ブドウハウス組立て中です。

ブドウ(品種;高妻)を栽培しているビニールハウスのパイプの腐食がすすみ老朽化したことから、ブドウの収穫が終わった昨年末に解体していました。そして現在、農業科学科が一昨年まで使用していたハウスの部材を譲ってもらい、組立て作業に果樹専攻の1・2年生が取り組んでいます。ハウスは間口が7m,奥行が30mほどの大きさです。
現在は組立ての最初の段階で、アーチパイプと呼ばれるハウスの骨組みを組立てる作業を行っています。パイプを埋める地面の位置に印をつけ、60cmの深さまでパイプを差し込んでいきますが、この穴を開けて埋め込む作業がとても力の必要な仕事で専攻生も苦労しながら作業をすすめています。しかしすでに何度目かの作業になり、最初に比べるとテキパキと作業が進むようになり専攻生の成長を感じられます。アーチパイプの組立てが終われば、ジョイント用の金具を用いて縦横のパイプを連結していけばハウスの形が出来上がります。その後も、ビニールを張る作業などがあり、3月中下旬完成を目標に作業を進めています。その頃には専攻生のハウスづくりのスキルも随分あがっているのではと楽しみにしています。

キンカン収穫しました

すっかり収穫するのを忘れていて、やっと収穫となりました。本校では現在カンキツ類の果樹を段階的に増やしており、キンカンは2本の若木があります。キンカンはミカンをぎゅっと小さくしたサイズ感で一口で食べやすい果樹ですが、ミカンと違って皮をむかずに丸ごと食べるのが特徴です。皮の部分には独特の甘みとわずかな苦み、そして強い香りがあり甘酸っぱくてすっきりとした味わいです。最近では種無しの品種もあり、本校で栽培している「ぷちまる」という品種もそうです。

収穫は果樹専攻生3人で行いましたが、樹が2本ということですぐに終わりました。専攻生の中には皮を一緒に食べることを知らない生徒もおり、まだまだ馴染みが少ない果樹だと実感しました。収穫後に糖度を測ったり食味を確認しましたが、皮は十分な甘みがあるものの、中身はきれいなオレンジ色に色づいているもののほうが酸味は少ない印象でした。このあと剪定が終われば、来年はもっとたくさんの収穫が見込めそうです。

コサージュづくり

いよいよ明日に卒業式を控え、園芸科学科恒例のコサージュ作りを行いました。2月上旬に外部講師の先生にコサージュ作りを教えてもらい、園芸科学科2年生34名と1年生の草花専攻生12名が約250個のコサージュ作りに臨みました。作業机ごとに5−6人のグループを作り、1グループで35個のコサージュを作りました。最初に花材のデンファレ、カスミソウ、レザーファンなどにワイヤーをとおしてフローラルテープを巻き付けて組み立てる前の基本材料の制作を行います。1つのコサージュを作るためには、デンファレが2輪、カスミソウ4枝、レザーファン3枚を1セットとして使うため下準備をするだけでもかなりの時間を必要としましたが、皆真剣な面持ちで作っていました。

すべての花材の準備ができたら、それらを組み立てます。花や葉の向きを考えたり、しっかりとワイヤーで固定するなど細かな注意事項を守りながら綺麗に組み立てていきました。そして最後にリボンを巻きつけて完成です。3時間以上におよぶ実習でしたが、無事すべてのコサージュが完成しました。明日の3年生の晴れ舞台に少しばかり華を添えられたらと思います。

今年も参加します。池田動物園「動物たちと花フェス」

今年度も池田動物園での植栽実習に行ってきました。池田動物園では2月23日から「動物たちと花フェス」と題して園内を草花で装飾し、動物たちと一緒に草花を楽しもうというイベントを予定しており、本校も昨年に引き続き旧ゾウ舎の装飾を担当させてもらうことになりました。この日は草花専攻2年生10名が、予め考えておいたデザインをもとに自分たちで育てた草花を使用して3時間ほどかけて装飾を行いました。

昨年度は、ゾウ舎の中にマゼランペンギンのオブジェを制作し、その周辺をビオラとハボタンで装飾を行いましたが、今年度は皆で意見を出し合った結果、明るい色合いのチリーフラミンゴを制作しました。骨組みに番線を使い、表面にワイヤーネットを張って形を整えて新聞とペンキで色付けを行いました。今年もなかなかの力作ができました。周囲の装飾は、フラミンゴが住む湖の中に、エサとなりフラミンゴのピンク色を出す藻や甲殻類がすんでいる様子を表現するために、花はビオラを使い、湖を水色で藻や甲殻類はピンクを使って模様を作りました。使用したビオラは2016ポットで、8月下旬には種をまき、11月下旬にはケースに花を植え、設置に行くのを楽しみに追肥や花がら摘みなどの花の手入れをしてきました。

2月13日の装飾実習当日は、見る人に「楽しそう、可愛い」といった雰囲気が伝わるように考えながら皆楽しそうに作業を行っていました。作業の途中にはテレビ局から取材も入りましたが、専攻生は自信ををもってにこやかに答えていました。夕方のニュース等で放送されるそうです。動物園に行く機会があったら是非ゾウ舎の装飾に注目してもらえればと思います。

テレビで紹介されました

 KSB瀬戸内海放送  https://news.ksb.co.jp/article/15163012

「みどり戦略学生チャレンジ」で研究成果を発表しました。

2月14日(水)

「次世代の農業を担う学生が、『みどりの食料システム戦略』の実施に向けた取組にチャレンジし、その結果を交流会において相互に意見交換や発表をすることで、同戦略への理解を深める。」の目的で、中国四国農政局主催の「みどり戦略学生チャレンジ」が行われました。

本校からは、園芸科学科2年果樹専攻プロジェクトチーム3名と畜産科学科小家畜専攻9名が発表を行いました。園芸科学科チームはLED(発光ダイオード)の光を照射した赤系ぶどうの着色向上効果の検討について発表し、畜産科学科チームは、ペレット化させた雑草抑制資材の開発について発表しました。他にも中国四国地域から農業大学校や農業高校の各取組について発表がありました。

発表後には、中国四国農政局長から感謝状が授与され、これまでの活動をたたえていただくとともに今後の継続研究へのエールを頂きました。

コサージュ作りを勉強しました

この日は園芸科学科2年生35名がコサージュの作り方を勉強しました。講師の先生として本校園芸科学科の卒業生であり、現在グリーンショップ八木勤務の山口さんをお招きして約2時間の実技講習を行いました。例年、本校の卒業式では3年生がコサージュを胸につけて式に臨みますが、このコサージュは園芸科学科2年生が卒業を祝って制作しています。花材としては、デンドロビウム・ファレノプシス2輪、カスミソウ4枝、レザーファン3枚を1セットとして、フローラルテープを花材やワイヤーに巻いていくテーピング技術、花材をワイヤーで固定するためのワイヤリング技術の指導を受けました。多くの生徒にとっては初めて行う作業であり、1つ1つの作業を時間いっぱい丁寧に行っていました。この講習で作り方を身に着け、卒業式前日の2月28日に園芸科学科2年生全員と1年生の草花専攻生で協力して約250個のコサージュを制作し、卒業式を祝う予定です。

園芸科学科学習発表会

1月18日(木)3限から6限の授業を使って3年生の学習発表会を開催しました。この会は、3年生が一年間課題研究の授業で取り組んできた研究内容を、5分程度のスライドにまとめて発表を行います(今年度の発表題数は草花専攻が5題、セラピー専攻が4題、果樹専攻が12題でした)。1・2年生の園芸科学科生徒も発表を視聴し、ただ単に先輩の発表を聞くというだけでなく、自分たちが来年度以降に行う課題研究の内容を考える機会となっています。発表後には質疑応答の時間も設けられ、1発表につき2〜3の質問が2年生を中心に出されました。3年生にとっては発表以上に緊張する瞬間のようでしたが、とても良い経験になったと思います。

各専攻の発表題目(と内容)をいくつか紹介します。

草花専攻

・安価で生育の良い用土作成に向けて(草花栽培に使用する土の配合割合を考える)

・緑のある生活を 〜オリジナルガーデン鉢の制作〜(自作の園芸用鉢の制作)

・3S花壇の装飾(駅から学校の途中に設置している花壇の装飾と管理)

園芸セラピー専攻

・四角いメロンを作ろう(形が四角のメロンを作る)

・ハッカサイダーの開発に関する研究(ハッカ風味のサイダーの開発)

・ハーブを使ったマスクスプレーとバスボムの制作(ハーブを使った日用品の開発)

果樹専攻

・アブシシン酸を用いたピオーネの着色向上に関する研究(ブドウの皮の色をより黒くする研究)

・シャインマスカットの品質向上に関する研究(ブドウをより甘くするための研究)

・梨の袋掛けに関する研究(梨袋の効果の検証)

・高農ブログを利用した園芸科学科の魅力発信(ブログの作成)

ミカンの季節ですね

すっかり冬らしい気候になり、モモやブドウの木はすでに落葉してしまった今日このごろ、今でも緑々した葉を茂らせ、オレンジや黄色のおいしそうな色の果実をならせている果樹があります。そうミカンをはじめとしたカンキツ類と呼ばれる果物たちです。今日はミカン20kgほどと少量のレモンを収穫しました。ミカンは皆で試食してみましたが、酸味も少なく食べやすかったですが、種があるものがいくつかありました。校内には本数は少ないですが、この他にもキンカン、タンゴールや雑柑などの木が10本程植えられています。まだ小さい木ばかりですが、今後は12月から3月くらいまで様々なカンキツ類が順番に収穫できるようになる予定で、とても楽しみです。来月はキンカンです。

240プランター出荷!

10月上旬から草花専攻生が大切に育ててきたプランター約240鉢が昨日から出荷開始となりました。これは外部の企業から依頼をうけ、冬用の装飾プランターとして草花専攻生が準備してきたものです。1つのプランターにはハボタンとビオラが3株ずつ植えられています。実習の時間にプランターを制作し、その後2ヶ月ほど生育させていたものがいよいよ出荷となりました。専攻生も自信をもって送り出したようです。

ビニールハウス解体中

ブドウ(高妻)を栽培しているビニールハウスがパイプの腐食がすすみ老朽化しており、収穫も終わったこの時期に解体することになりました。さっそく2年生と3年生の果樹専攻生が実習の時間を利用して解体作業に取り組みました。このハウスは間口6m,長さ30mほどの大きさで、中には3本のブドウ(高妻)が植わっています。ブドウの木が植わったままの作業のため、とても脚立が使いにくい作業となりました。専攻生は、ハンマーでパイプから留め具を外す作業、パイプ抜き器でパイプを抜いていく作業、ビニペット等を外す作業などを皆で分担して怪我に注意しながら行いました。初めて経験する作業内容で、最初こそこわごわと慎重に作業をしていましたが、すぐに慣れてどんどんペースがあがっていました。3回ほどの実習時間でほとんどの解体作業が終わりました。今後は3学期に同じ場所に、農業科学科が一昨年まで使用していたハウスを組み立てる予定です。来年のブドウ栽培に向けて少しずつ準備ができています。