01号牛分娩後

分娩して1晩立ちました。後産(あとざん)は昨日の夜には出ていました。双子なのでやっぱり後産は2つなんです。初めての経験でした。

分娩後2回目の搾乳ですが、左前の乳房から前搾りでストリップカップに「ブツ」が出ました。

PLテスターで検査したところ「乳房炎」が確認されたので、生理食塩水で乳房を洗浄しました。分娩後の免疫力低下によるものかと思われますが、慢性化するのが怖いのと、食欲もないので獣医さんに診療をお願いしました。

仔牛達は、元気に母牛の乳を飲んでくれています。E科の先生が様子を見にくれたので哺乳をしてもらいました。2頭いるのでありがたかったです。

仔牛は、すぐにウンチをしました。体内に貯めていたウンチ(胎便)です。

「初乳」には、母牛の「免疫(めんえき)」を仔牛に取得させることと、「胎便(たいべん)」を出させるための下剤の役目があります。

01号牛分娩

01号が5月20日昼過ぎから分娩しました。

分娩には多くの先生方が見学に来られました。

通常時間では5、6限目です。生徒たちにはとても残念でしたが、先生方にはすごくいい体験になったのではないかと思います。

分娩については、ギャラリーの写真で説明します。

分娩の瞬間は、学校公式 You Tube にアップしていますので確認ください。

さて、どんな分娩だったかというと?・・・実はビックリなことが続出した分娩でした。

01号牛は、ホルスタイン種の精液を何回か種付けしましたがつかなかったので、黒毛和種を種付けして妊娠しました。

卵巣の状態もありますが、分娩して産まれてきたのは、な、なんと2頭!。双子でした。しかも、オス、メスの異性双子でした。

この異性双子のメスのことをフリーマーチンといいます。フリーマーチンについては、勉強してみてください。

01号牛を移動しました

01号牛の分娩が近づいてきました。

その理由は、分娩予定日1週間前になったこと。乳器の腫れと尾根(びこん)部の落ち込み状態、寝起きの緩慢な動作、など分娩兆候が現れてきたことです。(プラス長年の「経験」)

それによってパドックのほかの牛たちも、管理がしやすい牛舎内に移動しました。

88号牛を出荷しました

5月18日に88号牛を出荷しました。

ベッドから降りることがままならなくなり、出荷することとなりました。

学校の牛舎は、通路とベッドの段差がかなりあるので降りにくいのは確かですが・・・。

学校の牛舎はフリーストール牛舎といい、餌を食べるところ、寝るところ、水を飲むところ、搾乳するところに自分で移動しなければならない牛舎スタイルです。

削蹄後ではありますが、ここが生産寿命と考え決断することにしました。

牛の体型が一般的な牛と違うことも一因かもしれません。ギャラリーの写真で確認してみてください。

ということで本日の出荷となりました。88号牛お疲れ様でした。

圃場へ堆肥を運搬

先日、イタリアンライグラスを収穫しました。

次は夏に向けてスーダングラスを作付けします。作付け前の準備として、堆肥を畑に還元します。雨が降る前に圃場にまで堆肥を運搬するために今日は朝から大忙しです何とか雨が降りだす前に圃場まで運搬が終了しました。

この後、堆肥を散布して、耕うん、播種(はしゅ)、覆土(ふくど)、鎮圧。この時期は圃場管理と牛舎管理酪農家にとって農繁期(のうはんき:農作業が忙しい時期)です。

果たして高農スーパーカウ2世誕生となるのか!?。

91号牛(キャリー号)に人工授精をしました。

準備として12日にシダーを抜き、48時間後に人工授精を実施しました。

基本的に、牛の繁殖は人工授精で行います。

発情期(卵巣の成熟卵胞内に卵子がある時)に、液体窒素(-196℃)中に凍結保存している精液を38℃のお湯で融解し、子宮内に精液注入器で注入します。

手順については、ギャラリーで説明します。

91号牛(キャリー号)遺伝能力は全国812位です。その牛の2世は、さらにスーパーカウであることを期待して・・・まずは、受精しますように・・・。

その答えは、21日後、ノン リターン法で確認します。期待してください!

夏本番に向けて準備中

暑い日が続いています。牛舎も夏バージョンに準備中です。

西日対策、日陰の作成、寒冷紗(かんれいしゃ)を牛舎周辺、パドックの育成牛の上に張っています。

ホルスタイン種の最適温度は10~15℃、適温は、0~20℃、生産限界温度は、ー15~27℃と言われています。

生産限界温度とは、飼料給与量を増加したり、気温により食欲不振などで、生産量が減少する温度の限界温度範囲のことです。

ホルスタイン種を飼育している本校では、牛たちのためにできる最大限のことを夏本番前に準備中です。

受精卵の採取を行った91号牛人工授精準備中!!

受精卵の採取を行った91号牛(キャリー号)に人工授精の準備中です。

14日に人工授精を行う予定で準備をしています。

4月30日に受精卵の採取を行い採卵後にホルモン処理をしました。

牛の膣内にシダー(黄体ホルモン、プロゲステロン剤を浸み込ませている繁殖機材)を挿入し12日目にシダーを抜くことで2日後に発情をおこす方法で人工授精をする予定です。

無事種付けができ受精すると280日後に本校で最高な優秀牛の誕生です。

01号牛に分娩徴候が・・・。

01号牛に分娩徴候(ぶんべんちょうこう)が見られます。分娩予定日は、5月27日なんですが・・・。

黒毛和種を人工授精で種付けしています。この場合一般的には、分娩が遅れるのですが、連休前の牛の状態と比べると明らかに分娩が早まりそうです。

分娩が近づいたことを見わけるポイントは、

①尾根部(びこんぶ)の付け根のじん帯が緩む。

②外陰部(がいいんぶ)が緩み粘液が出始める。

③乳房が張ってくる。

④平熱より体温が0.5~1.0℃低下する。

この4点がそろうと分娩がいよいよ間近!ということになります。

学校No1のスーパーカウより受精卵採取

本校No1のゲノミック評価(遺伝評価)で、全国約3万頭の中から812位の評価をしていただいた牛から受精卵を採取しました。

(畜産研究所、家畜保健衛生所のご協力大変ありがとうございます)

未経産牛(分娩をしたことのない牛)のバージンフラッシュ(種付け前の牛から受精卵を採取する)での実施です。

4月中旬からホルモン処理(過剰排卵処理;排卵が1個ではなく多くの卵子ができるような処理)をはじめ、14個中から凍結保存可能受精卵が10卵採取できました。

この受精卵が岡山の家畜改良に繋がればいいと思います。この牛には5月中旬には、種付けをする予定です。本校の牛の能力アップにつながり、優秀な牛群作成につながればと思います。