ノート(赤)

自閉症児との園芸活動 part6

農業体験等の受け入れ事業  2005/10/01(土)
先輩から後輩に伝える活動

高松農業高校・園芸科学科

実施者: 園芸セラピーグループ

テーマ : 農産物の収穫
開会前
参加者を出迎え 受付風景
自閉症協会役員による
担当する参加者との雑談
スケジュールカードで、園芸交流の流れを確認する参加者
開会後の動き
はじまりの会
はじまりの会

チームリーダーのあいさつ
サツマイモ畑に移動開始
サツマイモの収穫(約30分)
参加者を畑に誘導 サツマイモの収穫(全景)
移植ゴテでイモ掘り

イモを傷つけないよう・・
イモを袋に入れる
根やつるなどの片付け
イモを手に持ち、会場に戻る。
果菜類の収穫(約10分)
ピーマンの収穫

生徒もスケジュールカードで流れを確認しながら進める
オクラの収穫

初めてなっているオクラを見た、と言う。
お茶会(約20分程度)
チームリーダーのあいさつ
“いただきます”
参加者と雑談
自閉症協会役員が用意したお茶会セット
参加者のお礼のあいさつ

午前11時過ぎには終える。
見送り、片づけなど
高校生にイモのプレゼント 手を振lって見送る
片付け終了後

リーダーのあいさつ
イモの配分

特に、試験掘りに参加していない生徒やサポーターにイモを持って帰ってもらう。
無許可での写真・文章などのコンテンツのコピーや転載等は、禁止します。

【参加者の一覧】
(1)高松農高
 
 当日: 生徒計8名、職員2名
   園芸科学科3年4名
   農業経済科3年1名
   園芸科学科2年3名(内、サポーター1名)
(2)自閉症児者、その兄弟姉妹および保護者(14名)
  
小6・1名、中1・2名、中2・2名、中3・1名(計6名)
  
兄弟姉妹1名(8歳)
  
引率保護者(6家族7名)
(3)その他(3名)
  
園芸福祉サポーター(園芸福祉士:1名、他1名)

【来年度の改善点】

 はじまりの会で、今日の流れを説明する時に、どんなものを収穫するのか実物を示しながら説明すると理解しやすい。


【外部の方の評価(感想)】
・ある自閉症児の保護者@より
 どこに出かけても、親の方は気が休まることはありません。このセミナーだけは、安心感いっぱいで参加することができます。帰るときには、元気いっぱいいただいて、明日からまたがんばろうと思えるのです。子供以上に、親の方に効果大だと思います。先生を始め、学生さんたちの暖かい気持ちのおかげです。本当に、ありがとうございました。
 高校生との交流ができる機会が他にないので、大変貴重な体験でした。担当のお姉さんの支援が大変じょうずで、困ったとき、飽きてきたとき、なにげなく支援してくれました。おかげさまで、苦手な土にもいっぱいさわることができ、最後まで、掘ることができました。

・ある自閉症児の保護者Aより
 10月とは思えぬ暑さで汗だくになりましたが、天気に恵まれてよかったです。
私の家の”畑”のイモはすごい太いものは少なかったのですが、収穫量はかなりありました。家内も調理しやすい太さで、大きいものより味もいいはずと言っておりました。本日いもご飯で食べましたが、おいしくいただけました。
 お茶会の座席表示は良かったと思います。スムーズにお茶会に入れたと思います。
 なお、最初の集まりの時にイモや野菜の実物を示して、今日これからこれを取るんだよと説明したらさらにわかりやすかったと思います。
 皆さん豊作でとても満足げでしたね。生徒さんたちにもよろしくお伝えください。

・サポーター@より
 
今回の交流会の良かった点を一つ! 生徒さん(サポーター)も含め、自閉症の子供達と自然に会話ができたことは、とても嬉しく思いました。
 
交流会実施日までの間、日頃のサツマイモや野菜の世話を陰になり日向になり、がんばってくださる先生、生徒さんに感謝です。 ありがとうございます。
・サポーターAより
 本日はお疲れ様でした。天候にも恵まれ、芋堀も上手くいきました。思った以上にたくさん収穫でき皆さん楽しそうでよかったです。生徒さんたちも三回目となると接し方など、とてもすばらしかったと思います。いつも思いますが、高農の生徒さんたちは表情がとてもいいと思います。だから、こういう交流が出来るのだと思います。
 今日自閉症の子供さんたちとふれ合ってみて思ったことですが。畑の端の芋は真ん中のものに比べ大きさや、数が違い、周りの子供が大きいものを見せると、「自分も」と思うけれど小さいのしか掘り出せないと飽きてくることを知りました。自然の原理として仕方の無いことですが、気持ちとしては同じように感じるはずです。その辺をもう少し改善したら最後まで飽きずにいけると感じました。 最後にお茶会でのすばらしい手紙にとても感動しました。今日は本当にありがとうございました。

・閉会のあいさつより(自閉症児の代表)
 高松農業高校の皆さん 今日はさつま芋掘りや野菜の収穫を体験させていただき、ありがとうございました。家に持って帰って食べるのが楽しみです。
 思いおこせば、春にはイチゴの苗の植え付けをしたり、さつま芋の苗を畑に植えたり、夏には畑の草取りや夏野菜の収穫をさせてもらったりしましたよね。 そして、今日は、自分で植えたさつま芋をたくさん掘り出すことができました。3回にわたり、本当にお世話になりました。僕たちが来ない間も、水やりや、手入れなどをしてくださっていたんですよね。とても大変だったと思います。おかげさまで、野菜作りの大変さと楽しさが、少し分かったような気がします。僕も、これから学校や、家でいろんな野菜作りに挑戦してみたいと思いました。ありがとうございました。


最後に
 
生徒の園芸技術・知識や人間力を高めながら、今後とも、地域社会で生徒たちがお役に立てる活動に取り組んでいきたいと考えています。
 今年度の自閉症児との園芸交流の実施に当たり、ご支援・ご協力を頂きました校内外の関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。


詳しい情報が必要な方は
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