2013ハーブ研修会「栽培編」
『ハーブ・花苗の栽培を学ぶ実践研修』
岡山県立高松農業高等学校・園芸科学科・園芸セラピー部


はじめに
 研修を望まれることの多い栽培について実施しましたので報告します。また、受講者募集でお世話になりました、高松中学校区の町内会、県社協、NPO関係者等にお礼申し上げます。
キーワード
  社会教育 ハーブ・花苗  玉子パック  
 
栽培に関わる座学的研修
     8:45〜10:00 百周年記念館にて
 配布資料に基づき、説明、質問に答える。
 gardeningホームページの紹介。
今年度の工夫改善
 昨年度は実習の後に座学でしたが、まだ疲れていない朝一番に座学を行うように変更。
主な質問
@種袋に書いている温度は・・・発芽最適温度の目安
A落ち葉とかササなどを畑等に入れるのは良いか。
 ・・・杉や松などの針葉樹は不向き。広葉樹が良い。
 ・・・完熟した物を入れること。
B花壇のハーブも植え替えて方がよいか。
 ・・・数年に一度は行う。


実習(見学学習含む) 
    10:15〜12:30頃 温室周囲にて
@花がら摘み
 ・時間が無い方は時間があるときに
 咲いている花を切り取り、蕾のみにする。
Aさし芽
・ポーチュラカ、ヒメツルソバ、タイム、ミントなどは
さし芽専攻の用土でなくても良い。
・挿し穂は、上部の葉を約半分切り取る。
・1・2節、節の葉を切り取る。
・挿し穂を吸水させる場合は、葉に水を浸けない。
・割り箸等で穴をあけ挿す。
・日陰で養生をさせる。
ヒメツルソバ さし穂採取
B株分け
 タイム、ワイヤープランツ、ローマンカモマイルなど
株分けしやすい。
・下部のわき芽を活かすように、不要な枝を整理。
・当分、日陰に置き養生をさせる。
・10日前後に、様子を見て追肥。
C古株の再生術
・トマトなども下部のわき芽を活かすようにする。
・土を切っても良いハサミを用意。
・根鉢の古い土・根は切り取る。
・新しい土で植え替える。
・当分、日陰に置き養生をさせる。
・10日前後に様子を見て追肥。
D種まき(玉子パック利用)
・玉子パックは春〜秋はふたを取る。
 寒いときはふたに換気口となる穴をあけ
 小さな温室に見立て発芽温度を確保する。
・セル培土を使い、底面吸水し、種まき。
・マリーゴールドの種は土に挿すようにする。
ルッコラなどは3号ポットに多粒蒔きすると
サラダ用になる。
・覆土はバーミキュライトの細粒を乾燥防止
として活用。
 大きな種は土の覆土が必要。
底面吸水中
セル培土は幾分湿り気を。
バジル、ルッコラ
種まき
種まき 均一に覆土(乾燥防止)
Eデンプン液剤の活用
・容器を良く降って、100倍液で散布。
・浸透性皆無なので、掛からないと虫は死なない。
・よりていねいな散布が必要。
Fかん水
・ハス口の使い方
  ボタボタ水を落とさない方法
・かん水は手前と遠くがかん水しにくい。
  濡れたらかん水できたと思わないこと。
・夏は涼しい朝や夕方にかん水。しかし、
 必要はあれば暑い昼にもかん水している。
G葉水
・夕方、ハダニ防止のため葉水をすると良い。
葉がきれいに保てる。

「感想」(一般受講者の代表例)
昨年度よりも説明がうまい。2年続けて聴くと、良く理解できる。
作業だけでなく、先生の手元の作業を見ながら学ぶのも理解しやすかった。
※参加者
・一般受講者12名参加
・講師 三宅道治、西原誠