専門性を生かした社会貢献活動
TaSCA芝人形講座「園芸科学科園芸セラピー専攻」
『卒業生(先輩)とつながる』
 
場  所:社会福祉法人義風会 いきがいライフたかまつ
 期  日:平成28年5月22日(日)
快晴
 実施者:2年10名を中心にして3年2名,1年4名 計16名
 対象者:
認知症を含む利用者16名、ご家族等6名 計22名
卒業生・谷藤氏他の好リード!
 春のふれあい市直後に、生徒たちと谷藤先輩他と事前の打ち合わせ
 ・施設と生徒との役割分担の決定
 ・対象へのアンケートの実施
 ・当日、反省会の実施
職員との打ち合わせ はじまりの会
芝人形制作中@ 芝人形制作中A
芝人形の完成 実施後の反省会

芝人形講座を終えて・・・
 施設の職員の方によると、「認知症の利用者さんも、高校生との交流により日頃のデイサービスの時よりも表情が和らぎ笑顔も多く見られた」とのことであり、高校生の存在の大きさを感じられた。
 今回、2年園芸セラピー専攻生を中心にした施設職員との打ち合わせ、1・3年生への参加協力依頼も自分たちで行い、当日を迎え、実施できたので満足のいく活動であった。しかし、約60分の長めの交流時間であり、もう数名の生徒が多く参加していたら、時間短縮が出来たと考えられた。

 生徒たちが利用者さんや施設の方々から感謝の言葉をいただき、自己肯定感が高まるものであった。 

生徒の感想(概要)
@おばあちゃんたちが優しくしてくれ、楽しく教えることができた。またボランティア活動に参加したいと思った。A人とのふれあい方を学ばせていただいた。自分の話す声が小さかったと反省している。
B高齢者の方々は器用な方が多く、びっくりした。私たちの話を真剣に聴いてくださりうれしかった。出来上がった時には、笑顔を見せてくれた。
Cきょう初めて高齢者の方と交流した。私が担当した方は片手が不自由で、どういったところを手伝えば良いのか、どこまで手伝えば良いのか、少し難しかった。
D二人の方を同時に教えることになり、難しかった。もっと経験を積んでいかないといけないと思った。
E担当した方は耳の遠い方で、大きめの声で話したが、何度か通じないことがあったので反省。
F二人目の方を指導していて、片付けまで出来なかったので次回は片付けまで出来るようにしたい。また芝人形の飾りのバリエーションを事前に考えておき、次回は対応したい。

施設職員の感想
 学生の皆さんそれぞれがご利用者様と真摯に向き合われており、利用者様の状態に合わせた対応をその場で考えながらされていた。麻痺の方や耳の聞こえにくい方、認知症の方など、反応がなかったりしてもどうすれば振り向いて下さるかを考え、職員のアドバイスに対しても学ぼうとする姿がみられた。コミュニケーションについては利用者様一人ひとり対応の仕方が違うので上手にとれないのもやむを得ない面はある。そういった場合には積極的に職員に聞かれるのも良いと思う。準備についてはこちらの不手際という面が大きかったが、芝人形を作る上でのやりやすさという面での準備に気をつけるべきであった。後輩の状況に気付けなかったという感想にあったように手のあいた学生さんが周りのフォローに入れるように声をかけあうことも必要であったように感じた。