春の果樹園実習その②

前回に続き春休み中に果樹専攻新2,3年生が行った実習を紹介します。

◆モモ苗木の定植

モモの苗木を、寮の横に造成中の新しいモモ園に植え付けました。おおまかな作業内容としては、

(1)植え付け場所に穴を掘る。
(2)肥料や土壌改良材を土と混ぜる。
(3)苗木を植えて土を埋め戻す。
といった感じです。新しいモモ園には悦白桃、清水白桃、白露、ゴールデンピーチなどの品種を計21本植える予定です。この日植えたモモは今後10年20年とこの場所でおいしいモモを生徒とともに実らせてくれることでしょう。

◆ブルーベリー苗木の定植
ここ2年ほど手つかずになっていた園芸科学科順化温室横の花壇スペースを整備してブルーベリー苗木8本を植え付けました。これまで花壇に植わっていたアジサイやツバキ、オリーブなどは中庭に移動してその後ブルーベリーを植え付けました。ブルーベリーは実を食べるのはもちろん、花や紅葉も楽しめ低木性で管理しやすい果樹です。

◆ベリー類の苗木の鉢植え

多くの果樹は大きな木になるものも多いですが、大きくなると管理がしにくくなります。そこでいくつかの果樹では果実の収穫量は下がりますが、管理がしやすく扱いやすい鉢で栽培することにしました。この日鉢植えにしたのは、ブルーベリー6本、レッドカラント1本、ラズベリー1本、イエローラズベリー1本です。今後授業の中で観察、利用していく予定です。

春の果樹園実習その①

春休み中に果樹専攻新2,3年生が行った実習の内容を紹介します。

◆モモの摘蕾

この作業はモモの花が咲く前の蕾の段階で、余分な蕾を取り除く作業です。枝の上側や根元など蕾が実になったときの様子を想像して手で蕾を掻き取っていき、養分の浪費を抑える効果があります。春の恒例実習ですが、今年は暖かいためか蕾も例年より大きくなっていました。

◆ブドウハウスのビニール張り

こちらも毎年この時期に行っている作業で、ブドウ用ハウス一棟と簡易被覆のトンネルハウス18本のビニールを張りました。ブドウは雨が苦手なため雨よけのためにビニールハウスで栽培しています。この日作業したブドウ用ハウスでは高妻という品種を、トンネルハウスではベリーAとピオーネという品種を栽培しています。新3年生は昨年も春休みにやった作業でもありテキパキとした動きでスムーズにビニールを張っていきました。新2年生は初めての作業でしたが、最後まで積極的に動いて時間内に高妻ハウスのビニールを無事張ることができました。今後はいよいよ栽培にむけての作業が本格化します。皆で協力しておいしい果物をつくりたいと思います。

農業クラブ校内幹部講習会開催

令和5年3月22日(水)

来年度(令和5年度)に向けて、校内の農業クラブ役員が集まり「農業クラブ校内幹部講習会」を開催しました。

まず、本校農業クラブ成人代表の三輪校長先生からの開会挨拶の後、農業クラブ活動について、顧問の高木先生・長谷川先生より説明・講義がありました。続いて、参加者の自己紹介では、(学科や学年が異なり、初めて対面で話をする人もいるので)それぞれにネームプレートを作成して行いました。

次に、令和5年度の岡山県連盟のスローガンの高松農業高校案を選定した後に、マインド・マップ(構造的思考ツール)を活用して「農業学習の魅力とは?」というテーマでグループワークを行いました。それぞれの班から色々な意見が飛び出し、有意義な時間となりました。

最後に、各グループからの発表を行った後、使用した教室の清掃を行い閉会となりました。

令和4年度もあと10日を切り、100周年記念館横の桜も芽がほころびはじめました。令和5年度ももうすぐスタートです。新しい年度がスムーズにスタートできるように頑張りましょう‼

新役員の皆さん。令和5年度の高松農業高校農業クラブを、明日の農業とともに、よろしくおねがいします。

スマート農業学習会(学科間連携)開催

令和5年3月20日(月)

午前中に終業式を行った本日、午後から農業科学科と農業土木科の学科間連携学習の一環として、「スマート農業学習会」が開催されました。

ドローンを使って測量学習を行っている”農業土木科”と、稲作を通して学習に取り組んでいる”農業科学科”とのコラボ学習です。まずは、事前学習として、測量実習室に集まり、ドローンを使っての測量についてや大型トラクタに搭載したレーザーレベラーによる水田の均平化について学習しました。 

続いて、本校水田に移動し、実際にドローン測量の実技を行いました。

ドローン測量に続いて、レーザーレベラーを接続した大型のトラクタの操作の実技に取り組みました。

それぞれの学科の専門の先生から教えてもらえるという5学科を有する本校ならではの学習で、みんな熱心に取り組んでいました。まさにスマート農業の実際を学んだ時間でした。

三学期終業式②

令和5年3月20日(月)

表彰式・壮行式に続いて、三学期終業式を行いました。

校長式辞では、三輪校長先生から、「コロナ禍で制限された中ではあったけれど、一人一人がしっかりと目的意識をもって取り組んだ一年間でした。3月1日に三年生が卒業し、本日の終業式は二学年のみであるけれど、先日合格発表を行った新入生がもうすぐ入学してきます。新しい年の高松農業高校を一緒に作り上げていってください。」等の式辞が述べられました。

続いての校歌斉唱は今年度もCDを流し、みんなで気持ちを一つにして心の中で歌いました。
式後には、教務課・生徒課・進路課の担当の先生方から、諸連絡や注意などがありました。
体育館行事終了後には、各クラスで最後のホームルームが行われました。どのクラスも新しいクラスに移動し、一年間皆勤の表彰や、担任の先生からの総括のお話などがありました。
ホームルームの時間に順番で教科書の購入を行いました。皆、新しい教科書を手に、来年度新たに学ぶ学習に向けての気持ちが高まったようです。これから約20日間の春休みです。実習や部活動などで登校する人も多いでしょうが、充実した休みとし、4月10日(月)の始業式には、全員意欲に満ち溢れた笑顔で再開しましょう。

三学期終業式①(表彰式・壮行式)

令和5年3月20日(月)

晴天に恵まれた本日、令和4年度の締めくくりとなる三学期終業式の日を迎えました。

ホームルームの後、10分間で校内各所を全員で掃除しました。学び舎を自分たちで念入りに掃除することで、一年間の締めくくりと来年度に向けての意欲が高まったように思います。

掃除の後、久しぶりに全校(2学年ですが)が体育館に集合しました。
体育館では、はじめに表彰伝達式が行われ、3学期の活動成果の表彰を行いました。受賞者は次の通りです。

◇第17回全国高校生パンコンテスト

 ・「カリフォルニアレーズン部門」第3位(伊豆の国市長賞)食品科学科2年鈴木杏奈さん

 ・「手仕込み部門」入賞 食品科学科1年 竹村彩葉さん

◇第38回中国高等学校選抜レスリング大会

 ・男子個人対抗戦 55㎏級第1位 農業土木科 國年世羅さん、65㎏級第1位 農業土木科2年 小野高虎さん、125㎏級第3位 農業土木科1年 岡本康志さん

 ・女子個人対抗戦 53㎏級第3位 農業土木科1年 大樫心優さん

◇岡山県技術等級ソフトテニス大会

 ・ペア初級1位 園芸科学科1年藤原七海&農業科学科1年川野日菜香 ペア

 ・ペア初級3位 農業科学科1年橋爪蛍&農業科学科1年杉山怜菜 ペア

◇三学期学習環境整備

 ・金賞 1年食品科学科 2年食品科学科

 ・銀賞 1年農業土木科 2年畜産科学科

続いて、壮行式を行いました。

 ◇令和4年度風間杯 第66回全国高等学校選抜レスリング大会 個人対抗戦 55㎏農業土木科2年國年世羅さん、65㎏級農業土木科2年小野高虎さん、125㎏級農業土木科1年岡本康志さん

 ◇第19回全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会・中国ブロック予選 兼 中国高等学校合同チームラグビーフットボール交流大会 U18岡山県代表チーム 農業土木科2年米川虎太郎さん、食品科学科2年亀井拓海さん

それぞれに、校長先生より紹介があった後、生徒会長からの激励の言葉に続き、それぞれからの決意表明がありました。 選手の皆さん、日頃の努力を十分に発揮して頑張ってきてください。

各学科で春の実習(スクールインターンシップ)実施

3月17日(金)

高校入試期間中の家庭学習日も終了し、来週月曜日には終業式を控えている本日。多くの学科で春の実習(スクールインターンシップ)が行われていました。

農場に行くと、農業科学科や園芸科学科が花や野菜の苗づくりに向けての実践学習に取り組んでいました。また、農業科学科でのトラクター操作に向けての実践学習や、園芸科学科の生徒達が完成したハーブティーを手に商品を紹介してくれました。

 食品科学科の実習室横を通ると、中から甘いにおいが漂ってきました。服装を整えて、許可をとって入ってみると、ロールケーキの製造実習の真っ最中でした。甘いにおいが充満した室内で、食品科学科2年生(令和5年度には3年生)の生徒の皆さんが先生の指導の下、てきぱきと作り上げている姿に感動しました。完成したロールケーキは、持ち帰って試食するそうです。
教室で学んだことを、農場や実習室などの現場で実証していく。そして、知識を定着し技術を身につける。これが高農の専門学習です。

合格発表

令和5年3月16日(木)

百周年記念館横のサクラの芽も膨らみ、園芸科学科の草花温室ではサイネリアやシクラメンが咲き誇り、春の訪れを感じる今日、県立高校の合格発表が行われました。

合格した皆さん、おめでとうございます。4月からは高農の一員です。教職員、在校生はもとより農場の動植物たち全員が皆さんの入学を心待ちにしています。一緒に素晴らしい高校生活を送りましょう!!

『第20回 食と環境フェア』に参加してきました

令和5年3月5日(日)

岡山市立高松公民館で開催された『第20回 食と環境フェア』に、参加しました。

『食と環境フェア』は、食事と健康、環境をテーマにした高松地区のイベントで、健康と食事のチェックコーナーや子どもの遊びコーナー、エネルギーなるほど体験のほか、農産物や加工品の販売が行われていました。コロナ禍で開催が中止されていましたが、4年ぶりに開催されることになり、私たちが学習で生産した農産物や加工品の販売を行いました。


地域で開催される行事に参加することで、少しでも高松地区を盛り上げる力になればと思っていましたが、たくさんのお客様が喜んで買ってくださる姿と、「コロナ禍だけど頑張ってね」とご声援をいただき、逆に私たちが地域の方々からたくさんの元気をいただきました。

第124回卒業証書授与式

令和5年3月1日(水)

 本年度卒業式を挙行しました。好天に恵まれ、本校のシンボル「クスノキ」も卒業生の旅立ちを祝っているようでした。

 本年度の卒業生は5学科(農業科学科・園芸科学科・畜産科学科・農業土木科・食品科学科)187名。森副校長の「開式の辞」に続き、校長より各学科の代表者に卒業証書が授与されました。

校長式辞では三輪貴校長から、コロナ禍で入学し、臨時休校でスタートした卒業生達が、おかれた環境の中で工夫と努力を続けて今日の日を迎えたこと。そして、これからの未来に向けてのエールが送られました。
続いて、県議会議員 太田正孝様、本校同窓会長 難波武志様より祝辞を頂きました。
安藤教頭による来賓並びに祝電の披露に続いて、在校生を代表して森世那(園芸科学科)さんからの送辞がありました。コロナ禍でもくじけることなく、前向きに学習・専門学習・部活動・各種行事に取り組んできた先輩たちの後姿を後輩たちがどれだけ頼りにしたことか。その感謝と共に、先輩たちからのバトンを受け取り、これからの高農を自分たちがつくっていくという意欲にあふれた送辞でした。
卒業生を代表しての小川晴生(食品科学科)さんの答辞では、それぞれの学科での3年間の思いと、後の続く後輩達へのエール。そして、将来に向けての決意をしっかりと宣言してくれました。
約1時間の卒業式はあっという間に過ぎ、卒業生退場では、教職員と在校生代表が花道を作り、拍手で送りだしました。

卒業式後の教室では、各クラス担任より一人一人に卒業証書が渡され、笑顔と涙があふれるホームルームが行われました。

ホームルーム後の中庭では、お互いに記念写真を取り合ったり、担任の先生をはじめお世話になった先生方との歓談が昼を過ぎても続いていました。

あらためまして、卒業生の皆さん。ご卒業おめでとうございます。

皆さんの未来に幸多きことを願いつつ。