきました。
 この発表の機会を与えていただきました『ひろしまね園芸福祉協会』の皆様に厚くお礼申し上げます。また、保護者の皆様には交通費等の一部自己負担にご協力いただきまして、ありがとうございました。by 三宅道治

キーワード 
 
11年間の取り組み  避難者支援  芝人形手づくりキット 純国産ハーブティー
  センター的役割   社会貢献活動
  
 

 学会等での発表の形式の一つで、近年増えている発表形式です。展示ボードや壁等に、研究内容をまとめた大判の紙を貼り、これを用いて研究(活動)の説明が行われます。参加者は自由に希望する展示を回り、発表者と討議することが容易な発表形式です。本校生徒のポスターは、生徒の創意工夫が発揮しやすい手書きのものとなっています。
展示準備活動等  6月9日(土)当日12:00頃〜
芝人形手づくりキット
の組み立て作業その他
模造紙の最終仕上げ
展示完了 事務局との打ち合わせ

スライド5枚、5分間で見どころ紹介
 演題: 私たち生徒と学ぶ場の提供
    〜園芸福祉分野のセンター的役割〜
参加した専攻生8名 3年 平田さん
堂々とした歯切れの良い発表
 平田さんの発表が終わった瞬間、ひときわ大きな拍手をいただきました。主催者から特別のコメントをいただきました。5分ちょうどの発表でもあり、ひそかに訓練をしてきた成果が出たようです。

ポスターで活動紹介、並びに質疑
 芝人形手づくりキットセット、ハーブティー「かおるん葉」が大ヒット
 発表・質疑応答の様子を、写真に撮るのもひと苦労。
 
生徒たちの前・周りは、「人」「人」「人」
生徒たちは、まるで“営業マンのようだった”と言う。生徒たちの名刺が必要でした。
 ・芝人形キットの値段はいくら。
 ・いつから販売するのか。(芝人形、ハーブティー)
 ・キットができたら連絡が欲しい。
 ・これはいい。
 ・町内会の行事で芝人形を行いたいので連絡をしたいなど。
 ・複数枚、名刺をいただいた生徒もおりました。
コメンテータによる総評、質疑 質問に答える生徒
@花びらにコメント
 参加者が感想や質問を「花びら」に見立てた用紙に書きました。他の7ブースの約3倍の花びらがありました。
Aなぜ芝人形か
 コメンテータの方から、なぜ芝人形か、ということについてのコメントがありました。それは、先輩から後輩に引き継ぐアイテムとしても重要なものであると。

準備活動に取り組む生徒達
4月16日
発表内容の学習と検討開始
4月20日・23日・27日〜
ポスターに書く内容の検討
5月17日
ポスター描き開始
色はクリーム色に決定
5月21日
ポスター描き
5月31日
発表原稿案作成
6月4日
ポスター描き
「芝人形で支援プロジェクト」が6月3日終わり、4日からやっと支援活動の内容を書けるようになりました。ポスターの約半分を双葉町避難所での支援活動を予定していました。
前日6月8日放課後、2年生を交えての発表練習
そして、ポスター描きの仕上げをめざして夜遅くまで活動に取り組む。


エピソード
 夜遅くまでポスター描きに取り組む生徒から、帰り際に

 “先生、いつも遅くまでありがとうございます”
、という内容の言葉をもらいました。
ポスター仕上げ作業 当日配布用
新聞切り抜き綴じ作業
発表練習@ 発表練習A
JR吉備線に乗り出発 新幹線で
広島に向かう生徒たち

発表終了、帰校
会場を出て記念写真 広島駅南口に戻る
写真(左):記念写真
 知っている人しか分からないことですが、3年生が直前の週だけでも延べ50時間を超える時間をかけて描いた「ポスター(模造紙)」と「さし棒」を、
偶然にも活動を引き継ぐ2年生が持っています
19:55暗くなった備中高松に戻る
ポスター(模造紙)を持って
20:00 実習室に戻る
ポスター等を持ち帰る
写真の使用
写真等の無断使用、無断転載を禁止します。(C)Copyright
第11回園芸福祉シンポジウムin広島 要項(一部)

1.実施日

 平成24年6月9(土)
2.会 場
 広島国際会議場(広島市中区中島町)
3.主 催
 
ひろしまね園芸福祉協会
4.共 催
 
NPO法人日本園芸福祉普及協会
5.共 催
 
広島中央ヤクルト販売、三次市社協、香木の森公園
 JA広島中央会、広島東商工会、花と緑のハート事業協会
6.後 援
 
広島県、広島市、呉市、三次市、島根県邑南町、中国新聞社
7.参加者
 3年6名、2年2名、引率教員1名 通称:園芸セラピーグル−プ
※広島での発表は、平成22年度の全国ボランティアフェスティバル以来です。
《お礼》
 ご協力、ご支援いただきました方々にお礼申し上げます。有り難うございました。

外部の方の評価
高校生の若いエネルギーに引き込まれるように、たくさんの人がブースに集まっていました。今日出展しておられた団体の中では、いちばんたくさんコメントが集まったのではないでしょうか。
学校で10年以上代々受け継がれている「芝人形」を起点に園芸福祉活動がつながっているのが素晴らしい。園芸福祉は具体的実践活動なので、芝人形作成を通して世代がつながり、人がつながり、地域がつながっていることが分かりました。高校生がこんなに熱心に取り組んでいるということでエネルギーをもらった方も多いのではないでしょうか。
園芸福祉にかかわる商品開発もしておられるとのこと。今後の発展が楽しみです。

いつも、この度はさらに、ありがとうございます。
生徒さん達に我々も勇気づけられました。
参加のみなさんも生徒さん達の活動報告を聞き入っていました。
園芸福祉活動で、高農の生徒さんたちは私たちの宝です。
今後ともよろしくお願いします。

このたびは、第11回園芸福祉シンポジウム全国大会の
ポスターセッション ありがとうございました。
たくさんの方がご参集下さり、
大成功に終わりましたことをお礼申し上げます。
やはり生徒さんのパワーはすごいものがあり、
盛り上げていただいたことを深く感謝いたします。
一番人気でしたね!!!
発表もわかりやすく、時間内でされたのは
準備がしっかりとされていたのだと改めて感心いたしました。
お疲れのことと思いますが
本当にありがとうございました。
生徒さんにもよろしくお伝えください。

生徒皆さんの活躍の写真 拝見いたしました。
よく伝わって来ます。皆さんお疲れさまでした。
芝人形パッケージ好評でナニよりでした。
コレからの皆様のパワーになれば嬉しい限りです。
こちらこそ今後とも宜しくお願いいたします。

素晴らしい生徒さん達ですね。
素直で、明るくて、ハキハキしていて輝いていました。
お蔭様で会場が明るく、楽しく、盛り上がりました。
本当に遠くから沢山の生徒さんに参加いただきありがとうございました。
今回は西条農高の方も参加されましたので、今後何か繋がりができればいいなと思っています。
私たちひろしまね園芸福祉協会も皆さんのコーディネーションをさせていただければ幸甚です。
今後ともよろしくご指導いただきますよう、お願い申し上げます。

昨日は、生徒さんたちとお疲れさまでした。
生徒さん達の発表は、とても分かりやすく元気があって、高校生らしさが
あふれていて、涙が出そうになりました。

参加生徒の感想等

 私は園芸セラピーでの発表関係で県外に行ったことがなく、初めての発表になりました、っと言いたいところですが、発表よりも物品説明になりました。目先の高さにはどうも机の上にある物品が目につくらしく、机の上にあった芝人形キット(外見のみ)芝人形、ハーブティーにお客様は集中していました。わたしは、そこに被災者支援での形に残った写真など置く工夫がいると思いました。
 皆さん「高校生のパワーはすごいぞo(^o^)o」と言ってくださり着目してくれて嬉しかったです。また、県外の方が集まってくださり、福島県民の方に会うことも、沢山の方の意見をもらうこともできました。出会いに感謝しています。
 1番、話の記憶にあるのは花が咲いたお話です。これは、広島原爆後にもあったような話なのですが、福島の方も東日本大震災後に花が咲いたお話をされました。それは、放射能にちょっとか変わった話で、なんだか花という文字もあったのかその話に親近感を感じました。

 たくさんの団体の発表があり、こんなにも団体があるものかと思いました。発表者の中には、1年生の時の園芸セラピーワークショップに来てご指導頂いた香木の森の方も私たちを覚えてくださり、とてもうれしかったです。私たちの発表は最初に真美先輩がスライドで発表したくさんの拍手をもらい、うれしかったです。
 それぞれの団体の発表は興味深かったです。
 本当の計画では8回の発表を、2グループで交互に4回ずつ発表する予定でしたが、質問攻めにあい、その対応に追われ発表が出来ませんでした。残念な面もありますが、貴重な意見ももらいましたし、多くの方が写真を撮られていました。励ましの言葉も数多くいただき、いい発表会でした。またこのような機会があれば、参加したいです。

指導者より
 先輩から後輩に引き継ぐ農業クラブ『専門分会』活動
 農業クラブ活動の活性化は、クラブ員の自発性を喚起し、放課後等の活動も活発に行われるようになることが前提となります。先輩達の姿を見て、後輩も育って欲しいものです。今回の準備活動を通じて、後輩達に伝わるものがあれば幸いです。
 このグループ(専攻)は、元々、農業機械準備室で生まれ、園芸準備室で育ってきました。そして、高校生が学ぶ機会に、一般の方が一緒に学ぶ場づくりを始めて11年目をむかえています。具体的には、プチ社会貢献活動として、芝人形づくりを始め、園芸セラピーワークショップin高農や初級園芸福祉士養成講座の運営に生徒達が関わってきました。
 今回、発表者として招待を受け、6月1・2日の芝人形で支援プロジェクト、ハーブ商品化プロジェクト、芝人形手づくりキット商品化プロジェクトの紹介を含めて発表してきました。数少ない一般の方を前にしての発表の機会を得て、生徒達は発表の事前準備に多くの時間を費やし、この日を迎えました。全国から集まった200名弱の参加者の方々に、スクールプロジェクトを披露し注目を浴びました。  準備時間を含め生徒達と充実した時間を過ごせ、しかも成果も上がり充実した一日でした。
 保護者の皆様には、交通費の自己負担で大変お世話になりました。また発表準備・発表練習のためとはいえ、帰宅が遅くなり、申し訳なく思っております。