12年目を迎えたケアハウスでの園芸交流


福祉施設での園芸交流  平成14年度から実施事業 
訪問先: ケアハウス「ゆうステイ岡山」

実施者
2年園芸セラピー専攻生


2013/7/2(火) 5・6校時
科目『総合実習』
完成作品の1例

牛乳パックを使ったフラワーバスケット
到着後の準備活動
準備① 花材切り分け 準備② 花材配布
始まりの会
始まりの会 自己紹介
フラワーバスケット作り
制作中 目線をそろえて 花材等の準備品
制作中 制作中
完成後、作品とともに 完成後に、ティータイム
終わりの会
一人ひとりコメント 人ひとりコメント
居室へのお見送り
居室へ 居室へ

【参加者の一覧】
(1)ケアハウス「ゆうステイ岡山」
 入居者16名職員3名
(2)高松農業高校
 2年専攻生14名(欠席1名)、教員2名

《実施後の、専攻生が感じたこと》
利用者さんの数よりも私たち高校生が少なかったために、私は二人の利用者さんを担当することになりました。Mさんは80代の、笑顔が素敵なおばあさん。Tさんは、なんと100歳を超えてもとてもお元気なおばあさんでした。名前を教えあって、私の名前を呼んでくれた時は、すごく嬉しかったです。フラワーバスケットを作っている時も、私はお勧めの花・ハーブを切って勧めたり、皆の様子や、利用者さんが悩んで一生懸命作品を作っているところを見て、今回のケアハウスでの園芸交流は大成功ではないか!と思いました。フラワーバスケットの作り方を教えてくださった横田優子先生にも感謝しています。最後お茶会をして、また色々なお話をして、すごく楽しかったです。とても勉強になりました。次のケアハウスでの交流も楽しみです。ありがとうございました。
私は、最初この今回の園芸交流はとても緊張していました。どんな方が相手で、どう喋ればいいのか、と沢山考えていました。でも、私が対応したHさんの傍に最初についたとき、「こっちにおいで」「私に教えて」と言ってくれ、初めからとても関わりやすかったです。とても話も弾み楽しくできました(^-^)♡ Hさんは、手が痛くて作業がやりにくそうでしたが、出来るだけ自分で頑張ろうとしておられました。最後に「ありがとうといってくださり、こちらも「笑顔」になれました。
私は、おばあちゃんが大好きなのでこの交流会がとても楽しみで、でも、当日になると不安と緊張でいっぱいでした。どんな、おばあちゃんがいるのだろうとか、うまくコミュニケーションがとれるだろうかとかマイナスなことばかり考えていたけれど、いざ、ケアハウスへ行くと、ぞくぞくたくさんのおばあちゃんが楽しみそうな顔をしていて、そんなおばあちゃんたちの顔を見ていると不思議と私も笑顔になれました
④私は園芸セラピー専攻になって一番楽しみにしていたのがケアハウスでの園芸交流です。到着後の会場で準備していたら、次々と高齢者の皆様が来られました。私は何を話そうかと困りましたが、これではダメだと思い、
積極的に話しかけていきました。そうしたら、話しかけてくださるようになり、すごくうれしくなりました。
⑤“花ってやっぱりいいね。やって良かったわ。きれい・・・”などたくさんうれしい思いを語られ、私もうれしかったです。良かったです。この方は右手が不自由で一緒になって作品を仕上げました。最後に、
「さよなら」するとき、すごく辛く、寂しく、泣きそうになりました。でも、我慢して笑顔でさよならすることが出来ました。きょうはいい体験が出来ました。ありがとうございました。
⑥バイバイするとき、きょう、交流して良かったなと思いました。また、
セラピー全員のいいところが見えた園芸交流だったので、良かったです。
⑦到着後の花材等の準備で時間がかかってしまい、不安からのスタートでしたが、特に問題なく出来てよっかったです。作品の完成後、Hさんと家族の話をしたり、水やりの話をしたりしました。
3時のおやつタイムですっかり仲が深まりました。
⑧とても楽しかったです。また園芸交流をしてみたいです。
⑨私はおふたりの対応をしました。人により作業のスピードが違うため、どのように接したらよいかと思いました。指導中、おばあちゃんからたくさんのお話しをしてくれたので、とてもうれしかったです。
⑩3時のおやつタイムの時、私の分まで食べてね、と言われたのですが、どうすればいいのかよく分かりませんでした。次回はもっと上手に教えたり、会話ももっと楽しめるようにしたいです。

《施設職員からのコメント》

①切り花は長持ちしないかもしれないが、
高校生と交流するのが楽しみでもあり、いいことだ、と言った内容のコメントを頂きました。
②生徒さんは、クラスによって雰囲気が違いますね。

《指導教師から》
・まずは
お礼
 今年の2年生も、大きな問題もなく、交流授業を終えて帰校できました。ご指導いただきました
横田優子先生を始め、ご協力いただきました国際ソロプチミスト岡山、有限会社メグロ園芸など、お世話になりました。お礼申し上げます。
・生徒たちにとって
 生徒たちの感想アンケートや報告レポートを楽しみに読みたいと思います。生徒たちの心に響く存在の園芸交流であり続けたいと考えています。また、生徒たちの
総合的な言語能力の向上に寄与してくれることを期待します。
・準備と言えば
 この園芸交流の準備も、園芸セラピーワークショップの講師選定から始まりました。500円程度の園芸クラフトも指導できる先生ということで、
淡路景観園芸学校の豊田正博先生にご紹介いただき、横田優子先生にお願いできました。依頼できて幸運でした。
・フラワーバスケットの下準備
 ワークショップも、園芸交流当日の限られた時間ということで、牛乳パックも事前に回収し、フラワーバスケットの原型を120個作成しました。回収にご協力いただきました皆様、
ありがとうございました。その他、色紙やリボンも吸水スポンジも事前に準備して当日を迎えました。