新ブドウハウスが完成!

【校長室便りR2-30】学校農場の西圃場に、新しいブドウハウスが完成しました。

本校は平山に果樹園を持っていますが、モモやブドウの樹が老朽化しており、新しい樹の更新に合わせて学校農場内に新たなビニールハウスを整備することになりました。

完成したのは、アーチ型3連棟(島根型ブドウ連棟ハウス)で、ここでは岡山県が力を入れているブドウ品種「シャイン・マスカット」「ピオーネ」「紫苑(しえん)」等を、根域制限栽培方式で育成する予定です。

ハウス北側の用水路との土留(どどめ)工事は、本校農業土木科の生徒たちがL字型擁壁を用いて実習で施工してくれました。

今後は、園芸科学科の果樹専攻生の生徒たちが実習でブドウ苗の植え付け等を行う予定で、新学期に向けてどんどん整備されていくのが楽しみです!

グリーンライフってどんな授業?

農業科学科の3年生では選択科目のひとつに「グリーンライフ」があります。

授業内容は主に、年2回実施する「庄内幼稚園・庄内保育園との交流会(サツマイモの苗植え・収穫)」のプログラム作成から実施・反省・まとめを中心に授業展開しています。
しかし、今年度は新型コロナウイルスの感染症対策として残念ながら交流会は中止となりました。そのため、「公益財団法人ニッセイ緑の財団」と協力をして、校内樹木に着目し、「樹木名プレート」を作製・設置しました。
樹木は日本の素晴らしい四季を知らせてくれるものでもあります。普段は何気なく目にしている樹木を観察したことでさまざまな発見があり、愛着を持つことができました。

2A農業機械 トラクター実演

今日は、水田で粗耕起を行いました。

スタブルカルチ、ボトムプラウ、ロータリの3つを比較し、作業機の効果の違いを勉強しました。

普段、目にしない土壌の断面を観察し各作業機の深さを設定するとともに粗耕起の意味を再確認しました。

 

マウスの繁殖実験(畜産科学科)

今日の2年生の実験は「マウスの発情周期の判定」。ちょっと難しい内容ですが、動物を効果的に増やすためにはとても重要なことです。マウス(メス)の生殖器官内に生理食塩水を注入し、その内容物を顕微鏡で調べることで体内の状態がわかります。実験に使用する器具(ピペット)も自作です。検体を染色し観察したところ、何日後にオスと同居させれば妊娠の可能性が高くなるかがわかりました。今後実験はどんどん難しくなってきますが頑張ります。

農業科学科(作物専攻)畑作編 西圃場溝掃除

作物専攻では冬の時期に栽培する野菜が少ないため、来年度の栽培に向け圃場を整備しています。今日は圃場の排水溝を掃除して、雨天時の排水をよくしていきます。

1年生は初めての溝上げをする人が多かったですが、来年度は様々な野菜を育てる圃場なのでみんな必死に泥を上げました。

園芸科学科 農業情報処理の授業 

園芸科学科1年生の「農業情報処理」の授業風景です。

1年生の最初の頃はパソコンに触れたことがあまりない人がほとんどですが、3学期になる頃にはワード、エクセル、パワーポイントなど、さまざまなソフトウェアを使って文書やグラフなどを作れるようになります。

今後は授業で学んだことを生かして、育てた植物の成長記録や生育のグラフなどを作成していきます。

この授業を通じて取得できる資格として、「ビジネス文書実務検定」があります。今年の1年生も全員受験しました。

各学科別に「令和2年度 研究発表会」を開催しました!

【校長室便りR2-28】各学科の3年生が一年間、課題研究や実習で取り組んだ成果を発表する「研究発表会」を行いました。それぞれの学習の中で見出した課題を自分事として捉え、仮説を立てて試行錯誤しながら、データ収集と観察を繰り返し、結果を多様な視点から分析・考察できている発表が多く見られ、頼もしさを感じました。また、各学科の2年生も司会進行や運営を頑張ってくれていました。

◎1月18日(月)園芸科学科は、武道場に3学年が集まっての開催。果樹専攻(6題)、園芸セラピー専攻(4題)、草花専攻(6題)の計16題の発表があり、1・2年生からも熱心に質問が寄せられていました。

◎1月19日(火)農業科学科は、百周年記念館に1・2年生が集まり、3年生の各専攻生がオンライン参加する控え室から会場入りして発表していました。農産流通専攻生から「高農くすのきカンパニーあかなす部門」の社員総会と各部門からの事業報告、生産技術作物専攻(6題)、生産技術野菜専攻(4題)、環境農業専攻(2題)の発表がありました。

◎1月19日(火)・20日(水)食品科学科は、岡山天神山文化プラザを会場としてお借りし、3学年全員が参加して発表会を行いました。発表は2日間で3年生39名全員がそれぞれのテーマで発表しました。本格的なステージでの発表で、3年生は緊張しながらも堂々とした発表と質問に対する受け応えをしていました。

◎1月21日(木)・22日(金)畜産科学科は、百周年記念館に3年生が入り、1・2年生は教室からオンライン参加(2年生は自分の専攻の発表時のみ会場入り)で実施し、2日間で大家畜専攻(9題)、中家畜専攻(9題)、小家畜専攻(8題)、実験動物専攻(13題)の発表がありました。また、指導講評をいただくご来賓として、岡山県農林水産部畜産課から菱川課長様ほか、岡山県家畜保健衛生所、鹿児島県立農業大学校(オンライン参加)、岡山理科大学専門学校の先生方をお招きし、それぞれから専門的な質問やアドバイスをいただくことができました。

◎1月22日(金)農業土木科は、設計・施工実習室に1・2年生が集まり、3年生の各専攻生がオンライン参加する控え室から会場入りして、順番に発表しました。測量・施工専攻(2題)、環境専攻(1題)、測量・設計専攻(2題)の発表に、1年生からも鋭い質問が出ていました。

1・2年生は先輩方の発表をメモを取りながら熱心に聞いていました。さあ、次は自分たちの番!どんな研究テーマに取り組むか。先輩から後輩へ、学びの『タスキ』がまた引き継がれていきます。

動物看護師を目指す(畜産科学科)

実験動物専攻の今日の学習は「寄生虫検査法」。動物の体内に潜む内部寄生虫の存在を知る実験です。もし存在が確認されると適切な処置を行わなくてはなりません。検体は学校の動物と、生徒自身が家で飼育している動物です。検体(動物のフン)採取後、濃い食塩水で溶かし、虫卵や寄生虫を浮遊させます。次にプレパラートを作製し、顕微鏡で調べます。実験の結果、寄生虫は確認されず、動物達はすべて健康なことがわかりました。将来の進路で動物看護師を目指している生徒もいて、とてもいい勉強ができました。