3学期最後の実習(果樹園)

この日は1年生の果樹専攻生が3学期授業時間内最後の実習を平山の果樹園で行いました。果樹園では桃やブドウのせん定作業も終わり、この日はナシのせん定作業を行いました。勢いよく真っ直ぐ上に伸びた徒長枝と呼ばれる枝を中心に枝を切りました。

専攻生はせん定バサミやノコギリを枝の太さによって選択しながら作業を行いましたが、握力が必要なことから苦戦している様子でした。4本のナシの木を順番にせん定し、約1時間半ほどの時間ですっきりとした木の状態になりました。これで次年度もおいしいナシが作れそうです。

また、半分のグループは刈り取った草の片付けを行いました。平山果樹園は山の中にあるため夏季は周辺が草だらけになります。そのため、専攻生が草刈りを行って果樹園の整備を行っています。刈った草をそのままにしておくと次の年に草刈りがやりにくくなることから刈った草の片付けを行っています。地味な作業ながら大事な作業で来年度への準備ができました。
来月には、ブドウハウスのビニール張りやモモの摘蕾作業、苗木(モモ、ミカン、ブルーベリー)の植え付けなど様々な管理作業が始まり専攻生も忙しくなりそうです。

コサージュ作りの勉強をしました

例年、本校の卒業式では3年生がコサージュを胸につけて式に臨みますが、このコサージュは園芸科学科2年生が卒業を祝って制作しています。この日は園芸科学科2年生33名がコサージュの作り方を勉強しました。講師の先生として本校園芸科学科の卒業生であり、現在グリーンショップ八木勤務の山口さんをお招きして約2時間の実技講習を行いました。

花材としては、デンドロビウム・ファレノプシス2輪、カスミソウ4枝、レザーファン3枚を1セットとして、フローラルテープを花材やワイヤーに巻いていくテーピング技術、花材をワイヤーで固定するためのワイヤリング技術の指導を受けました。ほとんどの生徒にとっては初めて行う作業であり、1つ1つの作業を丁寧に行っていました。1つのコサージュを約20分ほどの時間をかけて制作しました。この講習で作り方を身に着け、卒業式前日の2月28日に約230個のコサージュを制作し、卒業式に花を添える予定です。

『先輩を囲む会』を開催しました。

令和5年2月2日(木)

本日の1校時目LHRの時間は「先輩を囲む会」を開催しました。

1・2年生の各クラスにそれぞれの学科の3年生を迎えて、自分自身の進路決定までの色々な話をしてもらいました。就職・進学等それぞれが進路を決めるに際して意識したことや、受験に向けて取り組んできたこと、後輩に向けてのアドバイスなど、自分自身の経験をしっかりと話してくれました。1・2年生からも次々に質問が出てとても有意義な時間となりました。参加してくれた3年生の皆さんありがとうございました。1・2年生の皆さん。今日の話を参考に、自分自身の進路決定に向けて更に取り組んで行きましょう。

動物園で植栽実習を行いました。

昨年度に引き続き、今年度も池田動物園での植栽実習に行ってきました。池田動物園では2月14日から「動物たちと花フェス」と題して園内を草花で装飾し、動物たちと一緒に草花を楽しもうというイベントを予定しており、本校も旧ゾウ舎の装飾を担当させてもらうことになりました。

この日は草花専攻2年生10名が、予め考えておいたデザインをもとに自分たちで育てた草花を使用して3時間かけて装飾を行いました。

昨年度は、ゾウ舎の中に鉄筋と人工芝でゾウのオブジェを制作し、その周辺をビオラとハボタンで装飾を行いましたが、今年度は皆で意見を出し合った結果、マゼランペンギンのオブジェを制作しました。骨組みに番線を使い、表面にワイヤーネットを張って形を整えて新聞とペンキで色付けを行いました。なかなかの力作ができました。全体の装飾デザインは直線的な幾何学模様にし、組み合わされた四角いブロックの中にペンギンがいるというイメージを表現しました。

使用した草花は8月下旬には種をまき、装飾に使うのを楽しみにしながら専攻生は追肥や花がら摘みなど花の手入れを行ってきました。見る人に「楽しそう、可愛い」といった雰囲気が伝わるように考えながら皆楽しそうに作業を行っていました。作業の途中にはテレビ局から取材も入りましたが、専攻生は自信ををもってにこやかに答えていました。夕方のニュース等で放送されるそうです。動物園に行く機会があったら是非ゾウ舎の装飾に注目してもらえればと思います。

さまざま建設企業の方から仕事のことをお聞きするイベントへ参加しました。

ジップアリーナ岡山で建設企業ライブが開催され、農業土木科2年生が参加してきました。

県内47社それぞれのブースを訪問し、仕事内容ややりがいなど、さまざまなお話をお聞きし、また質問したりしました。

一言に土木といっても、その内容はさまざまです。今まで知らなかった仕事内容を新たに発見したり、より深く理解することができたりして、今後の進路選択の参考になる情報をたくさん得ることができました。

環境のことを考えたコンクリート製品についての学習

コンクリート製品の製造企業であるランデス株式会社の方より、農業土木科1年生を対象に、環境のことを考えたコンクリート製品についての講義をしていただきました。

用水路には多様な生物が生息していますが、コンクリートで囲まれたつくりにしてしまうことでその多様性が損なわれる恐れがあります。その点にも配慮した、生物と共存できる自然に溶け込めるコンクリート製品があり、約40年前の開発当時から現在までの様々なお話を聞きました。

加えて、現在世界的な重要課題の一つである二酸化炭素の排出削減に対応するため、製造時に排出する量が約30分の1になる新たな素材の活用が進んでいます。それらの構造や活用場面など最新事情のお話もお聞きすることができ大変有意義な学習をすることができました。

学校保健員会で生徒保健委員活動報告

令和5年1月26日(木)

本年度の「学校保健委員会」が学校医・学校歯科医・学校薬剤師の先生方4名と2名の保護者代表の方に来校いただき第一生徒会館会議室にて開催しました。

その中で、生徒保健委員会を代表して、農業土木科2年小坂晃輝さんと山下亮太さんが活動報告を行いました。保健委員の1年間の活動概要を説明し、高農祭(文化祭)での「自動販売機のジュースの当分調べの結果」や「歯・口の健康についてのまとめの展示」について報告しました。学校薬剤師の高木秀彦先生から、「さすが高校生と感じる素晴らしい取り組みです。」とのコメントもいただきました。
最後に、生徒たちからの質問について、それぞれの先生から回答していただきました。先生方、ありがとうございました。

生徒保健委員会を代表して発表してくれた2人がインタビューに答えてくれました。

Q.学校保健委員会で発表した感想を聞かせてください。

A.・とても緊張しましたが、コロナの事等について先生方から教えていただきとても勉強になりました。保健委員として生徒皆に伝えたいと思います。(山下亮太さん)

・とても緊張したのですが、自分たちの活動を聞いていただき充実した時間となりました。また、自分たちが質問したことについて、学校医の先生方から丁寧に教えていただきとても勉強になりました。(小坂晃輝さん)

祝‼ 第17回全国高校生パンコンテスト 優秀賞・入賞

令和5年1月21日(土)〜22日(日)

静岡県伊豆の国市で開催された第17回全国高校生パンコンテストに食品科学科2年鈴木杏奈さん と 食品科学科1年竹村彩葉さんが、全国331名の応募の中から事前審査を勝ち抜いて出場しました。

鈴木杏奈さんが出場したのは「カリフォルニア・レーズン部門」で、大会会場で実際に作るとともに、そのパンのコンセプトを審査員の前でプレゼンを行うというものです。鈴木さんの作品タイトルは「紅茶香るリーフブロート〜レモンを添えて〜」 毎日朝から家族のために働いてくれるお母さんに向けて、テーマ材料のレーズンとお母さんの好きな紅茶、そしてレモンを入れたハードパンです。

審査の結果見事第3位となる優秀賞(伊豆の国市長賞)を受賞しました。

竹村彩葉さんが出場したのは「手仕込み部門」。学校で実際に製造している様子を動画撮影したものと、完成したコッペパンを冷凍したものを送り、それを元に審査されました。審査の結果、全国6名となる「入賞」を獲得することができました。

書類による事前審査を通過してからは、休日も登校するなど練習に取り組んできたそうです。「これまでの努力が結果となりとても嬉しいです。」「この経験をこれからの学生生活に生かしていきたいです。」とふたりとも満面の笑顔で答えてくれました。おめでとうございます。

高農『研究発表会』Week⑤<畜産科学科>

令和5年1月19日(木)・20日(金)

畜産科学科の研究発表会は、19日(木)に中家畜と実験動物、20日(金)に小家畜と大家畜と4つの専攻別に実施しました。畜産科学科では、例年それぞれの専攻に関する専門家の先生を外部講師として招聘し、一人ひとりの発表への助言を頂いています。今年も、中家畜専攻には岡山県農林水産総合センター畜産研究所の佐々木真也先生、実験動物専攻には川崎医科大学中央研究部中央研究センターの三上崇特・下村郁先生、小家畜専攻には岡山家畜保健衛生所の佐藤静子・西川早百合先生、そして大家畜専攻には岡山県農林水産部畜産課生産振興班の石川晶子先生にそれぞれ来校いただきました。進行は2年生が行い、一人一課題、7分間の発表と4分間の質疑応答の持ち時間で行いました。

発表を終えた専攻のメンバーからは笑顔がみられ、次に発表する専攻生は緊張がピークに達していました。

各専攻別の発表タイトルは以下の通りです。

<中家畜専攻>

人工哺乳が虚弱子豚に与える影響
豚のストレスと行動について
豚舎の掲示物作成
ブランド豚に関する調査
豚舎の修繕 ~管理者にとっても豚にとってもよりよい環境へ~
豚舎の温度調査と防暑対策の検討について
子豚の寒さ対策~保温箱のフタを作ろう!!~
農場を身近に感じるニュース
豚舎の修繕 豚たちと管理者が快適に利用するために
養豚経営に関する研究~中家畜は赤字か黒字か~
ミニブタの飼育マニュアル作成

<実験動物専攻>
マウスの妊活について
栄養バランスの大切さについて
ブルース効果について
ハムスターの繁殖と健康管理について
ウサギの快適な暮らしづくりについて
ガセリ菌配合青汁がマウスに与える効果とヤギのストレス解消について
マイクロプラスチックが動物に及ぼす影響
ウサギの食欲不振を治すために私ができること
糖質制限によるマウスの体の変化について
むぎのドッグ・ウォーク制作
マウスのストレスによる影響とイヌのしつけについて

<小家畜専攻>
粉末納豆給与が老齢鶏の肉質に及ぼす影響
醤油粕の養鶏飼料としての可能性を検討する
機能性飼料で飼料コストの削減が可能か?
オートミール給与による老齢鶏の卵質の変化について
酒粕の再利用で老齢鶏の生産性向上に挑戦する
ゴマカスと米ぬかで生産寿命を延ばす”
鶏が卵をつついて割ってしまうことに対しての対策

<大家畜専攻>
牛温恵の導入での変化について
牛舎の改善・改修
飼料準備の効率化と改善
ヒトデサポニンによる害虫・害鳥の対策
牛が過ごしやすい環境に
牛検を通じて髙農の牛を知る
乳房炎の予防と対策
乳頭の汚れと乳質の変化
搾乳中の作業効率・ハトの出入りについて
仔牛の発育調査

発表を終えた4人がインタビューに答えてくれました。

Q.一年間に及ぶ課題研究を終えて、今の感想を聞かせてください。

A.・課題研究での実際の研究スタートが6月と少し遅れてしまったので、データ収集の時間がなく苦労しました。研究の内容だけでなく、一連の取り組みを通して社会人に向けて活かせる事が多かったです。発表では最初は緊張しましたが、徐々になれてきて自分なりにしっかりと発表できたと思います。(中家畜専攻:矢藤舞桜)

・餌を工夫することで動物の機能を高めようという目的で研究に取り組みましたが、殆どを手作りしたために、とても時間がかかり大変でした。しかし、動物の栄養や飼育管理についてしっかりと学ぶことができました。パソコンの操作が苦手でしたが、だいぶできるようになりました。発表ではアクシデントもありましたが、それを含めて楽しかったです。(小家畜専攻:足岡琉月)

・1年間の課題研究を通して、「人に頼る事」と「自分で頑張る事」その両方が大切だと言うことを学びました。研究をやっている途中、挫けそうになったり悩んだこともありますが、その都度、先生や友達の協力があって乗り越える事ができました。そして、絶対に諦めず最後までやり通すという思いは強く持って取り組み、終えることができました。人前に出ることが得意ではないけれど、発表では練習してしっかりとできたと思います。(実験動物専攻:中塚愛生)

・一年間コツコツと進めた課題研究でした。それでも最後は時間がなくなり、仕上げには苦労しましたが、無事データをまとめ発表する事ができました。発表はとても緊張したけれど練習通りの発表ができて嬉しかったです。発表会を終えると卒業の2文字が浮かび寂しい気持ちもありますが、畜産科学科での取り組みは直接動物とともに過ごすため、とても濃い思い出です。(大家畜専攻:石井莉那)

高農『研究発表会』Week③<農業土木科>

1月20日(金)

農業土木科の研究発表会は、1年生全員が設計施工実習室に集合し、3年生が各専攻別に移動して、課題研究での取り組みを発表しました。最初に「測量・施工専攻」が3題の発表を行い、続いて、「環境専攻」が5題、最後に測量・設計専攻から1題の計9演題の発表が行われました。

各発表のあとには質疑応答が行われ、発表した三年生は、一年生からの質問に丁寧に答えていました。また、校長先生からの質問に対しても臆することなく、しっかりと答えていました。
発表を終えた「測量・施工」専攻の 祐森棟さん、杉江 佑太 さん、萬成海斗さんがインタビューに答えてくれました。

Q. 課題研究に取り組んでの感想を教えて下さい。

A.「課題研究では『コンクリート平板』を行いました。この課題研究で、チームワークや互いを思いやる心が育まれました。この経験を生かして社会人になっても頑張りたいと思います。」(杉江 佑太 さん)

「課題研究では『UAV測量』について取り組みました。発表は少しミスもありましたが、仲間と協力していいものができました。後輩たちにもこれから頑張って欲しいです。」(萬成 海斗さん)

「『堆肥舎前のコンクリート舗装』の課題研究を行いました。仲間と協力してコミュニケーションも取れて、いろろいろな事が学べました。残る構造物を完成できて、とても達成感を得ることができました。これからも高農各所の修繕など後輩の施工班に取り組んでもらいたいと思います。」(祐森 棟さん)