「校内模擬共進会」を開催しました!

【校長室便りR2-20】9月20日(日)大家畜専攻生が「模擬共進会」に挑みました。

コロナの影響で県の共進会や全国大会が中止となり、平素の学びの先にあった目標を失った生徒たち。それでも、何とか本物の共進会をと、3年生の生徒たちと先生方がが工夫して企画し、関係者の協力により実現しました。

審査長には、卒業生で (株)Farm Luckyhon を経営されている吉本氏、そして来賓としておかやま酪農業協同組合の本城部長様がお力を貸してくださいました。

「共進会」では、10月末に宮崎県で予定されていた「全国ホルスタイン共進会」への出品を目指していた8頭を審査。チャンピオンに輝いた牛には、生徒たち自家製の「ブルーリボン」を授与しました。

続いて行われた「リードマンコンテスト」には、2・3年生が出場し、吉本氏から、牛の扱い方やその牛の良さを引き立てるリードの仕方を伝授していただきました。

秋晴れの元、生徒たちにとって忘れられない学びの場になったことでしょう。また、保護者の方々もたくさん来てくださっており、生徒たちが真剣に牛に向き合う逞しい姿を見ていただくことができ、これまた有意義な一日になりました!

和牛も凛々しい顔つきに

牛鼻環の装着を実習で取り組みました。
牛鼻環は、和牛の調教をしていくうえでなくてはならないアイテムの一つです。
装着することで、牛自体の取り扱いが容易になり、和牛として角を残し、角での威嚇や角突きの防止につながることで装着します。しかし、1番の装着の理由は、牛鼻環にロープを結び、ロープ1本で牛を操作するために装着します。

装着の仕方は、ギャラリーにて説明します。

牛にパーネット投与

育成牛にパーネット投与しました。

パーネットとは、強力永久磁石のことで、牛の4つある胃の下部の第2胃内にパーネットがおさまり誤って飲み込んだクギやハリガネがくっき、胃の壁面に傷をつけないように収まったままになる強力永久磁石です。

牛は基本鉄類を好んでなめてりするので予防のために育成期に本校では飲ませています。今回はパドックに移動した牛たちに飲ませました。飲ませ方は、ギャラリーの通りです。パーネットが胃に収まっているか確認のために、方位磁石を用い確認します。

2年生最初の総合実習(大家畜)

2年生になって専攻に分かれて最初の実習で、牛の『除角』をしました。総合実習とはいえ、少しハードな実習になりました。

乳牛は、人を守るため、牛を守るため、そして牛を温順にするために『除角』をします。

まず、角の原型がしっかる見えるように角の周りをきれいにバリカンで刈ります。除角器で角の成長点のもとを見極めて切るためです。

角の成長点に除角器の刃を当て切ります。止血と成長点を焼烙(しょうらく)するために真っ赤に焼いた鉄棒を押し当てます。

除角はここがポイント!しっかり押し当てないと、形が崩れて角が生えてしまいます。

「かわいそう」そんな気持ちになっていてはいけません。乳牛の育成期の大事な管理実習ですから。しかし、初めてにしては、いい手つきといい度胸でした。これからの実習もがんばれ新米専攻生!!

01号牛分娩後

分娩して1晩立ちました。後産(あとざん)は昨日の夜には出ていました。双子なのでやっぱり後産は2つなんです。初めての経験でした。

分娩後2回目の搾乳ですが、左前の乳房から前搾りでストリップカップに「ブツ」が出ました。

PLテスターで検査したところ「乳房炎」が確認されたので、生理食塩水で乳房を洗浄しました。分娩後の免疫力低下によるものかと思われますが、慢性化するのが怖いのと、食欲もないので獣医さんに診療をお願いしました。

仔牛達は、元気に母牛の乳を飲んでくれています。E科の先生が様子を見にくれたので哺乳をしてもらいました。2頭いるのでありがたかったです。

仔牛は、すぐにウンチをしました。体内に貯めていたウンチ(胎便)です。

「初乳」には、母牛の「免疫(めんえき)」を仔牛に取得させることと、「胎便(たいべん)」を出させるための下剤の役目があります。

01号牛分娩

01号が5月20日昼過ぎから分娩しました。

分娩には多くの先生方が見学に来られました。

通常時間では5、6限目です。生徒たちにはとても残念でしたが、先生方にはすごくいい体験になったのではないかと思います。

分娩については、ギャラリーの写真で説明します。

分娩の瞬間は、学校公式 You Tube にアップしていますので確認ください。

さて、どんな分娩だったかというと?・・・実はビックリなことが続出した分娩でした。

01号牛は、ホルスタイン種の精液を何回か種付けしましたがつかなかったので、黒毛和種を種付けして妊娠しました。

卵巣の状態もありますが、分娩して産まれてきたのは、な、なんと2頭!。双子でした。しかも、オス、メスの異性双子でした。

この異性双子のメスのことをフリーマーチンといいます。フリーマーチンについては、勉強してみてください。

01号牛を移動しました

01号牛の分娩が近づいてきました。

その理由は、分娩予定日1週間前になったこと。乳器の腫れと尾根(びこん)部の落ち込み状態、寝起きの緩慢な動作、など分娩兆候が現れてきたことです。(プラス長年の「経験」)

それによってパドックのほかの牛たちも、管理がしやすい牛舎内に移動しました。

88号牛を出荷しました

5月18日に88号牛を出荷しました。

ベッドから降りることがままならなくなり、出荷することとなりました。

学校の牛舎は、通路とベッドの段差がかなりあるので降りにくいのは確かですが・・・。

学校の牛舎はフリーストール牛舎といい、餌を食べるところ、寝るところ、水を飲むところ、搾乳するところに自分で移動しなければならない牛舎スタイルです。

削蹄後ではありますが、ここが生産寿命と考え決断することにしました。

牛の体型が一般的な牛と違うことも一因かもしれません。ギャラリーの写真で確認してみてください。

ということで本日の出荷となりました。88号牛お疲れ様でした。

圃場へ堆肥を運搬

先日、イタリアンライグラスを収穫しました。

次は夏に向けてスーダングラスを作付けします。作付け前の準備として、堆肥を畑に還元します。雨が降る前に圃場にまで堆肥を運搬するために今日は朝から大忙しです何とか雨が降りだす前に圃場まで運搬が終了しました。

この後、堆肥を散布して、耕うん、播種(はしゅ)、覆土(ふくど)、鎮圧。この時期は圃場管理と牛舎管理酪農家にとって農繁期(のうはんき:農作業が忙しい時期)です。

果たして高農スーパーカウ2世誕生となるのか!?。

91号牛(キャリー号)に人工授精をしました。

準備として12日にシダーを抜き、48時間後に人工授精を実施しました。

基本的に、牛の繁殖は人工授精で行います。

発情期(卵巣の成熟卵胞内に卵子がある時)に、液体窒素(-196℃)中に凍結保存している精液を38℃のお湯で融解し、子宮内に精液注入器で注入します。

手順については、ギャラリーで説明します。

91号牛(キャリー号)遺伝能力は全国812位です。その牛の2世は、さらにスーパーカウであることを期待して・・・まずは、受精しますように・・・。

その答えは、21日後、ノン リターン法で確認します。期待してください!