91号牛(キャリー号)に人工授精をしました。
準備として12日にシダーを抜き、48時間後に人工授精を実施しました。
基本的に、牛の繁殖は人工授精で行います。
発情期(卵巣の成熟卵胞内に卵子がある時)に、液体窒素(-196℃)中に凍結保存している精液を38℃のお湯で融解し、子宮内に精液注入器で注入します。
手順については、ギャラリーで説明します。
91号牛(キャリー号)遺伝能力は全国812位です。その牛の2世は、さらにスーパーカウであることを期待して・・・まずは、受精しますように・・・。
その答えは、21日後、ノン リターン法で確認します。期待してください!
- 直腸に左手を入れ、直腸の下の子宮角や卵巣の状態を確認します。
- 精液保存器から凍結保存している0.25ml入りの精液ストローを取り出します。
- 精液ストローの融解温度は38℃で15秒融解します。
- 0.25mlの精液ストロー(♀精液)の先をストローカッターで切ります。
- 融解後素早く、精液ストローをシース管(精液ストローと精液注入器ををカバーする管)にセットします。
- 外部から子宮内に感染症などの菌のの侵入を防ぐために注入器にシース管カバー装着します。
- 精液注入器を背中に入れて保温しながら91号牛(キャリー号)のところに行きます。
- 外陰部をアルコールで消毒しますが、精液はアルコールに弱いので注意が必要です。
- 精液注入器を外陰部に注入し、子宮頸管(ききゅうけいかん)を左手で持ちます。
- 子宮頸管に到達したらシース管カバーを外して子宮頚管を通します。
- 子宮体(しきゅうたい)まで達したら精液を注入します。
- 精液ストローには1本ごとに種雄牛(しゅゆうぎゅう)の名前や精液採取日やロット番号などが記入されています。