ブドウの収穫始まりました

本校の平山果樹園では、ピオーネ、高妻、ベリーAといった黒色の品種のブドウを栽培しており、8月下旬から収穫期を迎えます。この週は果樹専攻の2,3年生がベリーAの収穫作業を行いました。ベリーAは植物ホルモンを処理すれば種無しブドウにできますが、本校ではホルモン処理は行わず、ジュース向けの加工用ブドウとして栽培しています。収穫したブドウは、袋から取り出して、傷や汚れのある果粒を取り除いた後にコンテナケースに詰めて計量して出荷されます。
収穫したブドウはどれも色合いもよく、糖度も16〜20度程で十分な甘みがありました。実習の最後には専攻生で試食を行い、今年のブドウの出来を確認しました。来週からは高妻やピオーネの収穫も始まり、パック詰めして校内販売や近所のスーパー等に出荷する予定です。

モモの収穫をしました

この日は2年生の果樹専攻生12名がモモの収穫を行いました。品種は清水白桃という岡山県の代表的なモモ品種です。モモの木が老木化により年々収穫量が少なくなってきていることもあり、約300玉を収穫しました。ほとんどの人が初めてのモモの収穫ということで、最初に説明をうけて収穫を開始しました。前々日に3年生が初収穫していたこともあり、熟れ具合を確認する必要がなく残った全てのモモを収穫しました。モモは熟すと果肉が柔らかくなりすぐに傷がついたり、傷んだりするため慎重に作業を行いました。

収穫したモモは作業場所で袋から出して状態を確認します。その後秤で重さを計測して重さごとに分けて大きさを揃えます。その後はモモに果実を保護する緩衝材を装着して、パックや箱に詰めます。モモの数は少なかったですが、モモの収穫作業をしっかりとマスターできたと思います。この後モモは校内で販売し、どちらも無事完売しました。

ブドウの果皮の着色向上を願って

この日は2年生の果樹専攻生2名が放課後にブドウの着色を向上させるための処置を行いました。本校の校内では黒色で粒が大きく種無しのブドウである「高妻」という品種のブドウを栽培していますが、ここ数年果皮の着色状況が悪い状態が続いています。具体的には皮の色が黒色にならなければいけないにもかかわらず、黒色になりきらず赤っぽい色のまま果実が成熟してしまいます。味に大きな問題ないものの黒色ブドウのはずなのに赤色ブドウのように見えることで商品価値が低下します。そこで今年は果皮の着色を向上させる効果があると言われる植物ホルモンを果実に散布することにしました。新商品のため実際の効果は未知数ですが、果皮の着色の向上に期待したいところです。本校のブドウは8月下旬から順次収穫を始める予定です。

今年も雑草との戦い始まっています

果樹専攻生が普段実習を行っている平山果樹園は、まさに山、山、山といった感じの場所にモモやブドウなどの果樹が植えられています。5月になると果樹園全体が雑草で覆われます。そこで毎年果樹専攻3年生が刈払機を使って定期的に園内の草刈りを行っています。専攻生は、「農業機械」の授業でトラクタや刈払機を始めとした農業機械の仕組みや安全な使い方について学んでいます。「総合実習」の授業では実際に刈払機の使い方や練習を行います。この日はまだ3回目の練習ということで、ぎこちなさや怖怖した様子も最初こそありましたが、徐々に自分のペースで草刈りを行うようになりました。慣れてくるときれいに刈れているかなど刈った後の様子も気になるようです。まだこれから練習の機会はしばらくあるので、皆すぐ上達しそうです。今後も安全や体調管理に気をつけながら、少しずつ果樹園の整備が出来たらと思います。

室内園芸装飾検定受検しました

草花専攻生を中心にした園芸科学科生徒12名が、7月9日(日)に興陽高校で実施された室内園芸装飾検定3級の資格試験にのぞみました。会場となった体育館には、使用する花材などが一面に準備され、この日は他校の生徒も含めて27名が集まりました。専攻生は、この日のために放課後に練習を続けてきたので皆少し緊張した面持ちで試験に望んでいました。試験は用意された花材を基準に沿って装飾していく80分の実技試験と、園芸装飾に関する知識理解を問う60分の筆記試験があり、どちらも時間いっぱい取り組んでいました。試験の結果は、8月25日(金)に発表される予定です。

園芸科学科ニュース

本日の課題研究の内容を紹介します。

草花専攻🌹

4号温室ではシクラメンの鉢上げをしていました。鉢上げとは、種まきして育てた苗の本葉が増え、手でつまめるぐらいに育ったら、ポリ鉢に丁寧に1本ずつ植え替える作業のことです。気をつけることは一つ一つの作業を丁寧にすることと、土をあまり押さえないようにすることです。同じ温室内で別の専攻生がニチニチソウの切り戻し作業(伸びすぎた枝や茎を切り取って、株を短くし、植物の形を整える)をしていました。また新しく花が咲いてくるのが楽しみです❁。

セラピー専攻🌿

ガラス温室内ではメロンの栽培を行っている専攻生がメロンに肥料を与えていました。土のかわりに溶液で育てる水耕栽培なので、茎の下付近から肥料をたっぷり流し入れます。だいたい一回で終わらせる作業ですが、肥料の量がたくさんあり何度もやっていて大変そうでした🍈。メロンの実も大きく成長してきていて今から収穫が楽しみです。

果樹専攻🍇

今日は校内に植わっている果物を紹介します。まずガラス温室前のハウスには鉢植えにされた果樹がいくつかありました。その1つにレッドカラントがあります(写真左)。この写真はまだ生育途中ですが実は5〜10mmほどの球形で蔓状の軸に房状にたくさんの実がなります。果頂部には黒又は茶色のガクが残っていて、そのまま食べると甘味よりもとても酸味が強く、ジャムなどに加工して使う事が多いようです。他にもラズベリーやブルーベリーの鉢もありました。さらにガラス温室横にはひめりんごの鉢があります(写真中心)。ひめりんごは通常のリンゴよりも小ぶりで可愛らしいリンゴです。祭りの屋台のりんご飴に使用されているあれです🍎。ブドウの高妻ハウス横にはたくさんの柑橘類(ミカン、レモン、キンカンなど)の幼木が植えられており、どの果樹も順調に成長しています(写真右)。

写真・文鳴本

資格の取得にむけて

草花専攻2年生10名と果樹専攻生1名が、室内園芸装飾検定3級の資格取得に向けて放課後に練習を行っています。室内園芸装飾は国家検定の1つで直径1mの円を緑化杉テープで作り、その中に決められたとおりに観葉植物や鉢花を並べます。クラフト紙と水苔を使い隙間をきれいに埋め、最後に寒水石を飾ります。1時間できれいに仕上げることが求められます。
この日は6名が放課後に練習用キットを使って制作を行い、時間を計測して何分でどの行程まで作業ができているか確認していました。完成後はお互いに花材の位置関係や造りなどを点検、確認するなど手慣れた手順で作業を行いました。

今年の試験は、7月9日(日)に興陽高校を会場にして行われます。しっかりと練習して臨み、自信をもって取り組みたいと思います。

植栽実習に行ってきました。その3

この日は、草花専攻3年生10名が総合実習の時間を利用して、学校近隣の吉備病院に植栽実習に行ってきました。吉備病院には昨年秋から植栽実習に行っており、秋にはビオラを植えていました。花壇は駐車場脇に約30メートルにわたり設置されています。今回は昨年秋に植えたビオラを片付けて肥料をいれ、新たにナデシコ約160本を植えてきました。最近は外部に装飾活動に行く機会も徐々に増え、経験をつむことができるようになりました。装飾した花壇が誰かの役にたてばと思います。

園芸科学科ニュース

今日の課題研究の様子を紹介します。

草花専攻🌹

草花専攻室では課題研究でキャンドル作りをしているグループがいます。制作手順としては、ろうを溶かして型カップに流し入れる→キャンドルとしての役を果たすために中にろうの芯を差し込む→数日間放置して固めて完成です。ろうを溶かす際に火を使用するので注意することもありますが、気をつけて作業をしていました。ろうの中にドライフラワーを入れ込むなどの工夫をすることで、見栄えがいいものができないか検討しているそうです。

セラピー専攻🌿

セラピー専攻室では専攻生全員で本校特産の「すっきりするっ茶」「かおるん茶」の製造をしていました。使用するハーブはレモンバーベナ、ハッカです。どちらも高農で栽培したハーブです。作業手順としてはまずハーブを乾燥させ細かく切ります。(写真左)。次に細かく切ったものをふるいにかけ落とします。ふるいにかけたハーブを紅茶の茶葉としっかりと混ぜます。その後ティーパック加工をしてもらい、本校で販売用のパッケージに袋詰を行います。この日はハーブの量もたくさんあり、切る作業だけでもかなりの時間がかかりますが専攻生が頑張って作業をしていました。校内では1袋6パック入で500円で販売しているのでぜひ皆さん一度買って飲んでみてくださいね!

写真・文 3H鳴本

キウイたくさん育ってます

平山果樹園にはキウイフルーツの木が合計4本あります。キウイは雌雄異株といって雄株と雌株が別々になっており、セットで植えないとうまく実ができません。本校では果肉が緑色の「香緑」という品種を栽培しています。現在キウイは花が咲き終わりグングンと実が大きくなっています。とてもたくさんの実がなっているので、幼果を間引く摘果作業を果樹専攻生が行っていますがかなりの時間を必要としています。しかし大きなキウイができるよう作業を頑張ります。

例年通りであれば11月下旬から12月にかけて収穫する予定です。収穫したキウイは主に専攻生がキウイジャム製造に使ったり、追熟させて一部販売等も行っています。今後のキウイの成長が楽しみです。