環境のことを考えたコンクリート製品についての学習

コンクリート製品の製造企業であるランデス株式会社の方より、農業土木科1年生を対象に、環境のことを考えたコンクリート製品についての講義をしていただきました。

用水路には多様な生物が生息していますが、コンクリートで囲まれたつくりにしてしまうことでその多様性が損なわれる恐れがあります。その点にも配慮した、生物と共存できる自然に溶け込めるコンクリート製品があり、約40年前の開発当時から現在までの様々なお話を聞きました。

加えて、現在世界的な重要課題の一つである二酸化炭素の排出削減に対応するため、製造時に排出する量が約30分の1になる新たな素材の活用が進んでいます。それらの構造や活用場面など最新事情のお話もお聞きすることができ大変有意義な学習をすることができました。

学校保健員会で生徒保健委員活動報告

令和5年1月26日(木)

本年度の「学校保健委員会」が学校医・学校歯科医・学校薬剤師の先生方4名と2名の保護者代表の方に来校いただき第一生徒会館会議室にて開催しました。

その中で、生徒保健委員会を代表して、農業土木科2年小坂晃輝さんと山下亮太さんが活動報告を行いました。保健委員の1年間の活動概要を説明し、高農祭(文化祭)での「自動販売機のジュースの当分調べの結果」や「歯・口の健康についてのまとめの展示」について報告しました。学校薬剤師の高木秀彦先生から、「さすが高校生と感じる素晴らしい取り組みです。」とのコメントもいただきました。
最後に、生徒たちからの質問について、それぞれの先生から回答していただきました。先生方、ありがとうございました。

生徒保健委員会を代表して発表してくれた2人がインタビューに答えてくれました。

Q.学校保健委員会で発表した感想を聞かせてください。

A.・とても緊張しましたが、コロナの事等について先生方から教えていただきとても勉強になりました。保健委員として生徒皆に伝えたいと思います。(山下亮太さん)

・とても緊張したのですが、自分たちの活動を聞いていただき充実した時間となりました。また、自分たちが質問したことについて、学校医の先生方から丁寧に教えていただきとても勉強になりました。(小坂晃輝さん)

祝‼ 第17回全国高校生パンコンテスト 優秀賞・入賞

令和5年1月21日(土)〜22日(日)

静岡県伊豆の国市で開催された第17回全国高校生パンコンテストに食品科学科2年鈴木杏奈さん と 食品科学科1年竹村彩葉さんが、全国331名の応募の中から事前審査を勝ち抜いて出場しました。

鈴木杏奈さんが出場したのは「カリフォルニア・レーズン部門」で、大会会場で実際に作るとともに、そのパンのコンセプトを審査員の前でプレゼンを行うというものです。鈴木さんの作品タイトルは「紅茶香るリーフブロート〜レモンを添えて〜」 毎日朝から家族のために働いてくれるお母さんに向けて、テーマ材料のレーズンとお母さんの好きな紅茶、そしてレモンを入れたハードパンです。

審査の結果見事第3位となる優秀賞(伊豆の国市長賞)を受賞しました。

竹村彩葉さんが出場したのは「手仕込み部門」。学校で実際に製造している様子を動画撮影したものと、完成したコッペパンを冷凍したものを送り、それを元に審査されました。審査の結果、全国6名となる「入賞」を獲得することができました。

書類による事前審査を通過してからは、休日も登校するなど練習に取り組んできたそうです。「これまでの努力が結果となりとても嬉しいです。」「この経験をこれからの学生生活に生かしていきたいです。」とふたりとも満面の笑顔で答えてくれました。おめでとうございます。

高農『研究発表会』Week⑤<畜産科学科>

令和5年1月19日(木)・20日(金)

畜産科学科の研究発表会は、19日(木)に中家畜と実験動物、20日(金)に小家畜と大家畜と4つの専攻別に実施しました。畜産科学科では、例年それぞれの専攻に関する専門家の先生を外部講師として招聘し、一人ひとりの発表への助言を頂いています。今年も、中家畜専攻には岡山県農林水産総合センター畜産研究所の佐々木真也先生、実験動物専攻には川崎医科大学中央研究部中央研究センターの三上崇特・下村郁先生、小家畜専攻には岡山家畜保健衛生所の佐藤静子・西川早百合先生、そして大家畜専攻には岡山県農林水産部畜産課生産振興班の石川晶子先生にそれぞれ来校いただきました。進行は2年生が行い、一人一課題、7分間の発表と4分間の質疑応答の持ち時間で行いました。

発表を終えた専攻のメンバーからは笑顔がみられ、次に発表する専攻生は緊張がピークに達していました。

各専攻別の発表タイトルは以下の通りです。

<中家畜専攻>

人工哺乳が虚弱子豚に与える影響
豚のストレスと行動について
豚舎の掲示物作成
ブランド豚に関する調査
豚舎の修繕 ~管理者にとっても豚にとってもよりよい環境へ~
豚舎の温度調査と防暑対策の検討について
子豚の寒さ対策~保温箱のフタを作ろう!!~
農場を身近に感じるニュース
豚舎の修繕 豚たちと管理者が快適に利用するために
養豚経営に関する研究~中家畜は赤字か黒字か~
ミニブタの飼育マニュアル作成

<実験動物専攻>
マウスの妊活について
栄養バランスの大切さについて
ブルース効果について
ハムスターの繁殖と健康管理について
ウサギの快適な暮らしづくりについて
ガセリ菌配合青汁がマウスに与える効果とヤギのストレス解消について
マイクロプラスチックが動物に及ぼす影響
ウサギの食欲不振を治すために私ができること
糖質制限によるマウスの体の変化について
むぎのドッグ・ウォーク制作
マウスのストレスによる影響とイヌのしつけについて

<小家畜専攻>
粉末納豆給与が老齢鶏の肉質に及ぼす影響
醤油粕の養鶏飼料としての可能性を検討する
機能性飼料で飼料コストの削減が可能か?
オートミール給与による老齢鶏の卵質の変化について
酒粕の再利用で老齢鶏の生産性向上に挑戦する
ゴマカスと米ぬかで生産寿命を延ばす”
鶏が卵をつついて割ってしまうことに対しての対策

<大家畜専攻>
牛温恵の導入での変化について
牛舎の改善・改修
飼料準備の効率化と改善
ヒトデサポニンによる害虫・害鳥の対策
牛が過ごしやすい環境に
牛検を通じて髙農の牛を知る
乳房炎の予防と対策
乳頭の汚れと乳質の変化
搾乳中の作業効率・ハトの出入りについて
仔牛の発育調査

発表を終えた4人がインタビューに答えてくれました。

Q.一年間に及ぶ課題研究を終えて、今の感想を聞かせてください。

A.・課題研究での実際の研究スタートが6月と少し遅れてしまったので、データ収集の時間がなく苦労しました。研究の内容だけでなく、一連の取り組みを通して社会人に向けて活かせる事が多かったです。発表では最初は緊張しましたが、徐々になれてきて自分なりにしっかりと発表できたと思います。(中家畜専攻:矢藤舞桜)

・餌を工夫することで動物の機能を高めようという目的で研究に取り組みましたが、殆どを手作りしたために、とても時間がかかり大変でした。しかし、動物の栄養や飼育管理についてしっかりと学ぶことができました。パソコンの操作が苦手でしたが、だいぶできるようになりました。発表ではアクシデントもありましたが、それを含めて楽しかったです。(小家畜専攻:足岡琉月)

・1年間の課題研究を通して、「人に頼る事」と「自分で頑張る事」その両方が大切だと言うことを学びました。研究をやっている途中、挫けそうになったり悩んだこともありますが、その都度、先生や友達の協力があって乗り越える事ができました。そして、絶対に諦めず最後までやり通すという思いは強く持って取り組み、終えることができました。人前に出ることが得意ではないけれど、発表では練習してしっかりとできたと思います。(実験動物専攻:中塚愛生)

・一年間コツコツと進めた課題研究でした。それでも最後は時間がなくなり、仕上げには苦労しましたが、無事データをまとめ発表する事ができました。発表はとても緊張したけれど練習通りの発表ができて嬉しかったです。発表会を終えると卒業の2文字が浮かび寂しい気持ちもありますが、畜産科学科での取り組みは直接動物とともに過ごすため、とても濃い思い出です。(大家畜専攻:石井莉那)

高農『研究発表会』Week③<農業土木科>

1月20日(金)

農業土木科の研究発表会は、1年生全員が設計施工実習室に集合し、3年生が各専攻別に移動して、課題研究での取り組みを発表しました。最初に「測量・施工専攻」が3題の発表を行い、続いて、「環境専攻」が5題、最後に測量・設計専攻から1題の計9演題の発表が行われました。

各発表のあとには質疑応答が行われ、発表した三年生は、一年生からの質問に丁寧に答えていました。また、校長先生からの質問に対しても臆することなく、しっかりと答えていました。
発表を終えた「測量・施工」専攻の 祐森棟さん、杉江 佑太 さん、萬成海斗さんがインタビューに答えてくれました。

Q. 課題研究に取り組んでの感想を教えて下さい。

A.「課題研究では『コンクリート平板』を行いました。この課題研究で、チームワークや互いを思いやる心が育まれました。この経験を生かして社会人になっても頑張りたいと思います。」(杉江 佑太 さん)

「課題研究では『UAV測量』について取り組みました。発表は少しミスもありましたが、仲間と協力していいものができました。後輩たちにもこれから頑張って欲しいです。」(萬成 海斗さん)

「『堆肥舎前のコンクリート舗装』の課題研究を行いました。仲間と協力してコミュニケーションも取れて、いろろいろな事が学べました。残る構造物を完成できて、とても達成感を得ることができました。これからも高農各所の修繕など後輩の施工班に取り組んでもらいたいと思います。」(祐森 棟さん)

高農『研究発表会』Week④<農業科学科>

令和⑤年1月20日(金)

農業科学科の研究発表会は、1月19日(木)の園芸科学科に引き続き格技場で開催されました。感染症対策を考え、可能な限り間隔を取って椅子を並べ、各所に消毒液を準備しての開催でした。保護者(家族)も事前に申し込みのあった8名に参加いただきました。

各専攻の発表内容・発表順は次の通りです。

どの発表も一年間取り組んできた自分の研究に、最後までこだわりをもってまとめた発表でした。また、発表後の質疑応答の時間には一斉にたくさんの手が挙がり、活発な意見交換が行われました。

全発表が終了した後には、深井農業科学科長の指導講評に続いてクラス担任等で農業科学科に深く関わっている普通教科の先生からもコメントがありました。

発表会終了後、環境農業専攻で『ネギの有機栽培と商品化』に取り組んだ 秋山脩真さん、玉坂泰己さん、生産技術作物専攻で『への字型稲作』に取り組んだ 柴原咲羅さん、長畑柚樹さんの4人がインタビューに答えくれました。

Q 「課題研究」を通して学んだことや感想を教えて下さい。

A
・この一年間の課題研究をとおして、農業(栽培)はとても大変だと身にしみて感じました。「ネギの商品化について取り組みましたが、ネギは長期栽培なので、ずっと同じように手間をかけ続けることの難しさを感じました。発表会では、発表に関して完璧はないと感じました。もっとなにかできるのではないかと常に考えていました。今は最後までやりきって自信を持って卒業できます。(環境農業専攻:秋山脩真さん)

・課題研究では色々なことに取り組みましたが、最終的には一つのことになりました。当初計画とは異なった内容になりましたが、それをまとめられたのは一緒に頑張ってくれた仲間のおかげだと思います。3年間の学習の成果を出し切れたと思います。発表会では、人の前に立つのはとても緊張しましたが、相棒との協力でやりきることができたと思います。(環境農業専攻:玉坂泰己さん)

・私達は「への字型稲作で、農業用ドローンを活用するという研究」に取り組みました。2年生までは農業機械を使う場面は限られていて、手作業中心でした。ここでは、農業用ドローンという農業機械(スマート農業)を活用しての取り組みだったので、実際の農家さんのような機械を使い、機械のコストも考えた農業に取り組むことができました。発表会では、自分が今まで学んできたことをたくさんの人に伝えるようにわかりやすい発表を心がけました。(作物専攻:柴原咲羅さん)

・課題研究で『計画の大切さ』を学びました。お米に関する研究に取り組みましたが、1年に1回しか収穫できないので、田植え・水管理・施肥などしっかりと計画して取り組むことが必要でした。発表会では1年前に先輩の発表を聞いて自分自身が同じようにできるか不安でしたが、しっかりとまとめて発表でき、質問にも答えられたので、とても自信に繋がりました。(作物専攻:長畑柚樹さん)

陸上競技部冬期練習報告

 新年あけましておめでとうございます。陸上競技部です。11月末から始まった冬期練習も気づけば折り返し地点を過ぎ後半に突入しました。今年のテーマは「GET UP」とし学校や競技場だけでなく、近くの坂道や庚申山、さらには砂浜を利用するなど、様々な環境を利用しながら日々切磋琢磨しています。年末には卒業生も練習に参加してくれました。新シーズンが近づいているのでこれからも日々一生懸命練習に取り組んでいきたいと思います。

 最後になりましたが、本年も陸上競技部をよろしくお願いいたします。来シーズンこそはチームの目標である「インターハイで勝負」を実現していこうと思いますので応援よろしくお願いします。

ブドウのせん定作業始まりました

果樹栽培では多くの落葉果樹で冬の間に、その年に伸びた枝を切るせん定作業を行います。この日は1年生の総合実習の時間を利用して12名がブドウのせん定作業と、枝の片付けを行いました。本校のブドウは枝を短く切り戻す短梢せん定で栽培しており、今年伸びた枝の1芽だけを残して枝を切り取ります。生徒たちはせん定バサミを使って、残す芽を確認しながら作業をすすめていきました。作業内容は難しくはなかったようですが、どちらかといえば太い枝を切る握力が足りず苦労していたようです。また、せん定後は切った枝の片付けを全員で行いました。次年度のブドウ栽培の準備が少しずつすすんでいます。これからブドウだけでなく、モモなども順次せん定を行っていく予定です。

高農『研究発表会』Week②<園芸科学科>

令和5年1月19日(木)

 園芸科学科は、感染症対策を考えて本校「格技場」を会場に開催しました。体育科の全面協力の下、格技場に椅子を並べ、スクリーン・ワイヤレスマイクを設置すると簡易ホールの完成です。各所に消毒液を置き、換気も行いながらの開催でした。7名の保護者にも来校いただき(3年生保護者、事前申し込み制)発表を観ていただきました。

 園芸科学科では、果樹・草花・園芸セラピーの3つの専攻別にそれぞれ、1~3名の計18組が発表を行いました。発表後の質疑応答の時間では常に数名の手が大きく挙がり、色々な質問が出され、発表者は一つ一つ丁寧に回答していきました。園芸への熱い思いや意欲を強く感じさせられる発表会でした。

 発表を終えたばかりの2人の3年生にインタビューを行いました。答えてくれた、園芸科学科3年井上琴愛さん・香山笑子さんありがとうございました。

Q. 専門学習の総仕上げとも言える「課題研究」。一年間の取り組みを終え、後輩や保護者の前で発表を終えた感想を教えてください。

A. 一年間を通して「課題を決めて研究する」ということが初めてで、最初は何をしたらよいかと困ったんですけど、前年度の先輩方の研究を参考にしながら取り組みました。大変なこともたくさんありましたが、一緒に取り組む仲間たちと協力しながら良い研究ができて良かったです。今日の研究発表では緊張した中でしたが、大変だったことなども含めてしっかりと伝えられたのでとても良かったです。(香山笑子さん)

 この一年間課題研究を通して、長期休業中も登校して取り組むなど大変なこともあったんですけれど、実習場所の危険個所の改善(自身の課題研究のテーマ)などに取り組んできて、みんなが安全に実習ができるようになって、やりがいをとても感じました。今日の発表では、緊張して早口になった部分もあったけれど、一年間自分がやってきたことを精一杯伝えることができたので、良い研究発表会になりました。(井上琴愛さん) 

 園芸科学科の皆さんお疲れさまでした。2年生はこれから自身の課題研究のスタートです。きっと「あんなことをしてみたい」とか「こんなことができるのではないか?」など胸が高鳴っていることでしょう。

 

高農『研究発表会』Week①<食品科学科>

1月17日(火)・18日(水)

1月第3週、今年も高農『研究発表会』weekがスタートしました。それぞれの学科別に3年生の課題研究を中心に研究発表を行うものです。

まずは、食品科学科が2日間の日程で、岡山県天神山文化プラザを会場に開催しました。食品科学科1年生から3年生まで全員が集まり、3年生の課題研究発表会が行われました。

いつもの学校とは違う会場で、ゆったりとしたホールの壇上で順番に発表。質疑応答では、何人もの人から手が挙がり、活発な意見交換が行われました。
受付や司会進行、そして裏方の音響まですべて生徒の手で行われていました。発表者の皆さん、そして運営担当の皆さんお疲れさまでした。
昼食時間、発表を終えた5人(石原まりんさん・亀井佳奈さん・福武美里さん・坂井彩芽さん・坂川由依さん)から、食品科学科の発表会について聞くことができました。
 『食品科学科では、1人1課題で研究に取り組みました。テーマの設定は、2年生の時に3年生の先輩の発表を聞き、そこから自分自身のテーマを考えていきます。大きくは、食品科学科の専門学習の4本柱となる、【食品化学・製菓製パン・微生物利用・農産加工】に分かれます。それぞれに担当の先生が付いてくださることから、先生への信頼と愛着をもって先生の名前を冠した〇〇班と呼んでいます。課題設定から計画・実施・まとめ・発表と1年間の活動は大変でしたが、高農食品科学科での学習の集大成という意識をもって取り組みました。こうして大きな舞台で発表できて嬉しく思うと共に、是非後輩達に続いてほしいと思っています。私たちはもうすぐ卒業し、それぞれに進路は異なりますが、次の道を切り開くことができ、充実した3年でした。』(石原・亀井・福武・坂井・坂川)